異世界転移したら~彼女の"王位争い"を手助けすることになった件~最強スキル《精霊使い》を駆使して無双します~

空月そらら

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1章

第13話 それならお手頃な価格の剣があるぜ

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 今日の予定だが、とりあえず貰った金で剣でも買わないとな。
 
 そう思いながら俺は宿屋の外に出るとキリアンの姿が見える。
 
 どうやら俺を待っていたようだ、キリアンは俺を見ると笑顔で話しかけてくる。
 
 「タツキは今日剣を買うのですよね? 私も武器屋に用があるので一緒に行こうなのです!」
 
 「キリアンって魔法使いじゃないのか?」
 
 「そうですけど魔法使いは接近戦に弱いので小型ナイフを買わないといけないのです!」
 
 なるほどな、魔法使いは確かに接近戦だと厳しいのかもな。
 
 万が一魔法が使えなくなった場合のことを考えると対処出来ないのはキツいな。
 
 そんなこんなで俺とキリアンは雑談をしながら歩いていき武器屋の前に着く。
 
 中々雰囲気がある店構えだ、なんかこうワクワクしてくる感じがするぜ!
 
 俺らは武器屋に入ると店主らしきおじいさんが話しかけてくる。
 
 髭を生やしており椅子にどっしりと座っている。
 
 やはりそこは鍛冶職人だけあって筋肉がすごいな。
 
 俺は軽く頭を下げると口を開く。
 
 「あのー、銅貨で買える剣とかありますか? 初めて使うので使いやすい剣だと嬉しいんですが」
 
 「冒険者かい? それならお手頃な価格の剣があるぜ」
 
 俺がそう聞くと店主は立ち上がり俺達に案内すると言って中へと入っていく。

 そして少し歩くと剣が置いてある場所に辿り着く。
 
 「ここら辺は冒険者がよく買う剣だ、耐久度もそれなりにあるし切れ味も良いやつばっかだぜ?」
 
 値段を見ると銅貨で買える剣が多く売られているのが分かる。
 
 なんでもこの剣はかなり安いようで初心者にとってはかなり助かるらしい。
 
 確かに他の物と比べると作りもしっかりしている。
 
 「ねえねえ店主さん! 小型のナイフで使いやすいナイフってどれなのです?」
 
 キリアンも何か欲しいものがあるようで店主に尋ねる。
 
 店主は立ち上がり他の棚に移動するとこれなんかどうだ?といってナイフを差し出している。
 
 俺も剣を見ていると一つ気になる剣を見つける。
 
 その剣を手に持ってみると、まるで体の一部のようにしっくりくる。

 重さや大きさも自分に合っているみたいだ。
 
 俺はこの剣を買うことにして店主に話しかける。
 
 銅貨3枚……金がなくなっちまう!

 だが優しい値段だけあって銅貨3枚で済んだ、どの剣も高かったからな。
 
 そして俺たちは店主から購入した剣を受け取るとお礼を言い武器屋を後にするのだった。
 
 「良い剣が買えたのですタツキ?」
 
 「ああ、自分に合った剣を買えたよ」
 
 俺はキリアンに剣の使い心地を話すと、かなり良さそうな剣で良かったと言ってくれた。
 
 「なあキリアン、話があるんだけどさ」
 
 俺は少し申し訳ない雰囲気を出しながらキリアンに言う。
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