異世界転移したら～彼女の"王位争い"を手助けすることになった件～最強スキル《精霊使い》を駆使して無双します～

2章

第29話 では訓練所で私と模擬戦をして実力を測りましょう

　この門が王都の外壁と繋がっているんだろう。

　そして門の前には鎧を着た兵士が立っている。

　そういえば一回ここに来たことがあるっけ？

　するとソフィアが門番の元に歩いていき話をし始める。

　にしても仕草やら振る舞いがしっかりとしてて美しい。

　少しすると話が済んだのか王都に繋がる門が開く。

　すると奥からけたたましい音が聞こえてきたので上を見上げると鐘の音だったらしい。

　俺らは早速馬車に乗り込み王都の中に入るのだった。

　王都に入るといつも通り人で賑わっている。

　美しい建物に美味しそうな食べ物に行き交う人々、俺が初めて王都に来たときは何も知らなくて観光どころじゃ無かったんだよな……。

　それにしても流石王国の中心にあるだけあってかなりでかい家々が並ぶなあ。

　中でも王都の中心にある王城が目立っている。

　あんなにでかいのは初めて見た。

　俺は感嘆の声を漏らしていると後ろからリーザの鋭い視線を感じる。

　出来れば王都中をじっくり観光したいけど今は無理だよな。

　まあ良いか、また来るチャンスはあるだろう！
　
　そうして馬車が動き始めるとソフィアが口を開く。
　
　「ここから少しで訓練所には着くわよ」
　
　「そんなに近いんだな」
　
　どうやら訓練所はここから近くにあるらしい。

　てか訓練所が街にあるなんて想像できないな……。
　
　それから少しすると訓練所らしき建物が見えてくる。

　どうやらあの訓練所が目的地らしい。

　馬車から降りて訓練所に向かうとそこには様々な人がいた。
　
　剣や魔法の練習をしている人や模擬戦をしている人、そして筋トレをしている人までいる。

　俺はしばらくその光景を見ているとリーザが口を開く。
　
　「では訓練所で私と模擬戦をして実力を測りましょう。もちろん最初から全力で来てもらって構いませんよ？」
　
　「やってやるよ」
　
　俺とリーザは訓練所の奥に用意されている模擬戦場に向かう。

　俺は王都に来るまでの間の馬車の中でイメージトレーニングは十分にしてある。

　リーザに勝つことが出来なくても俺が戦えることは分かるだろ！

　 そして俺たちは訓練所に入る。

　ソフィアは観戦するらしく席につくと審判が開始の合図を出す。
　
　俺とリーザは距離を取ると審判の人が戦いの始まりを告げる。