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第54話 花が好きなの?
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私はそう言い切り笑顔を見せる。
するとリスタは安堵して笑みを浮かべながら頷く。
そんな会話をしていると料理がテーブルに配膳されいよいよ食事の時が来たのだと心を躍らせた。
和食で食べる煮魚など全てが輝いており口内に溢れ出すよだれを必死に飲みこむようにして味わうことができた。
完璧である。
これほどクオリティの高いものをリーズナブルなお値段で食べられるとは至高すぎる店だ……!
リズ達も連れてきてやりたいくらいだ。
「気に入ってくれたようだね。顔に出ているよ」
私の顔がお花畑状態だったことに気付く。
だがそれだけ料理は美味だったという事の証明でもあるから感謝しきれない。
私はスプーンを止めず次から次へと口に運んだ。
そしてあっという間に完食する。
「ここの料理めっちゃおいしい!」
「僕も気に入ってくれたみたいで嬉しいよ」
やっぱり美味しい料理を食べると幸せな気持ちになる。
リスタには感謝しなければ。こんなに美味しい和食店を教えてくれるなんてな……。
それからお腹も満たされたのでしばらく雑談することにした。
「リスタはどうして騎士になったの?」
騎士になるのは国を守る職業として重要なものだ。
誰にでもなれる職業では無い。
「僕は英雄に憧れていたんだ。ずっと昔からね。色んな人を救ったり守ったりするのが僕の夢だったんだ」
この言葉を聞き私は納得した。
英雄と呼ばれる存在に憧れる気持ちに私も心当たりがあったからだ。
だからこそ共感を持てた、この人が騎士団団長を務められていることがただ騎士としての実力があるだけでなく人格者でもあるということも示している。
「この後行きたい所があるんだが、付き合って貰えないか?」
「もちろんいいよ」
その後私達は会計を済まし店を出る。
次に向かう場所があるようなのでそこへ向かうことにした。
「どこに行くんですか?」
「ここは人が多すぎるからね、綺麗な自然ある場所にでも行かないかい?」
どうやら私が周りの目を気にしていることを察してくれたらしい。
確かにリスタといる限り視線を集めてしまうだろうからな……これ以上目立たなくなるのならそれでいいやと思ったので肯定し私達は静かな場所へ向かうことにしたのだった。
「失礼」
「え?」
すると突然リスタが私を俵担ぎしジャンプをする。
物凄い速さで屋根を飛び駆けていき次々と景色が流れるように過ぎ去っていく。
先程は視線がどうのと気にしていたがそんなこと考える間もなくなった。
ふと横を見ると木や家々が通りすぎていきその速さを物語っていた。
そしてそのまま屋根から屋根へ飛び移る。
速すぎるためか王都の人達は私たちに気付かず買い物をしていたる遊んでいた。
それから数分経ったころだろうか。
先ほどの光景とは全く別のところに私達は来ていた。
そこは美しい平原で奥の方には森林が広がっている。
風によって揺れる草木の音と鳥のさえずりが聞こえてくる。
こんな場所があっただなんて……想像すらしていなかった場所だ。
「......そろそろ降ろしてください」
ハッとリスタは我に返り私を地面に降ろす。
そしてゆっくりと足を着地させ体勢を立て直すとリスタに振り向き質問をする。
「ここは?」
「僕がいつもリラックスしている場所だ。ここには自然以外何も無く何も考えることなくて気楽に休める」
私もさらに周りを見渡すと柔らかそうな草や湖が広がっており空気も澄んでいた。
ここでリスタはいつも休んでいるのだろうか。
「さらに奥に進むと良いものが見れるよ」
リスタが笑顔で言うので私も思わず興味が沸く。
そして歩くこと数分、たしかに私は目を丸くし見るもの全てが美しく感嘆の声を上げてしまうほど素晴らしいものが目に映った。
どこまでも続く花の景色だ。
私が見た中でこんなに広い花畑を見たことがなかった。
いろいろな色の花が私達を囲むように生えておりそのどれもが見事な品種なのがよく分かる。これが王国の象徴とされていて納得できるほど美しかったのだ。
私が景色を眺めているとリスタが言う。
「僕はこの花を見るたびに癒やされていてね、疲れた日や苦しい時にいつもこの場所に来ていたんだ」
リスタの顔も穏やかな笑顔を浮かべており景色を楽しんでいることが分かる。
なんだか私も似たような感じなので思わず嬉しくなる。
「花が好きなんですか?」
そう聞くとリスタは微笑みながら口を開く。
「ああ、大好きだ」
その顔に思わず見惚れてしまう。
それからもリスタとの会話は続き、いつしか私も気軽に話せるようになっていた。
王国最強の騎士なんて呼ばれる人が、ただ花が好きな好青年なのだと思うと微笑ましくなるな。
それから私たちは散歩をしながら談笑をしていく。
リスタと話すのはとても楽しくつい笑顔が漏れてしまうのだった。
会話をしているとあっという間に時間が過ぎ、そろそろ帰ることになった。
「そういえば私、店でお菓子とか買いたいんだけど。リズ達にあげたくて」
「それならうってつけの場所があるよ」
本当にリスタはなんでも知っているんだな。
また機会があったらおすすめのご飯屋さんを聞こう。
「ちなみにここから町までどれくらい時間が掛かるんですか?」
「普通だと徒歩で数時間は掛かるね」
まじか……。そんなところまで一瞬で来ることができたというわけか。
ん?てことは私またあの俵担ぎをされるのか……?
それは嫌というか恥ずかしいというか......。
「また俵担ぎをして町に戻ろうか」
「嫌です!」
そう言って私とリスタは徒歩で王都へと向かうことにしたのだった。
町へ戻る頃には丁度お昼の時間だったのでまたご飯を食べることにし、食べ終わった後、お菓子の店まで連れて行って貰った。
それから3人が喜びそうなお菓子を一通り選んだ後、買ったお菓子をアイテム袋の中に入れ店から出る。
そしてリスタとはそこで解散をし、馬車で温泉宿に戻るのであった。
するとリスタは安堵して笑みを浮かべながら頷く。
そんな会話をしていると料理がテーブルに配膳されいよいよ食事の時が来たのだと心を躍らせた。
和食で食べる煮魚など全てが輝いており口内に溢れ出すよだれを必死に飲みこむようにして味わうことができた。
完璧である。
これほどクオリティの高いものをリーズナブルなお値段で食べられるとは至高すぎる店だ……!
リズ達も連れてきてやりたいくらいだ。
「気に入ってくれたようだね。顔に出ているよ」
私の顔がお花畑状態だったことに気付く。
だがそれだけ料理は美味だったという事の証明でもあるから感謝しきれない。
私はスプーンを止めず次から次へと口に運んだ。
そしてあっという間に完食する。
「ここの料理めっちゃおいしい!」
「僕も気に入ってくれたみたいで嬉しいよ」
やっぱり美味しい料理を食べると幸せな気持ちになる。
リスタには感謝しなければ。こんなに美味しい和食店を教えてくれるなんてな……。
それからお腹も満たされたのでしばらく雑談することにした。
「リスタはどうして騎士になったの?」
騎士になるのは国を守る職業として重要なものだ。
誰にでもなれる職業では無い。
「僕は英雄に憧れていたんだ。ずっと昔からね。色んな人を救ったり守ったりするのが僕の夢だったんだ」
この言葉を聞き私は納得した。
英雄と呼ばれる存在に憧れる気持ちに私も心当たりがあったからだ。
だからこそ共感を持てた、この人が騎士団団長を務められていることがただ騎士としての実力があるだけでなく人格者でもあるということも示している。
「この後行きたい所があるんだが、付き合って貰えないか?」
「もちろんいいよ」
その後私達は会計を済まし店を出る。
次に向かう場所があるようなのでそこへ向かうことにした。
「どこに行くんですか?」
「ここは人が多すぎるからね、綺麗な自然ある場所にでも行かないかい?」
どうやら私が周りの目を気にしていることを察してくれたらしい。
確かにリスタといる限り視線を集めてしまうだろうからな……これ以上目立たなくなるのならそれでいいやと思ったので肯定し私達は静かな場所へ向かうことにしたのだった。
「失礼」
「え?」
すると突然リスタが私を俵担ぎしジャンプをする。
物凄い速さで屋根を飛び駆けていき次々と景色が流れるように過ぎ去っていく。
先程は視線がどうのと気にしていたがそんなこと考える間もなくなった。
ふと横を見ると木や家々が通りすぎていきその速さを物語っていた。
そしてそのまま屋根から屋根へ飛び移る。
速すぎるためか王都の人達は私たちに気付かず買い物をしていたる遊んでいた。
それから数分経ったころだろうか。
先ほどの光景とは全く別のところに私達は来ていた。
そこは美しい平原で奥の方には森林が広がっている。
風によって揺れる草木の音と鳥のさえずりが聞こえてくる。
こんな場所があっただなんて……想像すらしていなかった場所だ。
「......そろそろ降ろしてください」
ハッとリスタは我に返り私を地面に降ろす。
そしてゆっくりと足を着地させ体勢を立て直すとリスタに振り向き質問をする。
「ここは?」
「僕がいつもリラックスしている場所だ。ここには自然以外何も無く何も考えることなくて気楽に休める」
私もさらに周りを見渡すと柔らかそうな草や湖が広がっており空気も澄んでいた。
ここでリスタはいつも休んでいるのだろうか。
「さらに奥に進むと良いものが見れるよ」
リスタが笑顔で言うので私も思わず興味が沸く。
そして歩くこと数分、たしかに私は目を丸くし見るもの全てが美しく感嘆の声を上げてしまうほど素晴らしいものが目に映った。
どこまでも続く花の景色だ。
私が見た中でこんなに広い花畑を見たことがなかった。
いろいろな色の花が私達を囲むように生えておりそのどれもが見事な品種なのがよく分かる。これが王国の象徴とされていて納得できるほど美しかったのだ。
私が景色を眺めているとリスタが言う。
「僕はこの花を見るたびに癒やされていてね、疲れた日や苦しい時にいつもこの場所に来ていたんだ」
リスタの顔も穏やかな笑顔を浮かべており景色を楽しんでいることが分かる。
なんだか私も似たような感じなので思わず嬉しくなる。
「花が好きなんですか?」
そう聞くとリスタは微笑みながら口を開く。
「ああ、大好きだ」
その顔に思わず見惚れてしまう。
それからもリスタとの会話は続き、いつしか私も気軽に話せるようになっていた。
王国最強の騎士なんて呼ばれる人が、ただ花が好きな好青年なのだと思うと微笑ましくなるな。
それから私たちは散歩をしながら談笑をしていく。
リスタと話すのはとても楽しくつい笑顔が漏れてしまうのだった。
会話をしているとあっという間に時間が過ぎ、そろそろ帰ることになった。
「そういえば私、店でお菓子とか買いたいんだけど。リズ達にあげたくて」
「それならうってつけの場所があるよ」
本当にリスタはなんでも知っているんだな。
また機会があったらおすすめのご飯屋さんを聞こう。
「ちなみにここから町までどれくらい時間が掛かるんですか?」
「普通だと徒歩で数時間は掛かるね」
まじか……。そんなところまで一瞬で来ることができたというわけか。
ん?てことは私またあの俵担ぎをされるのか……?
それは嫌というか恥ずかしいというか......。
「また俵担ぎをして町に戻ろうか」
「嫌です!」
そう言って私とリスタは徒歩で王都へと向かうことにしたのだった。
町へ戻る頃には丁度お昼の時間だったのでまたご飯を食べることにし、食べ終わった後、お菓子の店まで連れて行って貰った。
それから3人が喜びそうなお菓子を一通り選んだ後、買ったお菓子をアイテム袋の中に入れ店から出る。
そしてリスタとはそこで解散をし、馬車で温泉宿に戻るのであった。
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