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1章
第40話 装備強化
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『攻略が成功したのはリア殿下のチームです』
教師がそう発表すると、クラスは歓声で包まれる。
(流石リア殿下!)
(私もリア殿下のチームに入りたかったな……)
(セレス様もいたし、入ればよかった)
そんな声がクラス中に響く。
それから授業が終わった後もリアとセレスは様々な人に褒められている。
俺はその横で静かに微笑んでいると、クレハがこちらにやってきて、俺に話しかけてくる。
「そういえばロラン師匠、神玉は何に使うんでしょうか?」
俺はその問いに対して、少し間を置いて答える。
「半分しか神玉を回収することが出来なかったからな、武器にでも使うか」
「そうですね、装備よりも武器に神玉を使う方が、強い力を得ることが出来ると思います!」
クレハは目を輝かせてそう話す。
「そんじゃ、授業が終わった後、鍛冶屋にでも行ってみるか」
「分かりました、ちなみに誰の武器を作るんですか?」
「もちろんクレハの武器だよ」
俺がそう言うと、クレハは驚いたような顔をする。
「わ、私よりもセレスさんの武器を……」
「弟子を第一優先に考えるのは、師匠として当たり前だろ?」
俺がそう答えると、クレハは頬を赤らめ嬉しそうに微笑む。
そして授業が終わり、俺はクレハと一緒に鍛冶屋に向かうのだった。
★
俺は仮面をつけた状態でクレハと鍛冶屋に着くと、店には様々な武器が並べられている。
どれも一級品のものばかりで、見ているだけで心が踊りそうだ。
だがそんな俺の横で、クレハは少し緊張している様子。
「ここって王都の有名な鍛冶屋ですよね! 一体どれ程の値段がするんでしょうか……」
クレハは目を輝かせながら武器を眺める。
まあ普通じゃ手に入らないような武器ばかりだからな、無理もない。
そして俺は、店の中に入ると店主に声をかける。
「店主、神玉を使って武器を作ってくれないか?」
そう尋ねると店主は、一瞬驚いたような表情を浮かべる。
「神玉!? あんた、神玉を持ってるのかい?」
俺はその反応に少し驚きながらも、冷静に返答する。
「ああ、つい最近ダンジョンでな。それで、いくらで作ってくれるんだ?」
俺がそう聞くと店主は少し考え込むような仕草をした。
そして少ししてから、口を開く。
「金貨が3枚、いや4枚は欲しいね」
店主がそう言うと、クレハが慌てて口を開く。
「金貨4枚!? そんなに掛かるんですか!?」
クレハがそう言っても、店主の表情は変わらない。
それを見ると俺はニヤリと笑みを浮かべる。
「ほらよ、金貨4枚だ」
そう言って、俺は机の上に金貨を4枚置く。
すると店主は驚いたような表情を浮かべ、俺に尋ねる。
その目は信じられないといった様子だ。
「あんた、普通の冒険者じゃないな……。金貨4枚なんて大金、普通の冒険者に出せるわけないし」
「察してくれ、仮面をつけているのは訳ありだ」
俺がそう言うと店主は納得したような顔をする。
そして再び神玉を鑑定し始めた。
そして数分後に神玉の鑑定が終わったのか、店主は口を開く。
「こいつはまた良い神玉だね、間違いなく今までの職人の中で一番の出来になるよ」
その答えに俺は微笑む。
店主は真剣な目つきで話を続けた。
「作るのに数日は掛かる。それでもいいか?」
「ああ、それで頼む」
俺がそう答えると店主は、神玉を布でくるんで中に持っていく。
横ではクレハが少しばかり申し訳なさそうな顔を浮かべているが、俺は優しくその頭に手をポンッと乗せて笑った。
「俺の小遣いは中々凄い額なんだぞ? だから弟子の武器代なんてすぐに稼げる」
俺がそう言うと、クレハは頬を赤くしながら微笑んで、小声でお礼を言う。
「ありがとうございます、ロラン師匠……」
そんなクレハに俺は、優しく微笑む。
こんなゆったりとした時間がずっと続けば良い、そう思った。
だがこの時はまだ、俺達の身に危険が迫っていることなんて知る由もなかった。
教師がそう発表すると、クラスは歓声で包まれる。
(流石リア殿下!)
(私もリア殿下のチームに入りたかったな……)
(セレス様もいたし、入ればよかった)
そんな声がクラス中に響く。
それから授業が終わった後もリアとセレスは様々な人に褒められている。
俺はその横で静かに微笑んでいると、クレハがこちらにやってきて、俺に話しかけてくる。
「そういえばロラン師匠、神玉は何に使うんでしょうか?」
俺はその問いに対して、少し間を置いて答える。
「半分しか神玉を回収することが出来なかったからな、武器にでも使うか」
「そうですね、装備よりも武器に神玉を使う方が、強い力を得ることが出来ると思います!」
クレハは目を輝かせてそう話す。
「そんじゃ、授業が終わった後、鍛冶屋にでも行ってみるか」
「分かりました、ちなみに誰の武器を作るんですか?」
「もちろんクレハの武器だよ」
俺がそう言うと、クレハは驚いたような顔をする。
「わ、私よりもセレスさんの武器を……」
「弟子を第一優先に考えるのは、師匠として当たり前だろ?」
俺がそう答えると、クレハは頬を赤らめ嬉しそうに微笑む。
そして授業が終わり、俺はクレハと一緒に鍛冶屋に向かうのだった。
★
俺は仮面をつけた状態でクレハと鍛冶屋に着くと、店には様々な武器が並べられている。
どれも一級品のものばかりで、見ているだけで心が踊りそうだ。
だがそんな俺の横で、クレハは少し緊張している様子。
「ここって王都の有名な鍛冶屋ですよね! 一体どれ程の値段がするんでしょうか……」
クレハは目を輝かせながら武器を眺める。
まあ普通じゃ手に入らないような武器ばかりだからな、無理もない。
そして俺は、店の中に入ると店主に声をかける。
「店主、神玉を使って武器を作ってくれないか?」
そう尋ねると店主は、一瞬驚いたような表情を浮かべる。
「神玉!? あんた、神玉を持ってるのかい?」
俺はその反応に少し驚きながらも、冷静に返答する。
「ああ、つい最近ダンジョンでな。それで、いくらで作ってくれるんだ?」
俺がそう聞くと店主は少し考え込むような仕草をした。
そして少ししてから、口を開く。
「金貨が3枚、いや4枚は欲しいね」
店主がそう言うと、クレハが慌てて口を開く。
「金貨4枚!? そんなに掛かるんですか!?」
クレハがそう言っても、店主の表情は変わらない。
それを見ると俺はニヤリと笑みを浮かべる。
「ほらよ、金貨4枚だ」
そう言って、俺は机の上に金貨を4枚置く。
すると店主は驚いたような表情を浮かべ、俺に尋ねる。
その目は信じられないといった様子だ。
「あんた、普通の冒険者じゃないな……。金貨4枚なんて大金、普通の冒険者に出せるわけないし」
「察してくれ、仮面をつけているのは訳ありだ」
俺がそう言うと店主は納得したような顔をする。
そして再び神玉を鑑定し始めた。
そして数分後に神玉の鑑定が終わったのか、店主は口を開く。
「こいつはまた良い神玉だね、間違いなく今までの職人の中で一番の出来になるよ」
その答えに俺は微笑む。
店主は真剣な目つきで話を続けた。
「作るのに数日は掛かる。それでもいいか?」
「ああ、それで頼む」
俺がそう答えると店主は、神玉を布でくるんで中に持っていく。
横ではクレハが少しばかり申し訳なさそうな顔を浮かべているが、俺は優しくその頭に手をポンッと乗せて笑った。
「俺の小遣いは中々凄い額なんだぞ? だから弟子の武器代なんてすぐに稼げる」
俺がそう言うと、クレハは頬を赤くしながら微笑んで、小声でお礼を言う。
「ありがとうございます、ロラン師匠……」
そんなクレハに俺は、優しく微笑む。
こんなゆったりとした時間がずっと続けば良い、そう思った。
だがこの時はまだ、俺達の身に危険が迫っていることなんて知る由もなかった。
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