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1章
第46話 城塞都市(華陽)に到着
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「そろそろ着くかな」
俺は馬車の窓から顔を出してそう言う。
馬車に乗ってから結構時間が経ってるし、あと数分すれば目的地の城塞都市に着くことだろう。
すると馬車が徐々に減速を始めていき、馬車が止まる。
「ここが城塞都市ですか……」
「凄いでかいな、流石は城塞都市だ」
俺とエトラは馬車から降りると、目の前に広がる城塞都市に目を奪われる。
そんな城塞都市に惚れていると、門の近くにいた兵士が口を開く。
『今門を開けますので、馬車で中に入って来てください』
その言葉と共に大きな門が開き始める。
すると俺らと一緒に来た冒険者達は次々と馬車で中に入って行く。
「俺らも行くか」
そうして俺たちは馬車に戻り、中に入って行くのだった。
★
「ここが華陽《かよう》……」
「ああ、結構栄えてんだな」
馬車を降りた後、俺とエトラはそんな会話を交わしながら辺りを見渡す。
華陽は交易で栄えている都市だと聞いたことが有ったが、まさかここまで賑わっているとは驚きだ。
都市内には人族を始め、獣族、エルフなどの様々な人種で溢れていて活気がある。
(ここがアルバラン王国の華陽《かよう》……)
(凄えな、かなり栄えてやがる)
俺らと一緒に来た冒険者も、この都市に圧倒されている様子だ。
すると先頭にいる兵士が口を開く。
「それでは城主様の元にご案内致します。私についてきてください」
そう言って兵士は歩き出す。
俺達はその後に続き、しばらく歩いた後、城の中に入る。
そのまま階段を登って、最上階まで上がると大きな扉があり、兵士が扉を開ける。
するとそこには、豪華な部屋が広がっていた。
「よく来てくれた、冒険者よ」
そして前を見ると、そこにいるのは巨漢の男が立っていた。
おそらくこの城塞都市、華陽の城主なのだろう。
そして城主が話を続ける。
「まず、ハーキム王国からここ華陽まで多くの冒険者来てくれたことに感謝する。そして今回の件だが、現在魔王軍は次々と城塞都市を落とそうと攻めて来ている」
それを聞くと、冒険者達の顔が険しくなる。
魔王軍が攻めてきている、この事実は冒険者達に緊張感を与えたのだろう。
すると城主が再び口を開く。
「冒険者達はここ華陽《かよう》で1日休み、次の城塞都市である、胡威《こい》に向かってもらう。おそらく胡威が戦場となるだろうな」
その言葉を聞いた冒険者達の一部からは、息を呑む声が聞こえてくる。
まあ不安なのも仕方ないだろう、ただの魔物とは訳が違うんだ。
最低位の魔物達とは違い、魔王の傘下にある魔王軍には上位種の魔物しかいないと聞く。
そんな強力な敵が大勢で攻めてくるのだ、不安になるのも無理はない。
だが、そんな冒険者達を見てか城主は口を開く。
「宿は手配してある。そして、1日休んだ後、ここから馬車で胡威《こい》に向かってもらう」
「分かりました」
そうして城主が喋り終わると、冒険者達は一礼し、立ち上り始める。
俺たちもそれに続き、部屋を後にするのであった。
俺は馬車の窓から顔を出してそう言う。
馬車に乗ってから結構時間が経ってるし、あと数分すれば目的地の城塞都市に着くことだろう。
すると馬車が徐々に減速を始めていき、馬車が止まる。
「ここが城塞都市ですか……」
「凄いでかいな、流石は城塞都市だ」
俺とエトラは馬車から降りると、目の前に広がる城塞都市に目を奪われる。
そんな城塞都市に惚れていると、門の近くにいた兵士が口を開く。
『今門を開けますので、馬車で中に入って来てください』
その言葉と共に大きな門が開き始める。
すると俺らと一緒に来た冒険者達は次々と馬車で中に入って行く。
「俺らも行くか」
そうして俺たちは馬車に戻り、中に入って行くのだった。
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「ここが華陽《かよう》……」
「ああ、結構栄えてんだな」
馬車を降りた後、俺とエトラはそんな会話を交わしながら辺りを見渡す。
華陽は交易で栄えている都市だと聞いたことが有ったが、まさかここまで賑わっているとは驚きだ。
都市内には人族を始め、獣族、エルフなどの様々な人種で溢れていて活気がある。
(ここがアルバラン王国の華陽《かよう》……)
(凄えな、かなり栄えてやがる)
俺らと一緒に来た冒険者も、この都市に圧倒されている様子だ。
すると先頭にいる兵士が口を開く。
「それでは城主様の元にご案内致します。私についてきてください」
そう言って兵士は歩き出す。
俺達はその後に続き、しばらく歩いた後、城の中に入る。
そのまま階段を登って、最上階まで上がると大きな扉があり、兵士が扉を開ける。
するとそこには、豪華な部屋が広がっていた。
「よく来てくれた、冒険者よ」
そして前を見ると、そこにいるのは巨漢の男が立っていた。
おそらくこの城塞都市、華陽の城主なのだろう。
そして城主が話を続ける。
「まず、ハーキム王国からここ華陽まで多くの冒険者来てくれたことに感謝する。そして今回の件だが、現在魔王軍は次々と城塞都市を落とそうと攻めて来ている」
それを聞くと、冒険者達の顔が険しくなる。
魔王軍が攻めてきている、この事実は冒険者達に緊張感を与えたのだろう。
すると城主が再び口を開く。
「冒険者達はここ華陽《かよう》で1日休み、次の城塞都市である、胡威《こい》に向かってもらう。おそらく胡威が戦場となるだろうな」
その言葉を聞いた冒険者達の一部からは、息を呑む声が聞こえてくる。
まあ不安なのも仕方ないだろう、ただの魔物とは訳が違うんだ。
最低位の魔物達とは違い、魔王の傘下にある魔王軍には上位種の魔物しかいないと聞く。
そんな強力な敵が大勢で攻めてくるのだ、不安になるのも無理はない。
だが、そんな冒険者達を見てか城主は口を開く。
「宿は手配してある。そして、1日休んだ後、ここから馬車で胡威《こい》に向かってもらう」
「分かりました」
そうして城主が喋り終わると、冒険者達は一礼し、立ち上り始める。
俺たちもそれに続き、部屋を後にするのであった。
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