172 / 469
第三章 リベラティオへの旅路
第160話 続 ティア過去話─ティア視点─
しおりを挟む
──私は彼の言った意味を、理解することが出来ませんでした。
それはそうでしょう。今まで忌み嫌われ、距離をとられ、陰口を叩かれ、石を投げらる……そのような、人らしからぬ生き方をしてきたのです。
このように、誰かから自分を、自分の能力を認められたのは、母以外初めてだったのですから。
不安に刈られ動けずいた私に、彼は手を差し出すことを止めませんでした。
『最後にもう一度……もう一度だけ、誰かの手を取りたい』
ずっと寂しかったのです……。
どちらにしろ、地獄の日々だ。
それならと、彼の手を取ることにしました。
それを期に、私はギルドで働き始めました。給料は支払われ、衣食住の心配もない。
今までの事を思えば、それは十分幸せでした。
──ただ、一つを除いては。
混血による差別。それだけはギルドで働き始めても、変わらなかったのです──。
「カナデ様、聞いてますか? ずっと視線が下がってますよ!」
「あ、あぁ~すみません! 考え事をしていて……」
彼はそう言うと、分かりやすくおどけて見せたました。──カナデ様は私の話に、興味がないのでしょうか……?
私はそんなことを考えながら、つい口を尖らせます。──まぁ良いでしょう! これからが良いところです! 必ずカナデ様もイチコロです!
「もう~しっかり聞いてくださいね?」といいながら、次のページをめくりました。
──ギルドに入ってから約三年。私が十六歳になった年です。
「──ってぇな! 混血! どこ向いて歩いてるんだ!」
私は相も変わらず、ギルドでいびられておりました。
次々と魔物の生体を新発見をしていく私は上からある程度の評価を受けており、周りの者はそれが許せなかったのかもしれませんね?
この時も、向かいから来る職員に当たらないよう隅に避けたのですが、彼は自ら当たりに来たのです。
「……」
私は資料を床に落とし、黙ってそれを見ていました。
謝っても無意味、反論しても周りがそれを許さない、落ちている書類を拾ったところで、また落とすことになるのが目に見えていたのです。
「おい、黙っていないでなんとか言えよ!」
職員の男は、私のボサボサの髪を掴みました。
殴る蹴るで、跡が残ることを避けたのでしょう。
「……」
「いい度胸だな……? これだけしても声も上げないのか? ならこの汚い髪、引きちぎってやるよ!」
好きにすればいい……その時の私はそう思っていたと思います。
しかし、その時でした。
「──止めなさい! 貴方、女性の髪をその様に……最低ね!」
あらわられるはずが無いと思っていた助けの声に、驚き視線で正体を追いました。
しかし、助けに入ったのは年端も行かぬ少女だったのです。
私はその少女に──危害が及ぶ事を恐れました!
「私はいいですから……貴方は何処かに行きなさい……」
本心は藁にもすがりたい気持ちでした。
ただそれで、この子が怪我をしたら私は自分に流れている血だけではなく、自分の心も呪ってしまう……そう思ったのです。
少女は私の言葉を聞き、後ずさりをしていきました。
良かった……彼女は怪我をしなくて済む。そう思った──その時です!
「──良い分けないでしょ!」
少女は私の髪をつかんでる男に、飛びかかり両足で同時に男の顔面を蹴りました……。
男はその一撃に飛ばされ頭を打ったのか、意識が飛んだようでした。
「──じゅ……獣人?」
彼女が被っていた帽子は、蹴りの勢いで落ち、その下からは獣の耳が顔を出したのです。──あの年で今の運動神経、なるほど納得ですね……。
私の声が聞こえていたのでしょう。彼女はそれに答えるように「いえ、ハーフよ!」と胸を張り声に出した。
ギルド内は今の出来事で騒然となりました……。
中に居るほぼ全員が私達と、それを取り巻く状況に目を向けているのです。
そして口々に「おい……ハーフだってよ」「嫌だわ、だから混血は」等のどよめきが起きました……。
私は、自分が引っ張られた髪より、彼女が侮辱されていることが辛かった。
身を呈して守ってくれた、こんな幼気な少女が何故、このような言葉をかけられないといけないのだ? っと……。
「──ねぇ? 話は聞いていたわ。お姉さんもハーフなのよね?」
彼女が私に話し掛けてきました。
その時の私は、彼女に返事を返すことも出来ませんでした。
「貴方はどうして俯いてるの? そんな暇はないでしょ? 私達は」
彼女の言葉に動揺してしまいました。
少なからず今を受け入れていた自分に、私自身疑問を覚えていたのでしょう。
「良いわ、自分で動き出せないならもう少し我慢してて。私がいつか必ず、貴方たちを救ってあげるわ。この──命に掛けて!」
彼女は一言、世迷い言だけを残し私の前から去っていきました。
名前を名乗ることもなく……。
彼女の言葉に、私は自分が恥ずかしくなり、同時にとても頭に来ました。
同じ混血でも、彼女と何故ここまで違うのかと。
私は自分の権限を……能力をフルに使い、彼女の個人情報を何とか入手する事に成功しました。
言うまでもないと思いますが、その少女がフォルトゥナ様だったのです。
調べると、彼女は王族でした……。
その時は育ちが彼女を助け、あのような発言ができたんだなと、軽く考えました。
しかし──彼女を調べれば調べるほど、自分の浅はかさを身に染みて感じることになったのです。
身を裂いてしまうのでは? と思うような噂や暴言、誘拐や犯罪に巻き込まれること数件。
暗殺者を差し向けられること四件。
親族による毒物混入事件……一件。
そして今は籠の鳥のように、国王の名で城に閉じ込められていると知ったのです……。
「俯いている暇もない……ですか」
私はボロボロの髪をとかし、身だしなみを整えました。
次、彼女と出会うときに、胸を張って堂々と顔を見せれるようにと──。
「懐かしいですね。いま思えばフォルトゥナ様が勇者のように……と固執するのは、彼の成し遂げた偉業の様なものを、御自身も成し遂げたいと思っているからなのかも知れませんね」
私は最後のページを閉じ余韻に浸りました。
彼女の作り出す未来に、思いを馳せるように……。
「これが私とフォルトゥナ様の馴れ初めです。どうですかカナデ様……? 聞くも涙語るも涙のお話で……」
目の前を見ると、驚くことにカナデ様は腕を組ながら目を瞑っていました……。
「カナデ様──起きてください!」
「──痛えぇ!」
私はつい、読み聞かせていた本の背表紙でカナデ様の頭を強打してしまいました。──あ! 本が傷んでしまいます!
「カナデ様、こんな感動的な話を聞いててよく寝れますね!」
そういいながら、私は三冊目の本を手に取りました。
気のせいでしょうか? カナデ様の顔色がみるみるうちに青く……気のせいでしょう、えぇ。
そしてこの後も、私は日が昇るまで私はカナデ様に、フォルトゥナ様の素晴らしいところを語ったのでした。
それはそうでしょう。今まで忌み嫌われ、距離をとられ、陰口を叩かれ、石を投げらる……そのような、人らしからぬ生き方をしてきたのです。
このように、誰かから自分を、自分の能力を認められたのは、母以外初めてだったのですから。
不安に刈られ動けずいた私に、彼は手を差し出すことを止めませんでした。
『最後にもう一度……もう一度だけ、誰かの手を取りたい』
ずっと寂しかったのです……。
どちらにしろ、地獄の日々だ。
それならと、彼の手を取ることにしました。
それを期に、私はギルドで働き始めました。給料は支払われ、衣食住の心配もない。
今までの事を思えば、それは十分幸せでした。
──ただ、一つを除いては。
混血による差別。それだけはギルドで働き始めても、変わらなかったのです──。
「カナデ様、聞いてますか? ずっと視線が下がってますよ!」
「あ、あぁ~すみません! 考え事をしていて……」
彼はそう言うと、分かりやすくおどけて見せたました。──カナデ様は私の話に、興味がないのでしょうか……?
私はそんなことを考えながら、つい口を尖らせます。──まぁ良いでしょう! これからが良いところです! 必ずカナデ様もイチコロです!
「もう~しっかり聞いてくださいね?」といいながら、次のページをめくりました。
──ギルドに入ってから約三年。私が十六歳になった年です。
「──ってぇな! 混血! どこ向いて歩いてるんだ!」
私は相も変わらず、ギルドでいびられておりました。
次々と魔物の生体を新発見をしていく私は上からある程度の評価を受けており、周りの者はそれが許せなかったのかもしれませんね?
この時も、向かいから来る職員に当たらないよう隅に避けたのですが、彼は自ら当たりに来たのです。
「……」
私は資料を床に落とし、黙ってそれを見ていました。
謝っても無意味、反論しても周りがそれを許さない、落ちている書類を拾ったところで、また落とすことになるのが目に見えていたのです。
「おい、黙っていないでなんとか言えよ!」
職員の男は、私のボサボサの髪を掴みました。
殴る蹴るで、跡が残ることを避けたのでしょう。
「……」
「いい度胸だな……? これだけしても声も上げないのか? ならこの汚い髪、引きちぎってやるよ!」
好きにすればいい……その時の私はそう思っていたと思います。
しかし、その時でした。
「──止めなさい! 貴方、女性の髪をその様に……最低ね!」
あらわられるはずが無いと思っていた助けの声に、驚き視線で正体を追いました。
しかし、助けに入ったのは年端も行かぬ少女だったのです。
私はその少女に──危害が及ぶ事を恐れました!
「私はいいですから……貴方は何処かに行きなさい……」
本心は藁にもすがりたい気持ちでした。
ただそれで、この子が怪我をしたら私は自分に流れている血だけではなく、自分の心も呪ってしまう……そう思ったのです。
少女は私の言葉を聞き、後ずさりをしていきました。
良かった……彼女は怪我をしなくて済む。そう思った──その時です!
「──良い分けないでしょ!」
少女は私の髪をつかんでる男に、飛びかかり両足で同時に男の顔面を蹴りました……。
男はその一撃に飛ばされ頭を打ったのか、意識が飛んだようでした。
「──じゅ……獣人?」
彼女が被っていた帽子は、蹴りの勢いで落ち、その下からは獣の耳が顔を出したのです。──あの年で今の運動神経、なるほど納得ですね……。
私の声が聞こえていたのでしょう。彼女はそれに答えるように「いえ、ハーフよ!」と胸を張り声に出した。
ギルド内は今の出来事で騒然となりました……。
中に居るほぼ全員が私達と、それを取り巻く状況に目を向けているのです。
そして口々に「おい……ハーフだってよ」「嫌だわ、だから混血は」等のどよめきが起きました……。
私は、自分が引っ張られた髪より、彼女が侮辱されていることが辛かった。
身を呈して守ってくれた、こんな幼気な少女が何故、このような言葉をかけられないといけないのだ? っと……。
「──ねぇ? 話は聞いていたわ。お姉さんもハーフなのよね?」
彼女が私に話し掛けてきました。
その時の私は、彼女に返事を返すことも出来ませんでした。
「貴方はどうして俯いてるの? そんな暇はないでしょ? 私達は」
彼女の言葉に動揺してしまいました。
少なからず今を受け入れていた自分に、私自身疑問を覚えていたのでしょう。
「良いわ、自分で動き出せないならもう少し我慢してて。私がいつか必ず、貴方たちを救ってあげるわ。この──命に掛けて!」
彼女は一言、世迷い言だけを残し私の前から去っていきました。
名前を名乗ることもなく……。
彼女の言葉に、私は自分が恥ずかしくなり、同時にとても頭に来ました。
同じ混血でも、彼女と何故ここまで違うのかと。
私は自分の権限を……能力をフルに使い、彼女の個人情報を何とか入手する事に成功しました。
言うまでもないと思いますが、その少女がフォルトゥナ様だったのです。
調べると、彼女は王族でした……。
その時は育ちが彼女を助け、あのような発言ができたんだなと、軽く考えました。
しかし──彼女を調べれば調べるほど、自分の浅はかさを身に染みて感じることになったのです。
身を裂いてしまうのでは? と思うような噂や暴言、誘拐や犯罪に巻き込まれること数件。
暗殺者を差し向けられること四件。
親族による毒物混入事件……一件。
そして今は籠の鳥のように、国王の名で城に閉じ込められていると知ったのです……。
「俯いている暇もない……ですか」
私はボロボロの髪をとかし、身だしなみを整えました。
次、彼女と出会うときに、胸を張って堂々と顔を見せれるようにと──。
「懐かしいですね。いま思えばフォルトゥナ様が勇者のように……と固執するのは、彼の成し遂げた偉業の様なものを、御自身も成し遂げたいと思っているからなのかも知れませんね」
私は最後のページを閉じ余韻に浸りました。
彼女の作り出す未来に、思いを馳せるように……。
「これが私とフォルトゥナ様の馴れ初めです。どうですかカナデ様……? 聞くも涙語るも涙のお話で……」
目の前を見ると、驚くことにカナデ様は腕を組ながら目を瞑っていました……。
「カナデ様──起きてください!」
「──痛えぇ!」
私はつい、読み聞かせていた本の背表紙でカナデ様の頭を強打してしまいました。──あ! 本が傷んでしまいます!
「カナデ様、こんな感動的な話を聞いててよく寝れますね!」
そういいながら、私は三冊目の本を手に取りました。
気のせいでしょうか? カナデ様の顔色がみるみるうちに青く……気のせいでしょう、えぇ。
そしてこの後も、私は日が昇るまで私はカナデ様に、フォルトゥナ様の素晴らしいところを語ったのでした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる