永遠のネバーランド

東門 大

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第8話 大ちゃんのオムツトレーニング(1)

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 お仕置きの後、両手で前を隠してパンツを履こうとする僕に、義母ママの厳しい言葉がとんできた。

「待ちなさい。今日からお家ではこれを履くのよ」

 義母が手にしていたのは、紙オムツだった。

「えっ?それってオム…」

「いつオネショするか分からない子はオムツで寝るのよ。Tシャツもママが選んだ物を着なさい」

 いつの間に用意したのか、Tシャツも大きなバスの絵がついた幼稚園児が着るような水色のシャツだった。

「嫌だよ。僕、中学生だよ。それにオネショはもうしないって約束したじゃない」

 その言葉を聞くと、義母は突然シクシク泣き始めた。

「せっかく大ちゃんのために…ヒック…買ってきたのに…グス…着てくれないのね」

 あまりに悲しそうにする義母を見て、僕は決心した。

 あんなに優しくハグしてくれる人を泣かせてはいけないと思ったからだ。

「ママ履くよ。オムツ。僕のオネショを心配してくれたんだもんね。ありがとう」

 この時は、ただオムツを履くだけ、…くらいに考えて、すんなりと受け入れたのだが、これが大きな間違いだと気づくのにそんなに時間はかからなかった。
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