49 / 50
絡み合う陰謀
45.決め手 二人で
しおりを挟む
ケイスという男は、俺を倒そうとしている、目の前で贈呈具の力を最大限に利用して。
力は振り上げられた。
後はそれを俺に振り下ろすだけで全ては済む。
「死ねぇ!!」
殺意に満ちた言葉と共に巨大に膨れ上がった力を解放する。
もはや渦潮が口を開け襲ってくる光景だ。
「防げる・・・お前なら!」
俺の贈呈具。
誰一人としてその力を見出す事が出来なかった物、持ち主の俺でさえ見放した力。
お前からしたら都合の良い事だろうが、今はその力を信じさせてくれ!
「頑張れ俺!! そぉぉらぁああああ!!!」
セルマギアで形成された光りの盾に全ての力を注ぎ込む。
ケイスの放った攻撃が激突する。まさに必殺技の威力を持つ力だった。ジリジリと押し込まれるように後退していく。
俺の全身が悲鳴を上げ始めたのが良くわかる。
「何故、何故そこまでして貴様は」
眼鏡が何か呟いているような気がしたがこっちはそれどころじゃない。
全身へに衝撃が徐々に激しくなり始めスタミナが持っていかれる。
あと何秒これが続く? 何処まで耐えられる?
思考がもう弱気になってる。
正直ここまではと、全く侮っていなかったわけでは無い。冷静さを失ってる奴ならば多少は勝機があると思った。
「ぐぅぅうぅうおぉお!!!」
現実はそんな甘く無い。まさにそれを教えて頂いているようだった。
「もう・・・終わりだ!!」
一瞬の間。力を解放し続ける中で再びケイスは力が更に膨れ上がろうとしていた。
これ以上の威力が見舞われる。ケイスの言葉通りこれで本当に終わりかもしれないな。
渦潮が捲く轟音が押し寄せる。
最初の一撃に上乗せされるかのように迫ってくる。これが重なったら・・・終わ――。
「まだです!!!」
「ル・・ビヤ・・?」
「これを使って下さい!!」
突然現れて何をするかと思えば俺の贈呈具のセルマギアを抜き取り俺の見た事の無い黒紫色のセルマギアを変わりに装填した。
「力を貸して、お願い!!!」
ルビヤに呼応するように俺の贈呈具が輝き出した。
セルマギアと同じ色、黒紫色の刃が姿を見せ・・・。
「3・・・本?」
一本は普通通りに柄から生えている。のだが、もう二本が普通に生えた刃の左右に浮き同じ挙動をしていた。
三本の刃がケイスの必殺技を両断する。
先ほどまでの衝撃は無い。完全にこちらの攻撃が勝っている証拠だ。
「フォーズさん!!」
もう、考える必要はない。
ただこの力を俺は振るうだけで良い。
「・・・これか、これなのか」
「そうだ、お前の過ちはただ一つ。この男、ルビヤっていう男を侮った事だ」
今度はこちらの贈呈具の力に抗う事になった渦潮。2メートル近い倉路紫の刃を一振りする度にケイスの攻撃は掻き消えて行った。
そして、ついにケイスを視界へと捉えた。もはや戦意喪失していた。
「侮ってなどいなかったさ・・・最初からな」
それがケイスの最後の言葉になったのは言うまでもない・・・。
・ ・ ・
収監施設からシアマ村の人々だけを牢から出し逃げるようにして村に帰還した。
それから一日が経って俺は再びルビヤの家の牢獄で出かける準備をする事になっていた。当然行先は聞いては居ない。
「それにしても、あのセルマギアってさ」
「わかります? あのサソリから出た奴です。なんていうかその、気が付いたらあのセルマギアと同じ形になっていたんです」
そう言ってルビヤは俺に差し出す。
普通に手に取ろうとした途端、俺の手は弾かれた。
「痛っ。は?」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでも・・・ない」
なんだろうか、物凄い拒絶を感じた。というか手を出されたというのか。
ルビヤがどうしたんだろう?と不思議がって黒紫色のセルマギアを眺めたり触れたりしている。当然俺が受けた攻撃染みた現象は起きなかった。
正確な詳細はわからない。だが理解はした。
触れない、関わらない、頼らない。
これだけはしっかりと肝に免じておこう。
「ルビヤ様!!」
談笑を楽しみながら準備を進めていると突然エルターが珍しく血相を変えて姿を見せた。
額から小さい汗を垂らしている姿があまりにも似合わないからこそ、俺とルビヤも一瞬で身構えた。
「サ、サファイナ王女殿下が、お見えです」
「お姉・・・サファイナ様が!? え、待ってこれから僕達が赴くようにって予定だったよね!?」
「はい。ですが、何やら事情が変わってしまった・・・そうおっしゃっておりました」
ん~~~~・・・!!??
ある程度の想定はしていたが今起きている事態はあまりにも2段、3段も上を越えていた。
まず第一にルビヤ達のとのお出かけは昨日の出来事の説明やら何やらだろうというのは予想していた。が、その説明先があの王女殿下ってなんの冗談だ。
明らかに今回の一件に関わってそうな人間、下手したら敵の可能性が大いにあった相手だよな!?
ルビヤの言いようじゃあ王女から指示を受けたような感じだが・・・。百歩、いや千歩譲ってこれは良いとして。
その本人がこっちの本拠地に踏み込んできたなんてどんな了見だ。
「ひとまず急いで僕達も向かいます! エルター、少しの間応対をお願い!」
「かしこまりました。それと・・・」
エルターは、まだ何かあるかのように口を開いた。
その発言に俺達二人は更に顔を歪ませるのであった。
・ ・ ・
「あっ~、来た来た~。ちょっと遅いんじゃないの~?」
「す、すみません。お待たせしました王女殿下様」
「ゲイル、言葉が過ぎる。こちらの用事で予定を変えたのだ。口を慎め」
「怒られちった」
応接室に俺達が入った途端くだらん漫才が披露された。相手からしたら空気を和ませようとでも考えてるのか、余計に畏まる事を配慮していないだろ絶対。
無理だとは思うが出来るだけ俺に声を掛けられないようにこのまま下を向いて目線を合わさず背景と一体化を・・・。
「お前・・・なんでここに」
一瞬だけ王女殿下を見ようと目線を上げた時だった。
客席ソファーの中央に王女殿下が座りその背後に二人の人間が立っていた。
一人は、さっき漫才を披露したゲイルという女。そしてもう一人は・・・。
「ケイスさん・・・?」
「はい、ルビヤ王子」
「お前、どの面下げてここへ来た!」
「貴様だったかのか。馬子にも衣装、なんて言葉がここまで似合う奴とは」
「はいはいはいはい、ステ~イステーイ」
ゲイルが手を叩きその場を収めた。
この眼鏡に言われるまでも無い。今俺が着ている服は今まで牢に繋がれていた人間とは到底思えない格好。傍から見たらちょっと位の良い貴族出の人間に見える物だった。
「ここに集う者達それぞれの言い分があるのは重々承知だ。だが先に私の話を聞いてからにしてもらおう、ルビヤもそれで良いか?」
「はい、もちろんです。どうか、聞かせてください」
サファイナ王女の対面に座るルビヤ。
目を閉じるサファイナの口が開くのを固唾を飲んで待った。
「ルビヤ。あなたには、あなた達にはアインドルゼから出て行ってもらいます」
力は振り上げられた。
後はそれを俺に振り下ろすだけで全ては済む。
「死ねぇ!!」
殺意に満ちた言葉と共に巨大に膨れ上がった力を解放する。
もはや渦潮が口を開け襲ってくる光景だ。
「防げる・・・お前なら!」
俺の贈呈具。
誰一人としてその力を見出す事が出来なかった物、持ち主の俺でさえ見放した力。
お前からしたら都合の良い事だろうが、今はその力を信じさせてくれ!
「頑張れ俺!! そぉぉらぁああああ!!!」
セルマギアで形成された光りの盾に全ての力を注ぎ込む。
ケイスの放った攻撃が激突する。まさに必殺技の威力を持つ力だった。ジリジリと押し込まれるように後退していく。
俺の全身が悲鳴を上げ始めたのが良くわかる。
「何故、何故そこまでして貴様は」
眼鏡が何か呟いているような気がしたがこっちはそれどころじゃない。
全身へに衝撃が徐々に激しくなり始めスタミナが持っていかれる。
あと何秒これが続く? 何処まで耐えられる?
思考がもう弱気になってる。
正直ここまではと、全く侮っていなかったわけでは無い。冷静さを失ってる奴ならば多少は勝機があると思った。
「ぐぅぅうぅうおぉお!!!」
現実はそんな甘く無い。まさにそれを教えて頂いているようだった。
「もう・・・終わりだ!!」
一瞬の間。力を解放し続ける中で再びケイスは力が更に膨れ上がろうとしていた。
これ以上の威力が見舞われる。ケイスの言葉通りこれで本当に終わりかもしれないな。
渦潮が捲く轟音が押し寄せる。
最初の一撃に上乗せされるかのように迫ってくる。これが重なったら・・・終わ――。
「まだです!!!」
「ル・・ビヤ・・?」
「これを使って下さい!!」
突然現れて何をするかと思えば俺の贈呈具のセルマギアを抜き取り俺の見た事の無い黒紫色のセルマギアを変わりに装填した。
「力を貸して、お願い!!!」
ルビヤに呼応するように俺の贈呈具が輝き出した。
セルマギアと同じ色、黒紫色の刃が姿を見せ・・・。
「3・・・本?」
一本は普通通りに柄から生えている。のだが、もう二本が普通に生えた刃の左右に浮き同じ挙動をしていた。
三本の刃がケイスの必殺技を両断する。
先ほどまでの衝撃は無い。完全にこちらの攻撃が勝っている証拠だ。
「フォーズさん!!」
もう、考える必要はない。
ただこの力を俺は振るうだけで良い。
「・・・これか、これなのか」
「そうだ、お前の過ちはただ一つ。この男、ルビヤっていう男を侮った事だ」
今度はこちらの贈呈具の力に抗う事になった渦潮。2メートル近い倉路紫の刃を一振りする度にケイスの攻撃は掻き消えて行った。
そして、ついにケイスを視界へと捉えた。もはや戦意喪失していた。
「侮ってなどいなかったさ・・・最初からな」
それがケイスの最後の言葉になったのは言うまでもない・・・。
・ ・ ・
収監施設からシアマ村の人々だけを牢から出し逃げるようにして村に帰還した。
それから一日が経って俺は再びルビヤの家の牢獄で出かける準備をする事になっていた。当然行先は聞いては居ない。
「それにしても、あのセルマギアってさ」
「わかります? あのサソリから出た奴です。なんていうかその、気が付いたらあのセルマギアと同じ形になっていたんです」
そう言ってルビヤは俺に差し出す。
普通に手に取ろうとした途端、俺の手は弾かれた。
「痛っ。は?」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでも・・・ない」
なんだろうか、物凄い拒絶を感じた。というか手を出されたというのか。
ルビヤがどうしたんだろう?と不思議がって黒紫色のセルマギアを眺めたり触れたりしている。当然俺が受けた攻撃染みた現象は起きなかった。
正確な詳細はわからない。だが理解はした。
触れない、関わらない、頼らない。
これだけはしっかりと肝に免じておこう。
「ルビヤ様!!」
談笑を楽しみながら準備を進めていると突然エルターが珍しく血相を変えて姿を見せた。
額から小さい汗を垂らしている姿があまりにも似合わないからこそ、俺とルビヤも一瞬で身構えた。
「サ、サファイナ王女殿下が、お見えです」
「お姉・・・サファイナ様が!? え、待ってこれから僕達が赴くようにって予定だったよね!?」
「はい。ですが、何やら事情が変わってしまった・・・そうおっしゃっておりました」
ん~~~~・・・!!??
ある程度の想定はしていたが今起きている事態はあまりにも2段、3段も上を越えていた。
まず第一にルビヤ達のとのお出かけは昨日の出来事の説明やら何やらだろうというのは予想していた。が、その説明先があの王女殿下ってなんの冗談だ。
明らかに今回の一件に関わってそうな人間、下手したら敵の可能性が大いにあった相手だよな!?
ルビヤの言いようじゃあ王女から指示を受けたような感じだが・・・。百歩、いや千歩譲ってこれは良いとして。
その本人がこっちの本拠地に踏み込んできたなんてどんな了見だ。
「ひとまず急いで僕達も向かいます! エルター、少しの間応対をお願い!」
「かしこまりました。それと・・・」
エルターは、まだ何かあるかのように口を開いた。
その発言に俺達二人は更に顔を歪ませるのであった。
・ ・ ・
「あっ~、来た来た~。ちょっと遅いんじゃないの~?」
「す、すみません。お待たせしました王女殿下様」
「ゲイル、言葉が過ぎる。こちらの用事で予定を変えたのだ。口を慎め」
「怒られちった」
応接室に俺達が入った途端くだらん漫才が披露された。相手からしたら空気を和ませようとでも考えてるのか、余計に畏まる事を配慮していないだろ絶対。
無理だとは思うが出来るだけ俺に声を掛けられないようにこのまま下を向いて目線を合わさず背景と一体化を・・・。
「お前・・・なんでここに」
一瞬だけ王女殿下を見ようと目線を上げた時だった。
客席ソファーの中央に王女殿下が座りその背後に二人の人間が立っていた。
一人は、さっき漫才を披露したゲイルという女。そしてもう一人は・・・。
「ケイスさん・・・?」
「はい、ルビヤ王子」
「お前、どの面下げてここへ来た!」
「貴様だったかのか。馬子にも衣装、なんて言葉がここまで似合う奴とは」
「はいはいはいはい、ステ~イステーイ」
ゲイルが手を叩きその場を収めた。
この眼鏡に言われるまでも無い。今俺が着ている服は今まで牢に繋がれていた人間とは到底思えない格好。傍から見たらちょっと位の良い貴族出の人間に見える物だった。
「ここに集う者達それぞれの言い分があるのは重々承知だ。だが先に私の話を聞いてからにしてもらおう、ルビヤもそれで良いか?」
「はい、もちろんです。どうか、聞かせてください」
サファイナ王女の対面に座るルビヤ。
目を閉じるサファイナの口が開くのを固唾を飲んで待った。
「ルビヤ。あなたには、あなた達にはアインドルゼから出て行ってもらいます」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
元商社マンの俺、異世界と日本を行き来できるチートをゲットしたので、のんびり貿易商でも始めます~現代の便利グッズは異世界では最強でした~
黒崎隼人
ファンタジー
「もう限界だ……」
過労で商社を辞めた俺、白石悠斗(28)が次に目覚めた場所は、魔物が闊歩する異世界だった!?
絶体絶命のピンチに発現したのは、現代日本と異世界を自由に行き来できる【往還の門】と、なんでも収納できる【次元倉庫】というとんでもないチートスキル!
「これ、最強すぎないか?」
試しにコンビニのレトルトカレーを村人に振る舞えば「神の食べ物!」と崇められ、百均のカッターナイフが高級品として売れる始末。
元商社マンの知識と現代日本の物資を武器に、俺は異世界で商売を始めることを決意する。
食文化、技術、物流――全てが未発達なこの世界で、現代知識は無双の力を発揮する!
辺境の村から成り上がり、やがては世界経済を、そして二つの世界の運命をも動かしていく。
元サラリーマンの、異世界成り上がり交易ファンタジー、ここに開店!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる