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お兄さん
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おじさんの逃げ足は速かった。
「追いついてきてるか?」
なんて、僕のことを気にする様子もなく、ただただ無言で走っていた。
おじさんが入っていったのは、2階建てのボロアパート。
今にも壊れそうな階段を登り、一番奥の部屋に入っていった。
僕は躊躇することなくおじさんのあとに続いた。
しばらくの間、僕は無言で玄関に立っていた。
「あがれよ。」
おじさんにそう言われ、僕は部屋の中に入った。
その部屋は、ボロかったが生活感がなくきれいだった。
おじさんは、血まみれのシャツを脱ぎ他の服に着替えると、ソファに腰かけた。
「こっちにこい。」
おじさんは言った。
僕はおじさんの前に行くと、床に正座した。
「お前は何者だ?」
殺気が伝わって来るような気がした。
これは、下手に嘘をつくと殺されるな。
と僕は思った。
「僕は…」
本当のことを言うべきか、迷いに迷った結果、
「僕の名前はソラ。異世界から来ました。」
と、開き直って言ってみた。
「ふーん。」
おじさんの表情からは、何を考えているのかが全くわからなかった。
「おじさん、名前は?」
微妙な空気を少しでも変えようと、僕は聞いてみた。
「おじさんじゃない。お兄さんな。」
おじさんはそう言うと、黙りこんでしまった。
「追いついてきてるか?」
なんて、僕のことを気にする様子もなく、ただただ無言で走っていた。
おじさんが入っていったのは、2階建てのボロアパート。
今にも壊れそうな階段を登り、一番奥の部屋に入っていった。
僕は躊躇することなくおじさんのあとに続いた。
しばらくの間、僕は無言で玄関に立っていた。
「あがれよ。」
おじさんにそう言われ、僕は部屋の中に入った。
その部屋は、ボロかったが生活感がなくきれいだった。
おじさんは、血まみれのシャツを脱ぎ他の服に着替えると、ソファに腰かけた。
「こっちにこい。」
おじさんは言った。
僕はおじさんの前に行くと、床に正座した。
「お前は何者だ?」
殺気が伝わって来るような気がした。
これは、下手に嘘をつくと殺されるな。
と僕は思った。
「僕は…」
本当のことを言うべきか、迷いに迷った結果、
「僕の名前はソラ。異世界から来ました。」
と、開き直って言ってみた。
「ふーん。」
おじさんの表情からは、何を考えているのかが全くわからなかった。
「おじさん、名前は?」
微妙な空気を少しでも変えようと、僕は聞いてみた。
「おじさんじゃない。お兄さんな。」
おじさんはそう言うと、黙りこんでしまった。
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