異世界から転生

omot

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ソラの力

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僕は、言うことを聞かない体に鞭をうち、右手の手のひらをゴブリンたちにかざし、叫んだ。
絶対服従デーモンマジック!」
すると、ゴブリンたちはピタリと動きを止めた。
かと思うと、僕の方を向き膝をついた。
あのゴブリンが、跪くひざまづくなんて。
さすが、魔王の力だ。
僕は思った。
そして、ゆっくりと上体を起こした。
「大丈夫か?」
ユーゴは僕の心配をしてくれた。
「うん。大丈夫。」
ユーゴの足に目をやると、血まみれになっていた。
「ゴブリン、ユーゴの足の手当てをしてくれ。」
僕はゴブリンに言った。
ゴブリンたちは、医療箱を持って僕たちに近づいてきた。
ユーゴは身構えた。
「ユーゴ、大丈夫。手当てをしてもらって。」
「わかったよ。」
ゴブリンたちは手際よく、ユーゴの足の矢を抜き手当てをした。
僕もゴブリンにスライムの毒の解毒薬をもらった。
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