異世界から転生

omot

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異世界の事情

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道のど真ん中で話すのは、さすがに気が引けるので僕らは近くの公園に移動した。
ふらふらとした足取りだったので、ユーゴに心配された。
「大丈夫か。スライムの毒が残ってるのか。」
「いや、少し魔力を使いすぎたみたいだ。」
魔王の力は、膨大な魔力を必要とする。
絶対服従を使ったことで、僕の魔力が半分以上減った。
ちなみに、魔力が3分の2以上なくなるとまともに立てなくなる。
もし、0になれば気を失う。
魔力を回復できないこの世界では、魔力が無くなることは死と同じ。
公園につくと、僕はゴブリンに聞いた。
「なんで、この世界にやって来たの?」
ゴブリンは顔を見合わせた。
そして、その中の一匹が答えた。
「転生者の命令です。あなた様の力を奪ってきたら、何でも願いを叶えてあげると。」
「ソラの力っていうのは、魔王の力のことか。」
「たぶん、そうだろうね。」
転生者か、一体何者だ?
「お前らはどうやってこの世界に来たんだ?」
ユーゴは、ゴブリンたちに聞いた。
「・・・。」
ゴブリンたちは、全く反応しない。
「どうやってこの世界に来たの?」
僕は聞いた。
「それは···」
「おい、俺じゃだめなのかよ。」
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