ときめき部~無気力な日々が変るまで~

オリオン

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第3章、夏休み

大きな別荘

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「と、言う訳で、到着!」
「・・・・あ、え?」

瑠衣先輩の別荘は目の前には海があり、その周囲を高い山が囲っている形だった。
山の大きさは結構な物で、上るためには1箇所だけ緩やかな上り道からしか上れそうに無い。
それにしても、車で通過できそうな道路が1箇所しかないってどうなんだろうか。
まぁ、このルートには瑠衣先輩の別荘しか無いんだし、問題は無いのか。
なんせ、1台2台の車程度しか走らないだろうしな。

「それにしても、あの、瑠衣先輩の別荘って・・・・大きいですね」
「そうか? まぁ、大きい方だと思うが」
「これでも少し小さい方なんだってさ、おかしいと思わない?」

これで少し小さいだと? 3階建てで、完全木製。
窓は1階の海に向いている方に5箇所以上、山の方には2箇所。
2階は海の方向に4箇所窓があり、山の方には3箇所。
さ、3階は海に向いている窓は3箇所で、山の方には4箇所。
だが、多分、1部屋に山方向、海方向に合わせて2箇所の窓があるのだろう。
普通は1箇所程度だろうに、でも、2箇所と考えると、部屋数は
1階に個室は無く、リビングなどの共通と考えよう。
で、2階には最低3部屋はあり、3階も3部屋という感じで6人までは部屋で寝れる。
それに、2階、3階には2箇所テラスもあるし・・・・とんでもない家だ。

「こ、これで少し小さい方なんですか?」
「あぁ、あまり土地が無いからな、そこまで広いものは作れなかったらしい」
「後、電線が来てないんですけど、電気は?」
「自家発電できるようになっている、ほら、あそこにソーラーパネルがあるだろう?」

瑠衣先輩が指をさした場所を見てみると、そこにはソーラーパネルがおいてあった。
場所は2階の屋根と3階の屋根の上だ、こりゃ凄い。

「一応、誰もいない間は稼働を止めているらしいが、私達が使うと聞いて
 父さんが稼働をさせたらしい、だから電気は今日から使えるだろうな
 ただ、使うのは夜だけにしてくれ、昼から使いすぎると晩がな」

あぁ、ソーラーパネルだし、生産量には限界があるだろうしな。
そもそも、昼は明るいし、電気を使うことは少ないだろう。

「まぁ、分かってるよ、それじゃあ、荷物を入れよう」
「そうですね」

俺達は重たい荷物を引っ張り出して、何とか別荘に入れた。
この作業に10分以上掛ったのは予想外だった。
やはり香苗先輩の荷物の量はおかしいと思う。

「うん、これで良いね!」
「多いな」

香苗先輩の荷物だけで、1つの部屋が潰れてしまった。
いくら何でも多すぎると改めて思うな。

「それじゃあ、早速海に!」
「香苗ちゃん達は先に行ってて、私は料理の材料を見るから」
「あぁ、それなら俺も見ますよ、一応手伝うかも知れませんし」
「え? 陽志君は料理出来るの?」
「まぁ、出来ますね、家で作ってますから」

この事を言ってなかったか、言う必要も無いとは思ったから言ってなかったのか。
確か事情を話したときは看病をしているとしか言わなかったし。

「へぇ、意外、妹さんに作ってもらってるのかと思ったけど」
「妹がいるって、言いましたっけ?」
「あ、あれ? え、えっと、ほら、あの・・・・い、言ってたじゃん」

言ってないんだよな、そんな事は、妹がいるなんて話す必要も無いと思ってたし
でも、何故知っているのかという理由は分かる、前見てたしな、双眼鏡でマジマジと。
だが、その事は言わない、自白するように誘導してみよう、面白そうだし。

「でも、俺の記憶では妹の事は話してないんですよね、話す理由もなかっただろうし」
「え、えっと、は、話してたよね、香苗ちゃん」
「そそ、そ、そ、そうだよ、は、話してたじゃん、決して付けていたとか、そんな事無いから!」
「俺は付けていたのか? 何て聞いてないんですけどね」
「あ!」
「香苗ちゃんの馬鹿!」

うん、何か面白い、誰かをからかうというのも意外と面白い物だな。
いやぁ、今まではそんな事を思った事なんて1度たりとも無いのに。

「全く、大人しく話せば良かったんだ、公園で見かけたから見てたと」
「ちょ! 瑠衣! なにしれっと言っちゃってるの!?」
「そ、そうだよ!」
「いや、そもそも陽子先輩は私達に気が付いてたじゃないですか、こっち見てた様に見えたし」
「え!? そうなの!?」
「はい、全部知ってました」
「くぅ! 陽志に踊らされた!」
「私も陽志と同じ立場だったら同じ様にしていただろうな、2人はからかうと面白い」
「「ハッキリ言うなぁ!」」

綺麗にハモったな、やっぱり仲が良いのだろう、流石は幼馴染み。
反応も似ているし、やっぱり類は友を呼ぶんだろう。
でも、瑠衣先輩は性格違うよな。

「うぅ、もてあそばれちゃった・・・・」
「変な事は言わないことだな、さて小菜、食材の場所は分かっているよな」
「あ、うん、分かってるよ、いつもの所だよね」

あぁ、そうかそうか、この3人は一応ここに来たことがあるのか。

「それじゃあ、案内お願いします」
「あ、私も行きます、それとこの家の案内もお願いします、迷いそうで」
「あはは、確かに迷いそうだよね、最初は、うん、分かった、こっちだよ」

俺達は小菜先輩に案内されて、食材が置いてある場所と別荘全部を案内して貰う事にした
みてみることにした。

「ここが食材がおいてあるキッチン、当然だけど食材は冷蔵庫に入ってるよ、ほら」

小菜先輩は笑いかけながら扉を開いてくれた。
そこには大きな肉や野菜などが複数入っている。
どれもこれも高級感漂うパックに入っている。
流石は大金持ちの家が用意してくれた食材だな。

「それじゃあ、次は全貌を案内するね、ちゃんと付いてきてね」
「あ、はい」

結構広いし、全部を回るのは結構時間が掛りそうだな。
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