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異世界チート野郎は冴えない風貌の髪ぼさぼさ眼鏡君でした
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(開け…!異界の門…!出でよ…!創成衝撃…ビッグバン!!)
魔法を使うにはどうすればよいか?
そればかり考えている。
魔法は己の意のままに世界の事象を書き換える行為を指す。
一般的には手のひらから炎を出したり、空を飛んだり、まあそんな空想的な行為だ。
空想的なことだが切実に真剣に魔法について考えざるを得ない。
魔法が使いたい。
魔法が使えるようになりたい。
サングラスの向こうには「ついにタイムトラベルを可能にする方程式を見つけた」という落書きがある。真新しい。
はて、朝起きたときに周りの景色が一変しても、タイムトラベラー以外誰一人気づかないものか、それともその違いに気づくものこそ、タイムトラベラーか?
ああ、魔法使いたい、使えるようになりたい。
どうやったら魔法が使えるのか?
原子よりも小さいマシンを世界に満遍なく拡散させ、そのマシンを操ることで魔法が使えるのか?
それとも世界に満ち溢れるマナを事象に変換することで魔法は使えるのか?
はたまた、
「リュウ、あたしたちの世界が大変なの!魔王を倒したことで冥王獣の封印が解けてしまったの!?」
「ええっと、それってつまりぼくのせいってこと!?」
「そうね!そういうわけでまた世界を救って!」
ピカーン、と四角く切り取られた天井が眩く輝く、そして、再び輝く。
「リュウ、世界を救ってくれてありがとう!」
「どうせまた世界が危機になるだよね?まあ、ぼくのチートスキルでどんな敵がでてきても一撃だけどね」
そんな会話が毎朝聞こえる。
ここは学校の男子トイレだ。
未成年なのに、いや、未成年でなくても男子トイレに掃除のおばちゃん以外の女子の侵入は禁止されている。
全くいやになる。
しかも、いつもいつも寒い小芝居をしている。
中二病の彼氏と彼女…
全く羨ましいと思ってない、なんてことはないのだが、そんなことよりも、早く魔法が使えるようになりたい。
便座に座ると何故だか無性に魔法が使いたくなるのだ。
そっと心の中で呟く。
(開け…!異界の門…!出でよ…!創成衝撃…ビッグバン!!)
ぶりっ、と大便が出た。
唐突に魔法への興味が失われた…
魔法を使うにはどうすればよいか?
そればかり考えている。
魔法は己の意のままに世界の事象を書き換える行為を指す。
一般的には手のひらから炎を出したり、空を飛んだり、まあそんな空想的な行為だ。
空想的なことだが切実に真剣に魔法について考えざるを得ない。
魔法が使いたい。
魔法が使えるようになりたい。
サングラスの向こうには「ついにタイムトラベルを可能にする方程式を見つけた」という落書きがある。真新しい。
はて、朝起きたときに周りの景色が一変しても、タイムトラベラー以外誰一人気づかないものか、それともその違いに気づくものこそ、タイムトラベラーか?
ああ、魔法使いたい、使えるようになりたい。
どうやったら魔法が使えるのか?
原子よりも小さいマシンを世界に満遍なく拡散させ、そのマシンを操ることで魔法が使えるのか?
それとも世界に満ち溢れるマナを事象に変換することで魔法は使えるのか?
はたまた、
「リュウ、あたしたちの世界が大変なの!魔王を倒したことで冥王獣の封印が解けてしまったの!?」
「ええっと、それってつまりぼくのせいってこと!?」
「そうね!そういうわけでまた世界を救って!」
ピカーン、と四角く切り取られた天井が眩く輝く、そして、再び輝く。
「リュウ、世界を救ってくれてありがとう!」
「どうせまた世界が危機になるだよね?まあ、ぼくのチートスキルでどんな敵がでてきても一撃だけどね」
そんな会話が毎朝聞こえる。
ここは学校の男子トイレだ。
未成年なのに、いや、未成年でなくても男子トイレに掃除のおばちゃん以外の女子の侵入は禁止されている。
全くいやになる。
しかも、いつもいつも寒い小芝居をしている。
中二病の彼氏と彼女…
全く羨ましいと思ってない、なんてことはないのだが、そんなことよりも、早く魔法が使えるようになりたい。
便座に座ると何故だか無性に魔法が使いたくなるのだ。
そっと心の中で呟く。
(開け…!異界の門…!出でよ…!創成衝撃…ビッグバン!!)
ぶりっ、と大便が出た。
唐突に魔法への興味が失われた…
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