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第9話
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入学することが決まり、まずしたのは中学校への連絡だった。
ハルキさんが連絡して、詳しく説明したらしいが、中卒予定だった僕は会ったこともない校長に呼び出された。
ウンタラカンタラと文句のようなものを聞かされた気がするが、最後には何故かサインと写真を撮られた。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
すぐにあったのが卒業式。
全員参加らしく、嫌々参加せざるおえなかった。時間ギリギリに行って、なるべく教室にいないようにした。式が終わったらホームルームの時間に出ずにすぐ帰ってきた。
、、、あの眼は、キツイな。
完璧に、ユキを嫌ってる眼だ。
気分が悪くなる。
僅かな時間でも、クラスメイトが向けたユキへの視線。
嫉妬、憤怒、それに欲情。
吐き気がするほど、わかりやすい視線だった。
ユキも卒業式の日は一言も喋らなかった。次の日、ボソリと
『、、、気持ち、悪』
と呟いたのを聞いたが、特に追求しようとは思わなかった。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
春休みに入ると、《メイプル》の住宅地区への引越し作業に追われた。
長年ユキが過ごしてきた部屋をユキと相談しながら片付けていく。
その中で、ユキの家族の写真を見つけた。僕とユキにそっくりな、母親だと思う女性と、ダンディーな色気のある父親だと思う男性。
結婚式の写真だろうか。
純白のウエディングドレスと漆黒のタキシードを見つけ身にまとっていた。
これは?持ってく?
『、、、、』
ユキ?
『も、、って、、く』
躊躇っているのだろう。
でも、写真を見てると僕もユキもなんか心が落ち着いた。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
入学の1週間前、《メイプル》の住宅地区へ引っ越した。
荷物は先に送っていたのでアキさんの用意してくれた列車のチケットを使って1人で向かった。
コー監督が用意してくれたのは、学園から徒歩と電車で15分程にある高級高層マンションだった。
部屋には何故かトレーニングルームとスタジオがある付いていて、挙げ句の果てに防音対策バッチリのカラオケ?ルームまであった。
流石にこれにはユキもビックリしたらしく、言葉を失った。
コー監督、これは流石にやり過ぎではないのでしょうか?
〆◼️〆◼️〆◼️〆
そして、入学2日前。
仕立てた制服と一緒にコー監督がやってきた。
「着て見せてくれないかい?」
ニッコリと笑えられては逆らう気も起きず、渋々と袖に腕を通した。
学園の基本制服は、襟が黒の、楓をイメージした赤のブレザーに暗めの紺色ズボン(女性はスカート)だ。ブレザーの中はワイシャツと黒ネクタイか白のタートルネックの長袖Tシャツ、黒ベストは着ても着なくても良い。
まぁ、芸能学園なので制服は好きなように着こなして良いそうだ。
改造もありらしい。
「うん、似合うよ」
僕は、白のタートルネックを選んだ。
その上にはブレザーは着ずに黒のフード付きパーカーを着ている。
顔を隠したかったからだ。
「2日後が楽しみだよ」
「僕は入学式、参加しませんよ」
「ダメだよ、それは。来ないなら次回「次回の映画に出てもらう」」
脅しに使わないでくれないかな、その言葉。
もう、うんざりするよ。
「わかってるなら良いよ。あぁ、これも渡しておかなくてはね」
渡されたのは黒い紐が通された銀色の鍵だった。
「西館の屋上の鍵だよ」
「、、、ありがとうございます」
「入学式、出なくても良いから学園には来なさい。出席登録くらいは初日からしておかないとね」
コー監督はそう言うと、部屋を後にして出て行った。
僕はブレザーの左胸に描かれた校章の楓を見つめる。
葉脈までハッキリ描かれたそれは、何か訴えるような存在感があった。
そのうち、見るのも嫌になってブレザーはタンスの奥にしまい込んだ。
ハルキさんが連絡して、詳しく説明したらしいが、中卒予定だった僕は会ったこともない校長に呼び出された。
ウンタラカンタラと文句のようなものを聞かされた気がするが、最後には何故かサインと写真を撮られた。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
すぐにあったのが卒業式。
全員参加らしく、嫌々参加せざるおえなかった。時間ギリギリに行って、なるべく教室にいないようにした。式が終わったらホームルームの時間に出ずにすぐ帰ってきた。
、、、あの眼は、キツイな。
完璧に、ユキを嫌ってる眼だ。
気分が悪くなる。
僅かな時間でも、クラスメイトが向けたユキへの視線。
嫉妬、憤怒、それに欲情。
吐き気がするほど、わかりやすい視線だった。
ユキも卒業式の日は一言も喋らなかった。次の日、ボソリと
『、、、気持ち、悪』
と呟いたのを聞いたが、特に追求しようとは思わなかった。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
春休みに入ると、《メイプル》の住宅地区への引越し作業に追われた。
長年ユキが過ごしてきた部屋をユキと相談しながら片付けていく。
その中で、ユキの家族の写真を見つけた。僕とユキにそっくりな、母親だと思う女性と、ダンディーな色気のある父親だと思う男性。
結婚式の写真だろうか。
純白のウエディングドレスと漆黒のタキシードを見つけ身にまとっていた。
これは?持ってく?
『、、、、』
ユキ?
『も、、って、、く』
躊躇っているのだろう。
でも、写真を見てると僕もユキもなんか心が落ち着いた。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
入学の1週間前、《メイプル》の住宅地区へ引っ越した。
荷物は先に送っていたのでアキさんの用意してくれた列車のチケットを使って1人で向かった。
コー監督が用意してくれたのは、学園から徒歩と電車で15分程にある高級高層マンションだった。
部屋には何故かトレーニングルームとスタジオがある付いていて、挙げ句の果てに防音対策バッチリのカラオケ?ルームまであった。
流石にこれにはユキもビックリしたらしく、言葉を失った。
コー監督、これは流石にやり過ぎではないのでしょうか?
〆◼️〆◼️〆◼️〆
そして、入学2日前。
仕立てた制服と一緒にコー監督がやってきた。
「着て見せてくれないかい?」
ニッコリと笑えられては逆らう気も起きず、渋々と袖に腕を通した。
学園の基本制服は、襟が黒の、楓をイメージした赤のブレザーに暗めの紺色ズボン(女性はスカート)だ。ブレザーの中はワイシャツと黒ネクタイか白のタートルネックの長袖Tシャツ、黒ベストは着ても着なくても良い。
まぁ、芸能学園なので制服は好きなように着こなして良いそうだ。
改造もありらしい。
「うん、似合うよ」
僕は、白のタートルネックを選んだ。
その上にはブレザーは着ずに黒のフード付きパーカーを着ている。
顔を隠したかったからだ。
「2日後が楽しみだよ」
「僕は入学式、参加しませんよ」
「ダメだよ、それは。来ないなら次回「次回の映画に出てもらう」」
脅しに使わないでくれないかな、その言葉。
もう、うんざりするよ。
「わかってるなら良いよ。あぁ、これも渡しておかなくてはね」
渡されたのは黒い紐が通された銀色の鍵だった。
「西館の屋上の鍵だよ」
「、、、ありがとうございます」
「入学式、出なくても良いから学園には来なさい。出席登録くらいは初日からしておかないとね」
コー監督はそう言うと、部屋を後にして出て行った。
僕はブレザーの左胸に描かれた校章の楓を見つめる。
葉脈までハッキリ描かれたそれは、何か訴えるような存在感があった。
そのうち、見るのも嫌になってブレザーはタンスの奥にしまい込んだ。
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