なんやかんやで蘇っちゃったので異世界でアイドルになる事にしました

氷華

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第28話

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スタジオは6階建てで2階から4ルームずつ入っていた。14ルームは5階にあってエレベーターでみんなと一緒に移動した。

「この移動がめんどくせぇんだよな」

ボソリとヒビキが愚痴ったのが聞こえた。
ルームは案外広く、壁の一面が鏡になっていてそれ以外は防音材になっていた。
楽器類も置いてあって、学生には嬉しいのかもしれない。

「楽器って、持ってないの?」

「んー、高いからね。そんなに多くの学生が持ってるわけではないよ。僕はボードだけど、性能とか音とかはどの機種でもそんなに変わらないから気にしてないんだけど、一応自分用にいじったやつは持ってる」

「いじった?」

「納得のいく音は自分で作らなきゃ意味がないんだよ。一から作るわけではないけど、中をいじって自分好みの音を出せるように調整してオリジナルを作るんだよ」

「使わないの?」

「いつ何処に、敵になるチームがいるかわからないからね。練習はみんな、自分のは使わないんだよ。もちろん学園でもね」

「全員持ってるんだ」

「そうだよ。カズヤのドラムは大きいし持ち運びがそもそも大変だし、シュウゴとヒビキは僕と同じ理由」

ルームにあるボードを手にとって、鍵盤を押しながらコードの調節をし始めたヒカルはとても真剣な目をしていた。

「このスタジオはね、ルームの大きさとか配置とかはどこも同じなんだ。置いてある楽器もだけどね。だから何処で練習しても変わらない。有難いよね。しかも完璧な防音。曲を聴かれることもない」

「ふーん」

「あれ、姫ちゃんもしかして興味ない?」

「うん、まぁ、歌えればどこでもいいから」

「あー、屋上で歌うくらいだしね」

「くらいって何?」

「う、怒んないでよ」

なんか、ヒカルとは話しやすいな。
1日過ごしたからか?

「チッ、くっちゃべるのいい加減にしろよ」

「ごめん、シュウゴ」

「おい歌姫」

何故か機嫌の悪いシュウゴは怖い顔をして睨んでくる。
何か悪いことしたかな。

「何?」

「歌詞付け、お前がやったんだろ」

「、、、ヒカルとカズヤのを手伝っただけ」

「ほとんどお前が考えたって聞いてるぞ」

「それが?何?」

「聞かせろ」




〆◼️〆◼️〆◼️〆
 




横暴だな。
歌う気失せる。

「聞いてんのか?」

「うん」

「早く歌え」

「そんな言い方する君に歌う気なんか湧かないんだけど、どうすればいいかな?ヒカル」

本気で困ったからヒカルに声をかけると、ヒカルは嬉しそうに笑った。

「じゃあさ、僕と歌う?」

「ヒカルと?」

「うん。僕、一応ボードしながら歌ってるからハモれるよ」

ハモりか、、、。
した事ないな。
やってみるかな。

「ハモってみて」

「うんOK。ところで高く歌う?低く歌う?」

「ヒカルはどのくらい出る?」

「アルトの少し低めまでかな。それ以上、低いのは出ない。これでも声変わりはしてるんだけどね」

「低音でハモって、サビで少し上げて」

「少しってどのくらい?」

「♩~、くらい」

「♫~♩~って上がるのでいい?」

「上出来」

「ボードはいる?」

「いらない、アカペラ」

「OK」

呼吸を合わせて、目を見あって。

「「せーの」」
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