なんやかんやで蘇っちゃったので異世界でアイドルになる事にしました

氷華

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第42話

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「何も本気で殴る事ねぇだろ」

「それぐらいの事をしたからですよ」

頬に湿布を貼り付けながらブツクサと文句をシュウゴはカズヤに言った。

結局、強制的にシュウゴから剥がされて。
シュウゴはカズヤからビンタをくらった。

、、、中々良い音したな。

「今日は何するの?」

「んあ?ああ、ホームページが大体できたからみんなで最終確認をする」

ホームページ?
ダイフェスに出る為の条件の1つか。

「誰が作ったの?」

「俺とヒカルだ」

そう言ってシュウゴはパソコンを開いた。

この世界のパソコンは普通に何の変わりもない折り畳めるタイプのものだ。
違うといえば、キーボード部分が全て透けていて複雑な日本語じゃ絶対無い文字が書かれている事だ。

「その文字何?」

「これか?パーソナル語だぞ」

パーソナル語?
パーソナルコンピュータから来てるのか?

「ああ、もしかして姫ちゃん。中学の選択科目で技術選んで無いの?」

「え?」

「全国共通で、中学は技術か家庭科を選択できるんだよ?忘れたの?」

、、、中学の教科書を思い出す限りでは、家庭科をユキは選択していたな。

「いや、忘れてない。家庭科、選択した」

「じゃ、カズヤと同じだね。ヒビキはハワイにいたから日本教育関係ないし。パソコンは技術を選択しないと扱えないからね。パーソナル語は基本がわからないとそもそも扱えないし」

「へぇ、そうなんだ」

カタカタカタッと高速で動くシュウゴの指先に感心していると、くるりとパソコンの画面をシュウゴは見せてきた。

「こんな感じだ」

無地の黒をバックに、金色の複雑なフレームが画面端を囲んでいた。








〆◾️〆◾️〆◾️〆









[《The Crazy Owl 》公式ホームページ]

○ Members 

○ Music 

○ News 

○ Goods 









〆◾️〆◾️〆◾️〆










「質問しても良い?」

「おう」

「何でニュースとグッズって書いてあるの?」

「ニュースは、簡単に言えばチーム情報を載せるんだよ。日常的なものでも、重要なものでも何でも」

「そんなことして良いの?」

「良いんだよ。去年のダイフェス出場チームも8割がた情報載せてたぜ」

「グッズって?」

「これも去年の真似みたいなものだけど、そんな豪華なものじゃ無くてタオルとか、ティシャツ、ペンライトみたいなダイフェスを盛り上げる物を事前にネットとかで売るんだよ」

「臨時収入としてお金も手に入るしね」

「、、、これいつ公開されるの?」

「1ヶ月前。ダイフェスは9月下旬だから、8月下旬に全出場チームサイトを一斉公開する。ダイフェスのホームページから直接飛ぶ事できるようになるから、客は一斉にチェックするってわけだ。どのチームを推すかをな」

1ヶ月前、、、。

えっと、夏休みが7月の中旬から始まって今が半分くらい過ぎた。
大体7月下旬から8月上旬、、、。

夏休み終わるのが8月中旬。

「ちなみに、ホームページの締め切りはあと2日」

「えっ」

「姫ちゃん。余裕だよ、余裕。あとはメンバーの部分を書くのと、音源入れるだけだから」

「それでだな。写真をくっつけたいから協力してくれ」

写真?
それはやばくないか?

「写真撮って、カラーで塗りつぶすから。その方がミステリアス感あって良いだろ」

「カラーは決めてるのですか?」

「いや、、、これを機にメンバーカラーを決めるのはどうだ?」

「おお!そりゃあ良いな!」

メンバーカラーか。
それぞれのイメージに色をつけるって事だよな。

何色なんだろ?

「リーダーのシュウゴは赤じゃないかな?姫ちゃんもそう思わない?」

「シュウゴ?赤ってよりは、紅?の方が似合う」

音楽に対する情熱は赤だけじゃ収まりきっていないから。
もっと赤い、炎のような紅が似合う。

「おお~確かに」

「まとを得てますね。私はどんな感じがしますか?お姫さん」

「えっと」

カズヤは、品行方正で成績優秀。
知的な感じ、水のように清らかで冷静。

青よりは水色なんだけど、それも違くて。

「露草色とか」

「『露草の花のような明るい青色』ですか、、、色が落ちやすいから儚さの代表とも言えるこの色を何故?」

「色が落ちやすいみたいに、カズヤは知識を落としてくれるから。良い意味でね」

「なるほど」

「俺は何だ?お姫様」

「京紫」

「はえーな、おい。んで?その京紫ってのは何なんだ?」

「赤の混じった紫。ヒビキの褐色の肌に似合う。リーダーを横でがっしり支えてるから赤も混じってる感じがする」

「ほーん」

ニヤニヤしてヒビキはうなずいた。
何か変なこと言ったか?

「案外、俺らのこと見てんだな」

シュウゴにそう言われてびっくりした。

「姫ちゃん!僕は?」

「ホワホワしてる感じ」

「なにそれ!色だよ、色!」

「蒲公英」

「タ、タンポポ?」

「光みたいで、ホワホワしてて、あったかくて、気持ち良くて、一緒にいて安心するから」

「ホワホワって、、、まぁ、いっか」

納得したのかヒカルははにかむようにに笑った。

「お姫さんの色は僕達で考えましょうか」

「赤、青、黄、紫ときたら、、、緑系か?」

「でも、合ってるんじゃないかな?なんだかんだ言って姫ちゃんって優しいし」

「優しい色、、、若草色とかいかがでしょう?黄緑よりは深みのある色ですが、とても似合うと思いますよ」

「じゃあ、それで」

若草色、ね。
若菜色とも呼ばれる春の七草を連想させる色。

嫌じゃないかな。

「んじゃ、写真撮るか」

シュウゴはAIパットを構えた。

「この壁を背に撮るからな。ポーズは任せる」

任せられても困るんだけどなぁ。

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