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新たな生き方 マリア視点
マリア視点
私は、王宮で王女としての扱いはされていない。それが私の日常であり、幼い頃から当たり前のように受け入れてきた現実だった。
父である国王陛下は、そんな扱いを受けている私のことを常に気にかけてくださっている。時折、忙しい公務の合間を縫って、私の部屋を訪ねては、優しい眼差しを向けてくれる。異母兄である王太子殿下も、時々様子を見に来てはくれるけれど、お二人とも毎日とてもお忙しく、立場上、あからさまに私に優しく接することはできないのだ。それが、彼らなりの私への配慮なのだと、私は理解しているつもりだ。
私はもうすぐ貴族学校に通わなくてはならないだろう。第一王女のカトリナ様とは同じ歳なので、一緒の学年になる。カトリナ様は、私を常に居ない者として扱う。王宮の廊下ですれ違っても、まるでそこに私が存在しないかのように、視線を合わせることすらない。その冷たい視線に、私はいつも息を潜め、自分の存在を消すように歩いていた。だから、学校でも同じように扱われるだろう。そのことに対しては、仕方がないと理解しているつもりだけれど、周りの者たちにも同じように扱われるのが、本当に辛い。王宮では、侍女や使用人にすら、私は居ない者として扱われている。まるで透明人間になったような気分だ。
けれど、お父様は私に教育係だけはきちんと付けてくださった。社交も、教養も、剣術も、すべて一流の教師から学んだ。だから、学校の授業には問題なくついていけるだろう。それは、お父様が私に与えてくれた、唯一の、そしてかけがえのない贈り物だった。そして、私は密かに願っている。願わくば、一人だけでも良いから、友達が欲しいと。心を通わせられる誰かに出会えるのなら、どんなに幸せだろうか。
私の婚約者選びは、第一王女カトリナ様の後になるだろうから、もう少し先になるだろうと思っていた。カトリナ様には多くの求婚者がいるけれど、王妃様やカトリナ様自身が納得しないが為に、いまだに決まっていない。カトリナ様とは直接お話しをしたことは一度もないけれど、遠くから見かけたことはある。華やかで、とてもお美しく、誰もが恋焦がれるようなお方だと思う。私とは対照的な、光り輝くような存在だ。カトリナ様は、いったいどんな方となら婚約を了承されるんだろう。私には想像もつかない。
そんなことを考えていると、突然、お父様が私の部屋に現れて、私に婚約者の話をしてきた。驚きで、心臓が大きく跳ねる。お相手は、ミラン叔母様が迎えた養子の次男だそうだ。ミラン叔母様は、私が幼い頃から、いつも優しく気にかけてくれる方だ。私にとっては、それが何より嬉しい。王宮で孤独を感じる中で、叔母様の存在は、いつも心の支えだった。
でも、本当に私なんかで大丈夫なのかしら?私にはカトリナ様のような華やかさはない。
お父様は、私の不安を見抜いたかのように、優しい声で語りかけてくれた。
「マリア、最初はカトリナにどうかと思い、王妃に聞いてみたんだよ。王妃には『冗談でも口にするな』と怒られてしまってね。元平民ではあるが、私から見たら、高位貴族の中に入れても全く引けを取らない、それどころか光り輝くような立派な若者だ。だからカトリナが断るなら、マリアにどうかと思ったんだよ」
お父様の言葉に、胸が熱くなる。私がカトリナ様の代わりだという事実に、一瞬だけ胸がチクリとしたけれど、それよりも、お父様が私にも目を向けてくれたこと、私の人生を真剣に考えてくれていることが、何よりも嬉しかった。
「婚約者になれば、王宮から出て、ブライトン侯爵邸へすぐにでも移るといい。あそこならのびのびと暮らせるし、ミランが居るから私も安心して送り出せる。それに彼らは貴族学校には通わず、魔法学院に通うようだから、婚約者になればマリアも魔法学院に共に通うといいだろう。どうだろう、良い話だと思わんか?」
私は嬉しくて、それが現実だとは信じられないほどだった。何より、お父様が私のことをとても深く理解してくれていることが、私の心を震わせた。この王宮での孤独な生活から抜け出せる。友達もできるかもしれない。そして、学問を深めることもできる。それが、私にとってどれほど大きな喜びか。
私の目から、大粒の涙が溢れ落ちた。お父様は、何も言わずに私をそっと抱きしめてくれた。その温かさに、私はただ、涙を流し続けた。
そして、陛下からの王命によって、私はリオと正式に婚約することになった。彼が謁見室に姿を現した瞬間、私の心臓は止まったかと思った。以前、街で偶然出会った、あの綺麗な顔をした男の子だ!あの時から、彼の姿は私の夢に何度も現れ、遠い憧れのような存在になっていた。彼は、まるで澄んだ泉のような瞳をしていて、その瞳の奥には、優しさと知性が宿っているように感じられた。私とは比べ物にならないほど、輝かしい存在に見えた。
彼も私に気づいてくれたようで、とても嬉しかった。まさか、私の婚約者が彼だなんて、こんな奇跡があるだろうか。彼と仲良くなりたいと、私は心から強く思った。彼の隣に立てる日が来るなんて、信じられない。
私が彼に挨拶をすると、私の髪を少し手に取って、軽くキスをしてくれた。私は恥ずかしかったけれど胸が熱くなり心が躍った。こんな感情は初めてだった。
こうして、私にも素敵な婚約者ができた。私の人生に、ようやく光が差し込んできたように感じられた。
私の引越しは、物凄く簡単なものだ。成人前だからパーティーにも参加していないし、お茶会に参加したことすらない。だから、豪華なドレスや宝飾品など、ほとんど持っていない。荷物は、母の形見の石のない指輪と、普段着ている衣服や下着、数冊の本、そしてリオと一緒に買ったあの卵の音楽機だけだ。
後は、十歳の時にお父様が贈ってくれた、珍しい白い小さなカラスのノエルだった。私はノエルがいたから、この王宮での孤独な生活を、何とか生きてこられたんだと思う。ノエルは、私の唯一の話し相手であり、心の支えだった。リオが「僕がもっと良いものを作ってあげる」と言ってくれたので、ノエルの寝床は置いていくことにした。その方が、ノエルも早く新しい生活に馴染めるだろう。
私は王都のブライトン侯爵邸のタウンハウスに移り、そこで素敵な部屋を頂いた。窓から差し込む光が、私の未来を明るく照らしてくれるようだ。そして、これから私専用の側仕えを探すために、奴隷商会と奴隷商店に行く予定だ。
リオの側仕えは、ボンドンという、明るい性格の面白い男の子だそうだ。リオの話を聞いていると、リオがボンドンを家族のように大切にしているのがよくわかる。それはマッドやキャロルも同じで、自分たちの側仕えを、本当の家族のように思っているみたいだ。私にも、そんな大切な家族ができるのだと思うと、胸がワクワクする。
こんな気持ちを持ったのは、生まれて初めてだった。マッド、リオ、キャロルは、本当に仲が良い。彼らの温かい雰囲気の中に、私も早く馴染んで、仲良くなりたいと、心から願っている。
リオの隣は、とても暖かくて心地が良い。彼の隣にいると、私の心は穏やかになり、守られているような安心感に包まれる。彼との新しい生活が始まることに、期待で胸がいっぱいになった。
私は、王宮で王女としての扱いはされていない。それが私の日常であり、幼い頃から当たり前のように受け入れてきた現実だった。
父である国王陛下は、そんな扱いを受けている私のことを常に気にかけてくださっている。時折、忙しい公務の合間を縫って、私の部屋を訪ねては、優しい眼差しを向けてくれる。異母兄である王太子殿下も、時々様子を見に来てはくれるけれど、お二人とも毎日とてもお忙しく、立場上、あからさまに私に優しく接することはできないのだ。それが、彼らなりの私への配慮なのだと、私は理解しているつもりだ。
私はもうすぐ貴族学校に通わなくてはならないだろう。第一王女のカトリナ様とは同じ歳なので、一緒の学年になる。カトリナ様は、私を常に居ない者として扱う。王宮の廊下ですれ違っても、まるでそこに私が存在しないかのように、視線を合わせることすらない。その冷たい視線に、私はいつも息を潜め、自分の存在を消すように歩いていた。だから、学校でも同じように扱われるだろう。そのことに対しては、仕方がないと理解しているつもりだけれど、周りの者たちにも同じように扱われるのが、本当に辛い。王宮では、侍女や使用人にすら、私は居ない者として扱われている。まるで透明人間になったような気分だ。
けれど、お父様は私に教育係だけはきちんと付けてくださった。社交も、教養も、剣術も、すべて一流の教師から学んだ。だから、学校の授業には問題なくついていけるだろう。それは、お父様が私に与えてくれた、唯一の、そしてかけがえのない贈り物だった。そして、私は密かに願っている。願わくば、一人だけでも良いから、友達が欲しいと。心を通わせられる誰かに出会えるのなら、どんなに幸せだろうか。
私の婚約者選びは、第一王女カトリナ様の後になるだろうから、もう少し先になるだろうと思っていた。カトリナ様には多くの求婚者がいるけれど、王妃様やカトリナ様自身が納得しないが為に、いまだに決まっていない。カトリナ様とは直接お話しをしたことは一度もないけれど、遠くから見かけたことはある。華やかで、とてもお美しく、誰もが恋焦がれるようなお方だと思う。私とは対照的な、光り輝くような存在だ。カトリナ様は、いったいどんな方となら婚約を了承されるんだろう。私には想像もつかない。
そんなことを考えていると、突然、お父様が私の部屋に現れて、私に婚約者の話をしてきた。驚きで、心臓が大きく跳ねる。お相手は、ミラン叔母様が迎えた養子の次男だそうだ。ミラン叔母様は、私が幼い頃から、いつも優しく気にかけてくれる方だ。私にとっては、それが何より嬉しい。王宮で孤独を感じる中で、叔母様の存在は、いつも心の支えだった。
でも、本当に私なんかで大丈夫なのかしら?私にはカトリナ様のような華やかさはない。
お父様は、私の不安を見抜いたかのように、優しい声で語りかけてくれた。
「マリア、最初はカトリナにどうかと思い、王妃に聞いてみたんだよ。王妃には『冗談でも口にするな』と怒られてしまってね。元平民ではあるが、私から見たら、高位貴族の中に入れても全く引けを取らない、それどころか光り輝くような立派な若者だ。だからカトリナが断るなら、マリアにどうかと思ったんだよ」
お父様の言葉に、胸が熱くなる。私がカトリナ様の代わりだという事実に、一瞬だけ胸がチクリとしたけれど、それよりも、お父様が私にも目を向けてくれたこと、私の人生を真剣に考えてくれていることが、何よりも嬉しかった。
「婚約者になれば、王宮から出て、ブライトン侯爵邸へすぐにでも移るといい。あそこならのびのびと暮らせるし、ミランが居るから私も安心して送り出せる。それに彼らは貴族学校には通わず、魔法学院に通うようだから、婚約者になればマリアも魔法学院に共に通うといいだろう。どうだろう、良い話だと思わんか?」
私は嬉しくて、それが現実だとは信じられないほどだった。何より、お父様が私のことをとても深く理解してくれていることが、私の心を震わせた。この王宮での孤独な生活から抜け出せる。友達もできるかもしれない。そして、学問を深めることもできる。それが、私にとってどれほど大きな喜びか。
私の目から、大粒の涙が溢れ落ちた。お父様は、何も言わずに私をそっと抱きしめてくれた。その温かさに、私はただ、涙を流し続けた。
そして、陛下からの王命によって、私はリオと正式に婚約することになった。彼が謁見室に姿を現した瞬間、私の心臓は止まったかと思った。以前、街で偶然出会った、あの綺麗な顔をした男の子だ!あの時から、彼の姿は私の夢に何度も現れ、遠い憧れのような存在になっていた。彼は、まるで澄んだ泉のような瞳をしていて、その瞳の奥には、優しさと知性が宿っているように感じられた。私とは比べ物にならないほど、輝かしい存在に見えた。
彼も私に気づいてくれたようで、とても嬉しかった。まさか、私の婚約者が彼だなんて、こんな奇跡があるだろうか。彼と仲良くなりたいと、私は心から強く思った。彼の隣に立てる日が来るなんて、信じられない。
私が彼に挨拶をすると、私の髪を少し手に取って、軽くキスをしてくれた。私は恥ずかしかったけれど胸が熱くなり心が躍った。こんな感情は初めてだった。
こうして、私にも素敵な婚約者ができた。私の人生に、ようやく光が差し込んできたように感じられた。
私の引越しは、物凄く簡単なものだ。成人前だからパーティーにも参加していないし、お茶会に参加したことすらない。だから、豪華なドレスや宝飾品など、ほとんど持っていない。荷物は、母の形見の石のない指輪と、普段着ている衣服や下着、数冊の本、そしてリオと一緒に買ったあの卵の音楽機だけだ。
後は、十歳の時にお父様が贈ってくれた、珍しい白い小さなカラスのノエルだった。私はノエルがいたから、この王宮での孤独な生活を、何とか生きてこられたんだと思う。ノエルは、私の唯一の話し相手であり、心の支えだった。リオが「僕がもっと良いものを作ってあげる」と言ってくれたので、ノエルの寝床は置いていくことにした。その方が、ノエルも早く新しい生活に馴染めるだろう。
私は王都のブライトン侯爵邸のタウンハウスに移り、そこで素敵な部屋を頂いた。窓から差し込む光が、私の未来を明るく照らしてくれるようだ。そして、これから私専用の側仕えを探すために、奴隷商会と奴隷商店に行く予定だ。
リオの側仕えは、ボンドンという、明るい性格の面白い男の子だそうだ。リオの話を聞いていると、リオがボンドンを家族のように大切にしているのがよくわかる。それはマッドやキャロルも同じで、自分たちの側仕えを、本当の家族のように思っているみたいだ。私にも、そんな大切な家族ができるのだと思うと、胸がワクワクする。
こんな気持ちを持ったのは、生まれて初めてだった。マッド、リオ、キャロルは、本当に仲が良い。彼らの温かい雰囲気の中に、私も早く馴染んで、仲良くなりたいと、心から願っている。
リオの隣は、とても暖かくて心地が良い。彼の隣にいると、私の心は穏やかになり、守られているような安心感に包まれる。彼との新しい生活が始まることに、期待で胸がいっぱいになった。
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