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マリーローズside⑥
しおりを挟むちなみに彼女達がヒロインに挑む勝負は攻略対象者達の得意分野である。
教皇の息子であるレバートは魔法が得意だから婚約者が持ち掛けてくるのは魔法、近衛騎士団長の息子であるバームは剣術と体術が得意だから勝負は剣術と体術という感じだ。
『私では婚約者の心を救えなかった。貴女であれば彼を救えるわ。だから・・・婚約者から身を引くわね』と宣言して攻略対象者達と婚約を白紙にした後、勝負に負けた婚約者達はヒロインとの友情を築くのに・・・・・・。
「何でマリーローズだけ火炙りなのよーーーっ!!!」
このまま何も行動しなかったら自分の未来は真っ暗だ。
マリーローズが火炙りの刑に処されるスチルを思い出した幼女は再び頭を抱えて悶えながら絶叫した。
「・・・・・・・・・・・・そうだ。攻略対象者達を甘やかして優しく接すればいいのよ」
ナルキスを除く攻略対象者達は優秀な婚約者に対してコンプレックスを抱いていた。
『私は貴方が誰よりも努力している事を知っていますわ』
『ですが時には肩の力を抜く事も大切ですよ』
「レバート、バーム、エルダーはこんな感じで話し掛けて、隠しキャラのセージはタイプではないから無視するとして・・・問題は私の推しであるナルキスね」
ナルキスは親の権力を使って婚約者になったマリーローズを嫌っている。
「ならば・・・ナルキスに興味を抱いていないとか、貴方に無関心ですという風に振る舞えばいいのよ!」
男は自分に興味のない女を追いかけたくなる生き物だ。
今までウザいくらいに付き纏っていた女が自分に対して無関心になったら、きっとナルキスは──・・・。
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