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3話
しおりを挟む私よりも聖女の素質がある異世界人を召喚したのに、彼女はそれを承諾してくれないの!
聖女様が瘴気を浄化してくれなかったら、この世界は滅びてしまうわ!
サイコちゃんの話を聞いた後、イケメンは私を教会に連れて行ってくれたの。
教会のシスター達は私に対して得体の知れない何かを見るような視線を向けていたけど、イケメンが『王女が異世界から召喚した人間』だと話してくれた事で一応納得してくれたみたい。
イケメンのおかげで私は客人としてシスター達と一緒に教会で平穏に過ごしていたのだけど・・・それも長くは続かなかったわ。
実は、シスター達が私を教会に置いてくれたのも、全てはサイコちゃんの代わりに聖女としてオーガ族に捧げる為だったの。
眠れないから散歩しようと教会を出ようとした時に背景に無意味なキラキラを背負ったイケメン聖職者とシスター達との会話を聞いてしまったのは偶然とはいえ、彼等が裏でサイコちゃんと繋がっている事を知った私は逃げようとしたの。
けど、そこはお約束と言えばいいのかしら?
見つかった私は部屋に閉じ込められてしまったわ・・・。
逃げようとした私を、連中は拷問するのかと思ったけど、そこはサイコちゃんの代わりにオーガ族に捧げられる聖女だからでしょうね。
シスター・・・いえ、神に仕えているのに何の関係もない私を生け贄にしようとしている連中をシスターなんて呼びたくない!
貧乳A、B、C、イケメンは短小包茎でいいわ!
貧乳A~Cはサイコちゃんの身代わりという理由で私の世話をしてくれたの。
世話というより、監視というのが正しいかも知れないわね。
もし、私が某超A級スナイパーのように強かったら教会そのものを爆破して、それから首謀者であるサイコちゃんを始末するんだけどね~・・・。
あ~っ・・・
あの御方のように強くない我が身が恨めしい・・・。
もしかしてだけど、瘴気を取り込めるオーガ族なら私を日本に帰す方法を知っているのかも知れないし。
そう思った私はオーガ族に会える日を指折り数えて待ったわ。
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