3 / 3
3話
しおりを挟むチーズスフレ家という強力な後ろ盾ではなく財布を失ってしまったチョコミント王家は王宮に勤めている官僚に騎士、使用人達に給料の支払いが出来なくなったので、彼等は国王夫妻に辞表を突き付けたらしいですわ。
チーズスフレ家という財布を失ってしまったチョコミント王家は、自分達が贅沢する為だけに何度も税金の臨時徴収を実施していたのです。
使用人達が居なくなった事で手入れの行き届いていた庭園には雑草が生い茂り、王家に反感を抱く民達が抵抗の証として投石した事で割れた窓からは風が吹き荒び、王宮の調度品に貴金属、衣装にアクセサリー類は退職金代わりとして王宮に勤めていた彼等が持ち出したり、侵入した民達が盗んだりして、それを換金しているのだとか。
絢爛豪華だった王宮は手入れがされていないので埃が被っているのだそうです。
自分達はパンを買う事が出来ない
赤子に乳を与える事が出来ない
それなのに国王夫妻は綺麗な衣装に身を包んで贅沢な暮らしをしている
遂に堪忍袋の緒が切れた民達は王家に対して反乱を起こしたらしいですわ。
暴徒と化した民達を鎮圧するべく、国王夫妻は軍隊を差し向けようとしたのですが、王宮に勤めていた者達は一斉に辞職しています。
よって王宮には官僚に騎士、使用人達など誰一人として居ないのです。
廃墟を思わせる今の王宮に残っているのは国王夫妻のみ。
産まれてから今日まで王族として、貴族として育ったお二人が家事なんて出来る筈がありません。
今では一つのパンを買うお金の捻出にも苦労しているのだとか。
それだけではなく、今の王都は窃盗と略奪が当たり前のように行われており、混乱の坩堝にあるとか。
そもそもチョコミント王家が貧乏になった原因は国王夫妻と元王太子にあります。
王族には年間に使える予算が決まっているのですが、よりによってお三方は贅沢好きで湯水のように金銭を使うのです。
そんな事をしていたらご自分に組まれている予算なんてすぐに消えてしまいますわよね?
予想に違わず、お三方の年間予算は一ヶ月もしない内に消えてしまうのです。
これでは贅沢が出来ないと焦ったお三方は王宮に仕える者達の給料の支払いを遅らせ、それを自分達の為に使っていたのですが、王族から見て彼等の給料は微々たるもの。
職員達の給料はすぐに使い切ってしまいました。
遂に追い込まれてしまったお三方が目に付けたのが、王国一の金持ちであるチーズスフレ家です。
よりによって陛下は王命で私をチャーリーの婚約者にする事で、チーズスフレ家に集っていやがったのです!
しかも!
チャーリーに至ってはシャインへのプレゼント代金を我が家に支払わせていたし!!!
まぁ、その分は慰謝料と一緒に請求しましたけどね。
悪因悪果
天網恢恢疎にして漏らさず
チャーリーが私との婚約を破棄した事で我が家に全てを集って・・・ではなく、我が家を財布扱い出来なくなってしまった国王夫妻はチーズスフレ家の紹介で借りた金貸し(10日で利子5割)に金を借り、それで返済を済ませました。
金貸しに借りたお金は、例え国王であっても金貸しに返さないといけません。
今はその返済に追われているのだとか。
働いても働いても、国王夫妻は何時まで経っても雪だるま式に増えていく利息を返せない。
金貸しは国王夫妻に幾つもの生命保険に加入させた上で、遠洋漁業で働かせているのだそうです──・・・。
230
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】“自称この家の後継者“がうちに来たので、遊んでやりました。
BBやっこ
恋愛
突然乗り込んできた、男。いえ、子供ね。
キンキラキンの服は、舞台に初めて上がったようだ。「初めまして、貴女の弟です。」と言い出した。
まるで舞台の上で、喜劇が始まるかのような笑顔で。
私の家で何をするつもりなのかしら?まあ遊んであげましょうか。私は執事に視線で伝えた。
婚約者を奪っていった彼女は私が羨ましいそうです。こちらはあなたのことなど記憶の片隅にもございませんが。
松ノ木るな
恋愛
ハルネス侯爵家令嬢シルヴィアは、将来を嘱望された魔道の研究員。
不運なことに、親に決められた婚約者は無類の女好きであった。
研究で忙しい彼女は、女遊びもほどほどであれば目をつむるつもりであったが……
挙式一月前というのに、婚約者が口の軽い彼女を作ってしまった。
「これは三人で、あくまで平和的に、話し合いですね。修羅場は私が制してみせます」
※7千字の短いお話です。
だってわたくし、悪役令嬢だもの
歩芽川ゆい
恋愛
ある日、グラティオーソ侯爵家のラピダメンテ令嬢は、部屋で仕事中にいきなり婚約者の伯爵令息とその腕にしがみつく男爵令嬢の来襲にあった。
そしていきなり婚約破棄を言い渡される。
「お前のような悪役令嬢との婚約を破棄する」と。
婚約破棄を言い渡された側なのに、俺たち...やり直せないか...だと?やり直せません。残念でした〜
神々廻
恋愛
私は才色兼備と謳われ、完璧な令嬢....そう言われていた。
しかし、初恋の婚約者からは婚約破棄を言い渡される
そして、数年後に貴族の通う学園で"元"婚約者と再会したら.....
「俺たち....やり直せないか?」
お前から振った癖になに言ってんの?やり直せる訳無いだろ
お気に入り、感想お願いします!
【完結】私の馬鹿な妹~婚約破棄を叫ばれた令嬢ですが、どうも一味違うようですわ~
鏑木 うりこ
恋愛
エリーゼ・カタリナ公爵令嬢は6歳の頃からこの国の王太子レオールと婚約をしていた。
「エリーゼ・カタリナ!お前との婚約を破棄し、代わりに妹のカレッタ・カタリナと新たに婚約を結ぶ!」
そう宣言されるも、どうもこの婚約破棄劇、裏がありまして……。
☆ゆるっとゆるいショートになります( *´艸`)ぷくー
☆ご都合主義なので( *´艸`)ぷくーと笑ってもらえたら嬉しいなと思います。
☆勢いで書きました( *´艸`)ぷくー
☆8000字程度で終わりますので、日曜日の暇でも潰れたら幸いです( *´艸`)
未来予知できる王太子妃は断罪返しを開始します
もるだ
恋愛
未来で起こる出来事が分かるクラーラは、王宮で開催されるパーティーの会場で大好きな婚約者──ルーカス王太子殿下から謀反を企てたと断罪される。王太子妃を狙うマリアに嵌められたと予知したクラーラは、断罪返しを開始する!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる