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①序
しおりを挟む「・・・んっ」
窓から差し込む太陽の光が眩しいのか、ブリュンビルデが目を覚ます。
「・・・ぁ」
見上げると、そこにはベッドに腰を下ろし眠っていた自分を見下ろしているエルドヴァルドの顔があった。
「おはよう、ブリュンビルデ。だが、今のお前の身体には俺の魔力が馴染んでいない」
自分の生命力と魔力を込めた白珠を嚥下した影響なのか、二ヶ月くらい前からブリュンビルデは眠りに就いていた。
ブリュンビルデは人間の娘
エルドヴァルドは【神】とも【悪魔】とも呼ばれる存在
そんな彼女が白珠と完全に馴染むには後ひと月ほどの時間が必要だった。
「今はただ・・・何も考えず眠るんだ」
人の理から外れるその日まで
次に目覚めた時、お前は俺と同じ存在となる──・・・
エルドヴァルドの声と触れられた事で眠りに誘われたブリュンビルデは瞳を閉じる。
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