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⑪女の戦い-2-
しおりを挟む(最後は皇太后ね)
気を取り直したマイアは、ゲームと現実のバレンシアを比べてみる。
(ゲームのバレンシアはアストライアー母子を可愛がっていただけではなく後見になっていたけど、現実のバレンシアはフローラ母子に対して辛辣というか冷たいというか大事な息子を奪った女に対する憎しみというか・・・・・・とにかく正反対なのよね)
これはバグなのか?
或いは嫁と姑の争いと見るべきなのか?
バレンシアがフローラと接しているところを目にすれば雰囲気だけでも掴めるかも知れないが、マイアは侍女の一人。
皇太后の間までの道中を付き添う事はあっても、バレンシアの部屋に足を踏み入る事が出来ない立場なのだ。
幾ら考えても分からないので、バレンシアがフローラをどう思っているのかはひとまず置いておくとして、彼女がカサンドラに対してどのような感情を抱いているのかを自分なりに推理してみる事にした。
(純粋無垢で天真爛漫、自由奔放で後宮の掟を平気で破るカサンドラを嫌っているのはゲームと一緒なんだけど・・・・・・)
顔を合わせれば百パーセントの確率で『後宮には後宮の規則があるから遵守せよ』と、後宮の女達の目の前でも口を酸っぱくするくらいに注意していたバレンシアがヒロインに対して何も言わないのだ。
後宮という女の戦場の勝者となった彼女の事。
何か良からぬ事を企んでいるような気がするのだ。
(カサンドラとフローラが互いに自滅するのを待っているとか・・・?)
ゲーム通りにアストライアーが後宮に入っていたら、簡単に考察が出来たのに!!と、心の中で愚痴を零すマイアに下働きの一人が、今からエレクトラ達と四阿でお茶をするのでコーヒーとそれに合うお菓子を用意して欲しいとフローラからの伝言を告げる。
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