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⑬ヒロインの末路-4-
しおりを挟む「これを渡すって事はぁ~、アイドネウス様はぁ~、あたしを愛しているって事ですよねぇ~♡」
(あれは・・・神々の酒!?アイドネウス、マジであんたは馬鹿っぽい喋り方をする性格の悪いヒロインを嫁にしちゃうの!?)
ヒロインからはモブキャラとしか認識されていないマイアがそう思っている事など知らないカサンドラは、アイドネウスからゴブレットを奪い取ると【神々の酒】を一気に飲み干す。
「これであたしも女神の仲間入り~♡」
「テメェのように頭に蛆虫が湧いている顔も性格の悪いブスを、俺が見初める訳ねぇだろうが!!」
しかも、そのくねくねとした動きと間延びした喋り方は何だ?
はっきり言って気持ち悪いんだよ!!
それと、さっきの俺が言っていた電波はミストレインではなく、ヒロインを自称しているド貧乳ピンク頭・・・つまりテメェの事だ!!!
話の流れでそれが分からないテメェの頭には脳みそではなく綿あめが詰まっていんじゃないのか?
あぁ?
アイドネウスに凄まれたカサンドラは思わず身体が竦んでしまう。
「おい。そこの・・・俺の子孫を自称している恋愛スイーツ脳の、名前は何だっけ?俺の子孫でも何でもない貴様なぞどうでもいいから馬鹿皇帝でいいや。馬鹿皇帝、ピンク頭を娼館・・・いや、風俗に売り飛ばせ!!」
そいつは根っから男好きの淫乱ビッチ・・・下界ではそのような女を阿婆擦れと言ったか?
ピンク頭は男だったら誰でもいい雌豚だから寧ろ褒美でしかないだろうがな!!
「なっ!?アイドネウス様!天界に住んでいる貴方は知らないでしょうが、カサンドラは誰よりも純粋で優しい心の持ち主です!それこそ、アイドネウス様の隣に居る大女が庇っているフローラよりも!!」
例え先祖のご命令でもこれだけは従う事が出来ません!!
「そうですよ!私達はカサンドラ妃の言葉で救われたのです!!」
「言うなればカサンドラ妃は我等にとって聖女!」
「そのカサンドラ妃を何故!?」
ロードライト帝国の主神から馬鹿皇帝呼ばわりされたのもあるが、何より愛しのカサンドラを娼婦ではなく風俗嬢として働かせろという理不尽な命令に対してカルロス達が反論した。
「ピンク頭が聖女?」
自分が女神になる為だけに他人に濡れ衣を着せるだけではなく、踏み台にしようとする陰険で狡猾な女のどこをどうすれば聖女になるのだろうか?
「さ、流石、恋愛スイーツ脳。わ、笑わせてくれる・・・」
四人の主張に、アイドネウスは箸が転んでもおかしい年頃の娘のように声を上げて笑い飛ばす。
「は、腹が痛ぇ~・・・」
笑った事で落ち着きを取り戻したのか、目の端から流れた涙を拭ったアイドネウスは居住まいを正すと話を続ける。
「いいか?テメェ等の婚約者とミストレインの妹は、美貌だけではなく女に必要な教養やマナーを身に付けた立派な淑女だ」
俺にしてみればピンク頭よりも彼女達の方を聖女と呼ぶに相応しいと思うがな
((((アイドネウス様!!))))
やはり神様はちゃんと見てくれているのね!!
ロードライト帝国の主神直々にお褒めの言葉を頂いたフローラ、エレクトラ、アルティミシア、キャロラインは心の中で歓喜の声を上げる。
「だがな、ピンク頭はミストレインの妹達と違ってそういうものが一切身に付いていない。何せ、ピンク頭はリーベンデールが現実の世界である事に気が付いていない花畑だからな」
優秀な婚約者やミストレインの妹に劣等感を抱いている恋愛スイーツ脳なお前達は、全てにおいて自分より劣っているピンク頭を側に置きたいんだろ?
自分が優越感に浸れるという理由だけでな
「「「「!!」」」」
(攻略対象者共・・・マジで下衆なクズ野郎じゃねぇか!)
図星だったのか、アイドネウスの指摘に顔色を変えた四人にミストレインが心の中で毒づく。
※アイドネウスは、ヒロインが馬鹿っぽい話し方をするのは攻略対象者共を落とす為に敢えてそういう演技をしている事と、リーベンデールをゲームの世界だと思い込んでいる事が分かっているのでカサンドラを花畑と称しています。
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