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第0章 始まりか、終わりか、
3.初めましての婚約者
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「お久しぶりでございます。父上」
シオンは開扉早々、そう告げた。そこにいたのは黒髪に黒の瞳を持つ、四十代半ばの男。ユースティア家の当主であり、シオンの実の父、バジル・ユースティアだった。
「……あぁ。久しぶりだな。俺はお前を息子とは思いたくないが」
その凛々しく、彫りが深い精悍な顔立ちの男はシオンの顔を横目で流し、ぶっきらぼうにそう返す。
明日で17歳を迎えるにも関わらず、未だにどちらかと言うと女らしい、中性的な顔立ちをしているシオンとバジルは二人が親子であることをすぐに見抜ける人間など居ないであろう程にはお世辞にも似ているとは言いがたかった。
二人の繋がりをかろうじて保っているのはその珍しい黒い髪だけ。
「そうですか。それで、今日は何用でございますか」
かつては父に向けていた淡い期待も、今やすっかり消え失せていた。シオンは自嘲するように微かに笑みを浮かべる。ユースティアの名を名乗ることすら禁じられ、離れに籠るようになったあの日から、すでに十年が過ぎていた。
「あぁ。今まで言っていなかったがお前には結婚相手がいてな、今夜お前を迎えに来るそうだ」
「……初耳でございますが」
シオンに背を向けて、空いた窓から吹く風に揺られるカーテンを見つめるバジルはどこか上の空だった。
シオンは一瞬言葉を失い、驚きに目を見開きつつも、すぐに冷静さを取り戻す。
部屋の後方にはオレイアスが控えている。視線を送ると、彼はシオンに気づいてうっすら笑みを浮かべたものだからおそらくは知っていたのだろう。
睨みつけるとまるで子供が急に怒り出した大人のような表情を見せるものだから困ったものだ。
「それはそうだろう。今初めて話したのだからな」
バジルは当然だとでも言いたげな声色で話すのだが何を開き直っているのかと問いただしたい。
「相手は、そうだな。お前のような世間知らずでも知った名だと思うぞ。アリアドネ・ディアーナ、それがお前の婚約者だ」
その名に、シオンは言葉を失う。
バジルの言う通り、シオンはその名を知っていた。フォルモーント王国建国以前から生きる伝説の魔法使い、アリアドネ・ディアーナ。
王宮魔導士フェイの師であり、王国最強と謳われる存在。歴史書には必ずその名があるにもかかわらず、その容姿は一切秘匿されている謎の人物。
「お言葉ですが、父上。その婚約、辞退させていただきます」
「お前に決定権があるとでも?」
「やりようならどうとでもございますが」
バジルは一瞬信じられないものを見るような目でシオンを見つめて、また目を逸らした。
「はぁ。お前には本当に苦労させられる。だが、これは決定事項だ。……お前との婚約を決める際、女王も立会人として同席していた。この婚約を破ることは女王の決定を覆すということだ。ひいては、反逆罪として裁かれかねない」
「……なぜ俺なのでしょうか」
バジルの有無を言わないような話の締め方にシオンは戸惑いを隠せない。
「さぁな。俺は詳しくは何も知らん。女王とアリアドネ殿の要望だ」
そうして締めくくられた話にシオンはそれ以上踏み込んで問いただすことが出来ずに、黙り込む。
会話が途切れ、重苦しい沈黙が流れた。その時だった。
突如、部屋の床一面に魔法陣が展開され、まばゆい光が空間を包み込む。思わず目を瞑ったシオンが次に目を開いた時、部屋の真ん中に見知らぬ女性を見た。
美しい白銀の絹のような長髪を後ろでひとつに纏めたまるで天使を思わせるかのような気品に満ちた女性。
彼女の纏う無地の黒のローブは、絹のような滑らかな素材でできているらしく高貴な存在であることが一目瞭然。
夜空を思わせる紺と金が混じった瞳が、まっすぐにシオンを見つめる。
――不思議だ。初対面のはずなのに、どこか懐かしい。
その視線はシオンをすぐに通り越してその先のオレイアスと、バジルに交互に向けられる。
「やぁ、久しぶりだね。オレイアス。それからバジル殿」
「お久しぶりでございます。我が主……!このオレイアス、アリアドネ様にお会い出来ず、ここ十数年……寂しくて寂しくて死んでしまいそうでしたわぁ!」
「きさッ……!何しに、いや、……」
「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」
何やらいつも以上に高い裏声を出すオレイアスと信じられないものをるような目で回らぬ呂律で何かを言いかけるバジル。
その二人を宥めるようにしてから、再びその女性はシオンの方に振り返る。
「それからシオン・ユースティア殿。私は貴方の婚約者であるアリアドネ・ディアーナ。これからよろしくね」
「……初めまして」
明るく人懐っこい笑みを向ける彼女に、シオンはただ、困惑するしか無かった。
すると、再びバジルが口をいた。
「……それにしても、どうやってここまで入り込んだんだ?」
「そりゃあ見ての通り空間移動でしょ」
「お前はいつからそんな魔法まで……」
「まぁそんな細かいことはおいといて、だ。話は聞いてたよ、シオン殿。貴方に自由を与えてあげる。その代わり、私と一緒においで」
そう言って手を伸ばす美女、アリアドネ。
それと相対するシオンはというと
(いや、流石に展開が早過ぎないか)
そう冷静に頭の中でツッコミを入れていた。
仕方ない。だって考えてみたらいい。
いつものように目覚めたら父親に急に婚約者がいることを告げられてそしたらその婚約者ご本人が突然現れ、更にはなんか謎の勧誘を受ける。
またおかしな夢でも見ているのかとボーッと差し出された手を見つめるシオン。
「……いきなりだと困惑しちゃったかな?でも安心しなよ。ここ以上に狭い場所は世界に無いし、私の隣以上に広い場所もこの世界には無いよ」
そんなシオンの様子をみかねたアリアドネのあまりにも唐突な話にシオンがバジルやオレイアスを見ると、バジルは気まずそうに目を逸らしオレイアスはニコニコと微笑んでいる。
つまりはそういうことなのだろう。そうシオンは自分を納得させる。
「アリアドネ殿。悪いがその話は一晩考えさせていただけないか」
「何を言っているんだ。今すぐにでも家を出ろ」
「落ち着きなよ、バジル殿。うーん、いい話だと思うんだけどな。理由聞いてもいい?」
「この家を出ることに対して異論はないが、第一初めて会う者と結婚しようとは思わない」
その感覚はこの世界において一般的な貴族の価値観からは大きくズレているものだった。
この国では、特に貴族の政略結婚は当たり前。成人を迎える18歳までには婚約を済ませておくのが常識だ。
それはシオン自身自覚済みであったが、前世の記憶を取り戻した今それはあまり重要でもないという認識に変わっていた。そもそもシオンは貴族と言っても彼はデビュタントも済ましていないような貴族もどきのような存在である。
「そっか。じゃあ仕方ない。一日考えさせてあげる。明日答えを聞きに来るとするかな」
意外と聞き分けがいいんだな、なんて感想が出てくるほどアリアドネは潔かった。
彼女はワナワナと震えるバジルに驚愕の表情を浮かべるオレイアス、そして固まるシオンの顔を面白いものを見る表情で見回したあと少女のような笑みを零した。
「それじゃあ、私はバジル殿と少し話をしてから帰るとするよ。シオン殿には退出願おうか」
――まるでこの家の主のようだ。
少し呆れながらも、シオンは頷いて扉に向かおうとした。
「あ、そうだ。その前に一つ言うことがあった」
うっかりうっかり、と続けてアリアドネは何用かと無愛想な表情を浮かべるシオンの傍に来て自身より少し背の高い彼の耳元に背伸びをしながらシオンにしか聞こえないような声で囁いた。
「――――」
「どういうことだ?」
「これ以上私たちが話すことは何も無い。また明日」
問いかけようとするシオンからアリアドネはウインクしながら離れる。おそらく何を尋ねてももう反応はしてくれないのだろう。
その一連の様子を見届けたバジルが、ようやくシオンの方に目を向けていた。
「……おい。家を出るのが一日遅れたのは構わん。その代わりに今夜は何が起きようとも決して部屋から出るな。ユースティア家当主の、最後の命だ」
「承知しました。父上」
“最後の”という言葉が、何かの決別を告げているように感じられた。
その言葉の意味を反芻しながら、シオンは扉を開き、部屋を出る。
ギィィ、と軋む音が静かな廊下に響いた。
シオンは開扉早々、そう告げた。そこにいたのは黒髪に黒の瞳を持つ、四十代半ばの男。ユースティア家の当主であり、シオンの実の父、バジル・ユースティアだった。
「……あぁ。久しぶりだな。俺はお前を息子とは思いたくないが」
その凛々しく、彫りが深い精悍な顔立ちの男はシオンの顔を横目で流し、ぶっきらぼうにそう返す。
明日で17歳を迎えるにも関わらず、未だにどちらかと言うと女らしい、中性的な顔立ちをしているシオンとバジルは二人が親子であることをすぐに見抜ける人間など居ないであろう程にはお世辞にも似ているとは言いがたかった。
二人の繋がりをかろうじて保っているのはその珍しい黒い髪だけ。
「そうですか。それで、今日は何用でございますか」
かつては父に向けていた淡い期待も、今やすっかり消え失せていた。シオンは自嘲するように微かに笑みを浮かべる。ユースティアの名を名乗ることすら禁じられ、離れに籠るようになったあの日から、すでに十年が過ぎていた。
「あぁ。今まで言っていなかったがお前には結婚相手がいてな、今夜お前を迎えに来るそうだ」
「……初耳でございますが」
シオンに背を向けて、空いた窓から吹く風に揺られるカーテンを見つめるバジルはどこか上の空だった。
シオンは一瞬言葉を失い、驚きに目を見開きつつも、すぐに冷静さを取り戻す。
部屋の後方にはオレイアスが控えている。視線を送ると、彼はシオンに気づいてうっすら笑みを浮かべたものだからおそらくは知っていたのだろう。
睨みつけるとまるで子供が急に怒り出した大人のような表情を見せるものだから困ったものだ。
「それはそうだろう。今初めて話したのだからな」
バジルは当然だとでも言いたげな声色で話すのだが何を開き直っているのかと問いただしたい。
「相手は、そうだな。お前のような世間知らずでも知った名だと思うぞ。アリアドネ・ディアーナ、それがお前の婚約者だ」
その名に、シオンは言葉を失う。
バジルの言う通り、シオンはその名を知っていた。フォルモーント王国建国以前から生きる伝説の魔法使い、アリアドネ・ディアーナ。
王宮魔導士フェイの師であり、王国最強と謳われる存在。歴史書には必ずその名があるにもかかわらず、その容姿は一切秘匿されている謎の人物。
「お言葉ですが、父上。その婚約、辞退させていただきます」
「お前に決定権があるとでも?」
「やりようならどうとでもございますが」
バジルは一瞬信じられないものを見るような目でシオンを見つめて、また目を逸らした。
「はぁ。お前には本当に苦労させられる。だが、これは決定事項だ。……お前との婚約を決める際、女王も立会人として同席していた。この婚約を破ることは女王の決定を覆すということだ。ひいては、反逆罪として裁かれかねない」
「……なぜ俺なのでしょうか」
バジルの有無を言わないような話の締め方にシオンは戸惑いを隠せない。
「さぁな。俺は詳しくは何も知らん。女王とアリアドネ殿の要望だ」
そうして締めくくられた話にシオンはそれ以上踏み込んで問いただすことが出来ずに、黙り込む。
会話が途切れ、重苦しい沈黙が流れた。その時だった。
突如、部屋の床一面に魔法陣が展開され、まばゆい光が空間を包み込む。思わず目を瞑ったシオンが次に目を開いた時、部屋の真ん中に見知らぬ女性を見た。
美しい白銀の絹のような長髪を後ろでひとつに纏めたまるで天使を思わせるかのような気品に満ちた女性。
彼女の纏う無地の黒のローブは、絹のような滑らかな素材でできているらしく高貴な存在であることが一目瞭然。
夜空を思わせる紺と金が混じった瞳が、まっすぐにシオンを見つめる。
――不思議だ。初対面のはずなのに、どこか懐かしい。
その視線はシオンをすぐに通り越してその先のオレイアスと、バジルに交互に向けられる。
「やぁ、久しぶりだね。オレイアス。それからバジル殿」
「お久しぶりでございます。我が主……!このオレイアス、アリアドネ様にお会い出来ず、ここ十数年……寂しくて寂しくて死んでしまいそうでしたわぁ!」
「きさッ……!何しに、いや、……」
「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」
何やらいつも以上に高い裏声を出すオレイアスと信じられないものをるような目で回らぬ呂律で何かを言いかけるバジル。
その二人を宥めるようにしてから、再びその女性はシオンの方に振り返る。
「それからシオン・ユースティア殿。私は貴方の婚約者であるアリアドネ・ディアーナ。これからよろしくね」
「……初めまして」
明るく人懐っこい笑みを向ける彼女に、シオンはただ、困惑するしか無かった。
すると、再びバジルが口をいた。
「……それにしても、どうやってここまで入り込んだんだ?」
「そりゃあ見ての通り空間移動でしょ」
「お前はいつからそんな魔法まで……」
「まぁそんな細かいことはおいといて、だ。話は聞いてたよ、シオン殿。貴方に自由を与えてあげる。その代わり、私と一緒においで」
そう言って手を伸ばす美女、アリアドネ。
それと相対するシオンはというと
(いや、流石に展開が早過ぎないか)
そう冷静に頭の中でツッコミを入れていた。
仕方ない。だって考えてみたらいい。
いつものように目覚めたら父親に急に婚約者がいることを告げられてそしたらその婚約者ご本人が突然現れ、更にはなんか謎の勧誘を受ける。
またおかしな夢でも見ているのかとボーッと差し出された手を見つめるシオン。
「……いきなりだと困惑しちゃったかな?でも安心しなよ。ここ以上に狭い場所は世界に無いし、私の隣以上に広い場所もこの世界には無いよ」
そんなシオンの様子をみかねたアリアドネのあまりにも唐突な話にシオンがバジルやオレイアスを見ると、バジルは気まずそうに目を逸らしオレイアスはニコニコと微笑んでいる。
つまりはそういうことなのだろう。そうシオンは自分を納得させる。
「アリアドネ殿。悪いがその話は一晩考えさせていただけないか」
「何を言っているんだ。今すぐにでも家を出ろ」
「落ち着きなよ、バジル殿。うーん、いい話だと思うんだけどな。理由聞いてもいい?」
「この家を出ることに対して異論はないが、第一初めて会う者と結婚しようとは思わない」
その感覚はこの世界において一般的な貴族の価値観からは大きくズレているものだった。
この国では、特に貴族の政略結婚は当たり前。成人を迎える18歳までには婚約を済ませておくのが常識だ。
それはシオン自身自覚済みであったが、前世の記憶を取り戻した今それはあまり重要でもないという認識に変わっていた。そもそもシオンは貴族と言っても彼はデビュタントも済ましていないような貴族もどきのような存在である。
「そっか。じゃあ仕方ない。一日考えさせてあげる。明日答えを聞きに来るとするかな」
意外と聞き分けがいいんだな、なんて感想が出てくるほどアリアドネは潔かった。
彼女はワナワナと震えるバジルに驚愕の表情を浮かべるオレイアス、そして固まるシオンの顔を面白いものを見る表情で見回したあと少女のような笑みを零した。
「それじゃあ、私はバジル殿と少し話をしてから帰るとするよ。シオン殿には退出願おうか」
――まるでこの家の主のようだ。
少し呆れながらも、シオンは頷いて扉に向かおうとした。
「あ、そうだ。その前に一つ言うことがあった」
うっかりうっかり、と続けてアリアドネは何用かと無愛想な表情を浮かべるシオンの傍に来て自身より少し背の高い彼の耳元に背伸びをしながらシオンにしか聞こえないような声で囁いた。
「――――」
「どういうことだ?」
「これ以上私たちが話すことは何も無い。また明日」
問いかけようとするシオンからアリアドネはウインクしながら離れる。おそらく何を尋ねてももう反応はしてくれないのだろう。
その一連の様子を見届けたバジルが、ようやくシオンの方に目を向けていた。
「……おい。家を出るのが一日遅れたのは構わん。その代わりに今夜は何が起きようとも決して部屋から出るな。ユースティア家当主の、最後の命だ」
「承知しました。父上」
“最後の”という言葉が、何かの決別を告げているように感じられた。
その言葉の意味を反芻しながら、シオンは扉を開き、部屋を出る。
ギィィ、と軋む音が静かな廊下に響いた。
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