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第二十二魔法;いつかの記憶 リズミール編
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しばらく歩くと、涎が垂れそうな位甘い匂いのする店へ着いた。
「リズミール…着いたよ。」
後ろからやっと追いついてきたカルトが言う。
「うん…。」
緊張のせいか、「うん」としか言えなかった。もっと大声で騒ぎたかったのに。
「カルト、早く行こう!」
良いと思ったことをすぐに実行する…善は急げ、と東洋の方で言うらしい。
「うん!」
カルトのそんな返事も聞かずに、甘い匂いへ駆けだしていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルトがドアに手をかける。心臓が脈を打つたびに、チャミスに会いたいという思いが募る。
「いらっしゃいませ!」
懐かしい声が店内に響き渡る。まだ数日しか経っていないのに、あれから何年か経っている気がした。緊張が一気に解ける。
「どのケーキに…。」
「チャミス!」
会いたい、という思いが人間界へ行く不安などを消し飛ばしてくれた。そんな願いがやっと叶ったんだ。声に出さないと、嬉しさで胸がはち切れそうになる。
「あ、すみません…えぇーっと、友人にニテイテ。」
カルトがチャミスに向かってそう言う。…何故そんなことを言うのか、理由は頭のどっかで理解していた。でも、出した結論を信じたくなかった。
「そうですか…で、ケーキはどれに?」
ため口なのは、気のせいかな?…あ!こんなことを考えている暇はない!
「私のこと、覚えてないの?」
その言葉を口にした瞬間、チャミスが怪訝そうな顔をした。この反応で、返ってくる答えが大体わかった。
「すみません。覚えておりません。」
やはり、そうだったか…。心の中では大体の予想はついていた…はずなのに。
「ホントに?」
やっぱり、簡単には諦められない!
「ええ。ホントに。」
私の中で渦巻き始めていた希望は、跡形もなくチャミスに連れ去られた。チャミスの記憶が無くなる…これは覚悟したことだった。でも…こんなの、ひどいよ。
「チャ、チャミス…ホントに記憶がぁ~…。」
気づけば、目から熱いものが頬を伝っていた。気づけば、入学式でのチャミスの一言が思い起こされる。「よろしく、リズミール!」…そう言っていたのに。
「どうしたの?!」
奥から誰か来る。何故かカルトはあたふたしている。
「その…制服…。」
誰かが制服に驚く。でも、今はそんなの気にならなかった。チャミスに面と向かって言われた「覚えておりません」のダメージが強すぎる。
「同じ…。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「リスの…事情を教えてくれる?」
店長らしき人が聞くが、今は答えられなかった。何故かしゃっくりが出る。
「まず、リスではなくチャミスという名前です。あと……。」
カルトがこちらに視線を向ける。でも、すぐに視線は元に戻した。
「あとは、チャミスと二人で話したいんです。」
は?私もチャミスと話したい!そう抗議しようと思ったが、しゃっくりのせいで言えない。なんなのよ、このしゃっくり!
「分かったわ。リス…いや、チャミス、部屋に案内しなさい。」
金瀬店長だったかな?その人がチャミスに言う。チャミスが嫌そうな顔をしたが、何かを見た瞬間、すぐに席を立った。チャミスの視線の先に何かあるのかな?そう思い、チャミスと同じところを見るが、金瀬店長以外なにもなかった。
「はいっ…。」
そのチャミスの返事とともにカルトが席を立ち、こちらに来る。
「リズミール、落ち着いたらこっちに来て。」
そう言って、チャミスと共にどこかへ行ってしまった。「私も落ち着いてるから、
一緒に行く!」そう言おうと思ったのに、またもやしゃっくりが邪魔をする。
「リス…チャミスとさっき何かあったの?」
金瀬店長が聞く。へ?なんで?なんでそんなことを聞くの?
「泣くほどの何かがあったの?」
え?…もしかして、あの目から出てきた熱い液体が涙だったの?私、泣いてたの?そんなことを聞こうとしても、しゃっくりが邪魔で聞けない。
「…お茶入れるから、一旦落ち着いて。」
金瀬店長が優しくそう言う。優しい言葉から数分。紅茶の匂いが鼻をくすぐる。
「さ、どうぞ飲んで。」
そんなことを言われる前からカップに手を近づける程、甘い匂いが漂っていた。
「あ、あ、ありが、とう、う。」
しゃっくりを押し負かして出た精一杯のお礼の言葉だった。金瀬さんは、つたない感謝の言葉に対し、満足そうにうなずいた。
「どうぞ、飲んで飲んで。」
金瀬さんに促されるようにして、一口紅茶を飲む。続いて二口、三口…あっという間にカップの底が見えた。
「あら、良い飲みっぷりね。」
「美味しかったから…。」
ホントにお世辞ではない。あの紅茶は、チャミスに対する希望を失い、冷え切った心に波紋を描きながら浸透していった。
「おかわり、いる?」
「はい!」
その返事から数秒も経たないうちに、二杯目の紅茶が出てきた。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
またカップの底は早く姿を現した。
「ようやく落ち着いてきたのね。」
…!確かに、もうしゃっくりは失せていた。
「はい…あの、チャミスのところへ行ってもいいですか?」
たとえ記憶を失ったチャミスだったとしても、話だけはしておきたい。
「良いけども…少しだけ質問したいの。」
質問…チャミスのことについてかな?質問されるのは別に良いけど…。金瀬さんの目が真剣モードに入っているため、少し身構えてしまう。
「チャミスは…親がいるの?」
え?あまりにも予想外のことを聞かれ、少し戸惑ってしまう。
「警察に届を出しても知らせは一向に来ないし、親についての断片的な記憶もない……もしかして…親はいないの?」
「そんなことはないです。ただ、少し事情があって…記憶が無いんです。」
「そう…なの。」
とても怪しげな視線を向けてくる。でも、私の純粋な目に負けたのか金瀬さんは元に戻った。
「まぁ、別に良いけども…。」
そう言いつつも悲しそうな表情をする金瀬さん。
「どうしたんですか?」
「……リス、もう帰っちゃうんだ。」
…薄々気づいてはいた。いつも必ず、再開の裏では別れがある。
「たまに遊びに来てくれたらいいんだけど…もう会えない気がして。」
金瀬さん、勘が鋭いかもしれない。チャミスが無事、記憶を戻してくれたら魔法界へ。そのままだったら、人間界に居続けるかもしれない。どの道、人間界と魔法界をつなぐ扉はもう、開くことは無くなるだろう。
「そう、ですか…。」
「ごめんなさいね、引き止めちゃって。ほら、チャミスに会いに行ってあげて。」
金瀬さんに促されるようにして席を立つ。ドアノブを握ったときに、後ろへ振り返る。金瀬さんは、少し悲しそうな表情をしていた。
「きっと、また会えますよ。」
無責任な言葉だということは分かっている。でも、このまま金瀬さんを放置するのも嫌だった。
「ありがとう。」
扉を閉めると同時に、感謝の言葉が聞こえた気がした。無責任ながらも、誰かの心の重しを少しは軽くできたのかと思うと、少し足が軽くなる。
「さて、チャミスのところに行くか。」
チャミスとカルトが待つ小屋へ駆け出す。ドアノブを握る。チャミスは記憶を失っているけれども、ドアノブを握る手には希望が溢れているようにも見える。
「あ…ぁあ!あぁ…。」
…誰かのうめき声が聞こえるまでは。
「リズミール…着いたよ。」
後ろからやっと追いついてきたカルトが言う。
「うん…。」
緊張のせいか、「うん」としか言えなかった。もっと大声で騒ぎたかったのに。
「カルト、早く行こう!」
良いと思ったことをすぐに実行する…善は急げ、と東洋の方で言うらしい。
「うん!」
カルトのそんな返事も聞かずに、甘い匂いへ駆けだしていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルトがドアに手をかける。心臓が脈を打つたびに、チャミスに会いたいという思いが募る。
「いらっしゃいませ!」
懐かしい声が店内に響き渡る。まだ数日しか経っていないのに、あれから何年か経っている気がした。緊張が一気に解ける。
「どのケーキに…。」
「チャミス!」
会いたい、という思いが人間界へ行く不安などを消し飛ばしてくれた。そんな願いがやっと叶ったんだ。声に出さないと、嬉しさで胸がはち切れそうになる。
「あ、すみません…えぇーっと、友人にニテイテ。」
カルトがチャミスに向かってそう言う。…何故そんなことを言うのか、理由は頭のどっかで理解していた。でも、出した結論を信じたくなかった。
「そうですか…で、ケーキはどれに?」
ため口なのは、気のせいかな?…あ!こんなことを考えている暇はない!
「私のこと、覚えてないの?」
その言葉を口にした瞬間、チャミスが怪訝そうな顔をした。この反応で、返ってくる答えが大体わかった。
「すみません。覚えておりません。」
やはり、そうだったか…。心の中では大体の予想はついていた…はずなのに。
「ホントに?」
やっぱり、簡単には諦められない!
「ええ。ホントに。」
私の中で渦巻き始めていた希望は、跡形もなくチャミスに連れ去られた。チャミスの記憶が無くなる…これは覚悟したことだった。でも…こんなの、ひどいよ。
「チャ、チャミス…ホントに記憶がぁ~…。」
気づけば、目から熱いものが頬を伝っていた。気づけば、入学式でのチャミスの一言が思い起こされる。「よろしく、リズミール!」…そう言っていたのに。
「どうしたの?!」
奥から誰か来る。何故かカルトはあたふたしている。
「その…制服…。」
誰かが制服に驚く。でも、今はそんなの気にならなかった。チャミスに面と向かって言われた「覚えておりません」のダメージが強すぎる。
「同じ…。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「リスの…事情を教えてくれる?」
店長らしき人が聞くが、今は答えられなかった。何故かしゃっくりが出る。
「まず、リスではなくチャミスという名前です。あと……。」
カルトがこちらに視線を向ける。でも、すぐに視線は元に戻した。
「あとは、チャミスと二人で話したいんです。」
は?私もチャミスと話したい!そう抗議しようと思ったが、しゃっくりのせいで言えない。なんなのよ、このしゃっくり!
「分かったわ。リス…いや、チャミス、部屋に案内しなさい。」
金瀬店長だったかな?その人がチャミスに言う。チャミスが嫌そうな顔をしたが、何かを見た瞬間、すぐに席を立った。チャミスの視線の先に何かあるのかな?そう思い、チャミスと同じところを見るが、金瀬店長以外なにもなかった。
「はいっ…。」
そのチャミスの返事とともにカルトが席を立ち、こちらに来る。
「リズミール、落ち着いたらこっちに来て。」
そう言って、チャミスと共にどこかへ行ってしまった。「私も落ち着いてるから、
一緒に行く!」そう言おうと思ったのに、またもやしゃっくりが邪魔をする。
「リス…チャミスとさっき何かあったの?」
金瀬店長が聞く。へ?なんで?なんでそんなことを聞くの?
「泣くほどの何かがあったの?」
え?…もしかして、あの目から出てきた熱い液体が涙だったの?私、泣いてたの?そんなことを聞こうとしても、しゃっくりが邪魔で聞けない。
「…お茶入れるから、一旦落ち着いて。」
金瀬店長が優しくそう言う。優しい言葉から数分。紅茶の匂いが鼻をくすぐる。
「さ、どうぞ飲んで。」
そんなことを言われる前からカップに手を近づける程、甘い匂いが漂っていた。
「あ、あ、ありが、とう、う。」
しゃっくりを押し負かして出た精一杯のお礼の言葉だった。金瀬さんは、つたない感謝の言葉に対し、満足そうにうなずいた。
「どうぞ、飲んで飲んで。」
金瀬さんに促されるようにして、一口紅茶を飲む。続いて二口、三口…あっという間にカップの底が見えた。
「あら、良い飲みっぷりね。」
「美味しかったから…。」
ホントにお世辞ではない。あの紅茶は、チャミスに対する希望を失い、冷え切った心に波紋を描きながら浸透していった。
「おかわり、いる?」
「はい!」
その返事から数秒も経たないうちに、二杯目の紅茶が出てきた。
「どうぞ。」
「ありがとう。」
またカップの底は早く姿を現した。
「ようやく落ち着いてきたのね。」
…!確かに、もうしゃっくりは失せていた。
「はい…あの、チャミスのところへ行ってもいいですか?」
たとえ記憶を失ったチャミスだったとしても、話だけはしておきたい。
「良いけども…少しだけ質問したいの。」
質問…チャミスのことについてかな?質問されるのは別に良いけど…。金瀬さんの目が真剣モードに入っているため、少し身構えてしまう。
「チャミスは…親がいるの?」
え?あまりにも予想外のことを聞かれ、少し戸惑ってしまう。
「警察に届を出しても知らせは一向に来ないし、親についての断片的な記憶もない……もしかして…親はいないの?」
「そんなことはないです。ただ、少し事情があって…記憶が無いんです。」
「そう…なの。」
とても怪しげな視線を向けてくる。でも、私の純粋な目に負けたのか金瀬さんは元に戻った。
「まぁ、別に良いけども…。」
そう言いつつも悲しそうな表情をする金瀬さん。
「どうしたんですか?」
「……リス、もう帰っちゃうんだ。」
…薄々気づいてはいた。いつも必ず、再開の裏では別れがある。
「たまに遊びに来てくれたらいいんだけど…もう会えない気がして。」
金瀬さん、勘が鋭いかもしれない。チャミスが無事、記憶を戻してくれたら魔法界へ。そのままだったら、人間界に居続けるかもしれない。どの道、人間界と魔法界をつなぐ扉はもう、開くことは無くなるだろう。
「そう、ですか…。」
「ごめんなさいね、引き止めちゃって。ほら、チャミスに会いに行ってあげて。」
金瀬さんに促されるようにして席を立つ。ドアノブを握ったときに、後ろへ振り返る。金瀬さんは、少し悲しそうな表情をしていた。
「きっと、また会えますよ。」
無責任な言葉だということは分かっている。でも、このまま金瀬さんを放置するのも嫌だった。
「ありがとう。」
扉を閉めると同時に、感謝の言葉が聞こえた気がした。無責任ながらも、誰かの心の重しを少しは軽くできたのかと思うと、少し足が軽くなる。
「さて、チャミスのところに行くか。」
チャミスとカルトが待つ小屋へ駆け出す。ドアノブを握る。チャミスは記憶を失っているけれども、ドアノブを握る手には希望が溢れているようにも見える。
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…誰かのうめき声が聞こえるまでは。
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