【BL】オネェ騎士は見習いが可愛くて仕方ない。

梅花

文字の大きさ
76 / 82
8章

4話

しおりを挟む
「ニコル、急な事だから部屋が無いのよ……アタシと一緒でいいかしらリッツが夜泣きをしたら迷惑を掛けてしまうかもしれないけれど」
レイモンドはそう告げた。
「レイモンド様、リッツ様は私が大きな預かりいたします」
お茶を入れながら、リュークがそう言ってくれるがリュークにも日中仕事があるのだ。
そんな任せきりにはできないが、乳母もいる訳では無いためレイモンドが見るのは当然で。
「大丈夫よ、いつもありがとう」
コトリコトリとティーカップを置いたリュークに、レイモンドは笑みを向ける。
「ですが、レイモンド様も時にはゆっくりお眠りになる事も大切ですから今宵はお任せください」
引き下がらないリュークにおや?と、思いつつレイモンドは甘えることにした。
「じゃあお願い……」
「かしこまりました。それと、お湯の準備をしておきますらので」
失礼いたしますとリュークはワゴンを押して部屋を出ていく。
「これを飲んだら、アタシの部屋に行きましょ?流石にここじゃ落ち着かないわ」
リッツをベッドに寝かせてあげたいしと言いながら、レイモンドはニコルの手からリッツを受け取った。
「飲み終わったら案内するわ、リューク、ニコルの着替えをお願い……盛装が皺になっちゃうわ」
何故かびしっとした服装で来たニコルに首輪を傾げながらそう心配をした。
そもそも、何故ニコルは盛装で来たのだろうか。
初めてのお宅訪問だからだろうか……。
ちらりと横目でニコルを見ると目が合ってしまう。
「ニコルも、騎士の制服が良く似合うようになったわね……また背も伸びたかしら?」
幼い時から知っているニコルは騎士になって、食事をしっかりと摂るようになりグングンと背が伸び筋肉がついた。
「ふふ、男子、三日会わざれば……じゃないけれどね……大丈夫なら、部屋に行きましょう?少し散らかっているけれど許してね?」
ニコルがお茶を飲み干したのを見ながらレイモンドは立ち上がる。
「ニコル、剣を忘れないように……あら、あの時の剣と……やだわ、その飾り尾……」
ニコルが騎士になった時の記念にとレイモンドが用意をしたものをニコルは持ってきていた。
「レイモンド様にいただいたものなので」
大事そうに剣を手にしたニコルに、贈って良かったとレイモンドは笑む。
「さ、行きましょう?リッツもそろそろおねむだものね?」
瞬きが多くなってきたリッツは、お腹いっぱいになっているのか眠そうだ。
眠っているうちにやらなければならないことは済ませたいと、レイモンドは立ち上がる。
こっちよ。と、レイモンドはニコルを促し自室へと向かうのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

僕、天使に転生したようです!

神代天音
BL
 トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。  天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。

【第一部・完結】毒を飲んだマリス~冷徹なふりして溺愛したい皇帝陛下と毒親育ちの転生人質王子が恋をした~

蛮野晩
BL
マリスは前世で毒親育ちなうえに不遇の最期を迎えた。 転生したらヘデルマリア王国の第一王子だったが、祖国は帝国に侵略されてしまう。 戦火のなかで帝国の皇帝陛下ヴェルハルトに出会う。 マリスは人質として帝国に赴いたが、そこで皇帝の弟(エヴァン・八歳)の世話役をすることになった。 皇帝ヴェルハルトは噂どおりの冷徹な男でマリスは人質として不遇な扱いを受けたが、――――じつは皇帝ヴェルハルトは戦火で出会ったマリスにすでにひと目惚れしていた! しかもマリスが帝国に来てくれて内心大喜びだった! ほんとうは溺愛したいが、溺愛しすぎはかっこよくない……。苦悩する皇帝ヴェルハルト。 皇帝陛下のラブコメと人質王子のシリアスがぶつかりあう。ラブコメvsシリアスのハッピーエンドです。

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第3話を少し修正しました。 ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ※第22話を少し修正しました。 ※第24話を少し修正しました。 ※第25話を少し修正しました。 ※第26話を少し修正しました。 ※第31話を少し修正しました。 ※第32話を少し修正しました。 ──────────── ※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!! ※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。

学園の俺様と、辺境地の僕

そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ? 【全12話になります。よろしくお願いします。】

従者は知らない間に外堀を埋められていた

SEKISUI
BL
新作ゲーム胸にルンルン気分で家に帰る途中事故にあってそのゲームの中転生してしまったOL 転生先は悪役令息の従者でした でも内容は宣伝で流れたプロモーション程度しか知りません だから知らんけど精神で人生歩みます

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

帰宅

pAp1Ko
BL
遊んでばかりいた養子の長男と実子の双子の次男たち。 双子を庇い、拐われた長男のその後のおはなし。 書きたいところだけ書いた。作者が読みたいだけです。

(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? 騎士×妖精

処理中です...