【BL】空と水の交わる場所~ゲーム世界で竜騎士になりました。

梅花

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9章 これから

9-11 ★

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「あぁ…」

目の前でアイヴィスの喉仏が動く。
そして自分の吐き出したもので濡れた唇をアイヴィスが舐めた。
セラフィリーアはもうどうしていいかわからずにただただアイヴィスの顔を見ているだけ。
かなり強い衝撃に目尻に涙が溜まる。

「セラ、セラ…嫌だったか?」

アイヴィスの優しい声が降ってきてそっと目尻と頭を撫でられた。

「わたし…だけ、先に…すみません。アイヴィス様も…」

はっとして我にかえる。
自分だけ快楽を得るだけではいけないとセラフィリーアは動く。
手を下肢へと伸ばすと、自分の太股辺りに当たる硬い熱。
自分のと太さも長さも違うそれ。

「こんなになっていらっしゃるのに…」

まだ、自分の身体が迎える準備ができていない。
早くと気が急くが、こればかりはどうしようもないのだ。
本来ならば同衾前に慣らしておく方がいいのだろうし、初夜の前から拡張するのも吝かではなかったが、アイヴィスはそれを是とはしなかった。
自分でする。と。
させて欲しいと言われた。
セラフィリーアも、知識は入れたが自分の指ですらしたことがない。
痛いとも、時間がかかるとも聞いてはいるのだ。
夜は長い。

「私も…口で」

たから、アイヴィスにして貰ったようにセラフィリーアもしてみたいと言う欲求があり、もぞもぞと身体を動かす。
アイヴィスの身体を辿り下から抜け出すと身体を起こしてからアイヴィスに仰向けになってもらう。
全てが手探りの行為なのだから、失敗しても許して欲しい。
さわさわと指先で太股の付け根から下生えを撫でてアイヴィスの剛直に触れる。
すると、ピクリと動いたのを感じてセラフィリーアは嬉しくなった。
自分のとは色も大きさも違うアイヴィスの体格に似合ったものは、自分の手にはもて余してしまう。
だが、目の前にあるそれを、アイヴィスにされたようにぱくりと先端を口に含むことは躊躇いがなかった。
口の中にじんわりと広がるえもいわれぬ風味に、少し顔をしかめてしまうも、それは許して欲しいと思いながら舌を動かす。

「セラ…気持ちいい」

漏れた言葉に気を良くして細かく舌を動かす度にビクッと震えて大きくなる気がした。
知識としてある、含めない部分は手を添えて扱く。
それを一緒に行うと、アイヴィスの唇からは吐息が漏れた。

「情けないな…あまり持ちそうにない」

アイヴィスの申告にセラフィリーアは嬉しそうに笑ってチュッと先端を吸い上げる。
その瞬間、アイヴィスが小さく呻くとどろりとした白濁が沢山セラフィリーアの口内に放たれたのだった。
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