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本編
574話
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あれから、クルーを招いてお疲れ様会を開いた。
俺が作る食事と、料理人さん達にも手伝って貰って。
立食パーティーのようにしたのだけれど、料理が飛ぶように売れていく。
最後の方では俺が作ってもらったバーベキューコンロを引っ張り出して野外でバーベキューも始まった。
そっちはリルとレヴィに任せたのは、海鮮の浜焼きになっているからで、醤油のいい匂いが漂っては来ているが、俺が苦手とする食材がガンガン焼かれているだろう。
そして、室内に残っているのは女性陣と俺とラディットさんに双子。
もちろんミトさんも含まれていて、甘味でのお茶会をしながら新しく産まれてくるであろう子供の服に一針一針刺繍を刺してくれていた。
俺がつい零してしまった、刺繍が苦手だという事を聞き付けたメイド長が刺繍も使用人の嗜みなのだと言い出して、俺が買ってきた子供服に刺繍を入れてくれることになった。
刺繍は花や葉だけではなく、子供の名前などもなのだが、まだ性別もわからないからとルスとライの服に名前を入れてもらった。
「アタシはリクトちゃんのエプロンに名前を入れるわね」
そう申し出てくれたミトさんは、楽しげに桜色の糸で俺のエプロンに刺繍をしてくれていた。
俺はお手伝い用に買った双子のエプロンに名前を入れる。
ライが料理に興味を持ったようで、そのうち簡単な物を一緒に作ろうと思っているのだけれど。
まだまだ小さなそのエプロンが愛おしくて仕方がない。
「皆さん、お仕事とかそちらを優先でお願いします」
真剣にチクチク縫ってくれている皆に声を掛けて立ち上がり、俺はテーブルの周りを一周しながら減った紅茶を継ぎ足していく。
「大丈夫よ、後片付けの力仕事には男性陣がいっぱいいるし」
「ねぇ」
にこにこと笑い合いながら色とりどりの糸が行き交う。
それを見ながら俺はありがとうございますと頭を下げた。
「とりあえずこのくらいかしらね、刺繍が下手なのは特訓しないとシャーラに結ばせて貰えないわよ!」
ミトさんが笑い、それに対しての反応は三者三様。
「ひと月にいくつか……ですかね、シャーラもまだはじめてなので無理はさせたくないんです」
俺がそう言うと、じゃあどうやって決めようかなどとキャッキャっと話が始まる。
「職員の方がまずは優先にしましょうか、まだ警邏隊の話も決まっていないのでそれでも良ければ」
結局、王宮に出向きレオン王に掛け合って治外法権をもぎ取ってきた。
職員は王宮から給与が支払われるが、雇用は俺たちに任せてもらうこと。
元保養所は使わない部屋は宿泊施設として使用しても良いこと。
シャーラに近い部屋の一角は警邏隊の詰所にしても構わないこと。
その代わりに俺たち家族が領主の真似事をすること。
そんな内容で決まった。
簡単な任命書を持ってきたが、正式なものは後日王宮から届くと言われ、その代表は俺たち三人が担うらしい。
俺は無理だからと引きさがろうとしたら、シャーラの管轄はリクトになるのだろうと王様に言われて引き受けざるを得なくなってしまった。
気は重いが仕方ない。
俺は最後の糸をパチンと鋏で切って針を針山に刺したのだった。
俺が作る食事と、料理人さん達にも手伝って貰って。
立食パーティーのようにしたのだけれど、料理が飛ぶように売れていく。
最後の方では俺が作ってもらったバーベキューコンロを引っ張り出して野外でバーベキューも始まった。
そっちはリルとレヴィに任せたのは、海鮮の浜焼きになっているからで、醤油のいい匂いが漂っては来ているが、俺が苦手とする食材がガンガン焼かれているだろう。
そして、室内に残っているのは女性陣と俺とラディットさんに双子。
もちろんミトさんも含まれていて、甘味でのお茶会をしながら新しく産まれてくるであろう子供の服に一針一針刺繍を刺してくれていた。
俺がつい零してしまった、刺繍が苦手だという事を聞き付けたメイド長が刺繍も使用人の嗜みなのだと言い出して、俺が買ってきた子供服に刺繍を入れてくれることになった。
刺繍は花や葉だけではなく、子供の名前などもなのだが、まだ性別もわからないからとルスとライの服に名前を入れてもらった。
「アタシはリクトちゃんのエプロンに名前を入れるわね」
そう申し出てくれたミトさんは、楽しげに桜色の糸で俺のエプロンに刺繍をしてくれていた。
俺はお手伝い用に買った双子のエプロンに名前を入れる。
ライが料理に興味を持ったようで、そのうち簡単な物を一緒に作ろうと思っているのだけれど。
まだまだ小さなそのエプロンが愛おしくて仕方がない。
「皆さん、お仕事とかそちらを優先でお願いします」
真剣にチクチク縫ってくれている皆に声を掛けて立ち上がり、俺はテーブルの周りを一周しながら減った紅茶を継ぎ足していく。
「大丈夫よ、後片付けの力仕事には男性陣がいっぱいいるし」
「ねぇ」
にこにこと笑い合いながら色とりどりの糸が行き交う。
それを見ながら俺はありがとうございますと頭を下げた。
「とりあえずこのくらいかしらね、刺繍が下手なのは特訓しないとシャーラに結ばせて貰えないわよ!」
ミトさんが笑い、それに対しての反応は三者三様。
「ひと月にいくつか……ですかね、シャーラもまだはじめてなので無理はさせたくないんです」
俺がそう言うと、じゃあどうやって決めようかなどとキャッキャっと話が始まる。
「職員の方がまずは優先にしましょうか、まだ警邏隊の話も決まっていないのでそれでも良ければ」
結局、王宮に出向きレオン王に掛け合って治外法権をもぎ取ってきた。
職員は王宮から給与が支払われるが、雇用は俺たちに任せてもらうこと。
元保養所は使わない部屋は宿泊施設として使用しても良いこと。
シャーラに近い部屋の一角は警邏隊の詰所にしても構わないこと。
その代わりに俺たち家族が領主の真似事をすること。
そんな内容で決まった。
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俺は無理だからと引きさがろうとしたら、シャーラの管轄はリクトになるのだろうと王様に言われて引き受けざるを得なくなってしまった。
気は重いが仕方ない。
俺は最後の糸をパチンと鋏で切って針を針山に刺したのだった。
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