【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

603話 リエラ

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「ちっちゃいねぇ」
ベビーベッドの中ですやすやと眠るリエラ。
「可愛いね」
リエラの周りには必ず誰かがいる。
「ライにもこんな時期があったんだよ?」
「ふーん……ぼくのてとちがうねぇ」
ライの一人称がぼくになった事に、俺はおやっと気付く。
「ライ、見ててもいいけど、しーっだよ?」
「ん!」
俺はライたちのおやつを作りに厨房へ向かったが、それと同時にミラとすれ違う。
「リエラは?」
「おねむ。ライがいるから入っても大丈夫。ついでにライも見てくれると助かる」
「任せて!」
ガッツポーズを見せて子供部屋に入っていくミラ。
あの可愛らしかった姿がもう美人のお姉さんだ。
長く延ばした髪をひとつに纏めてはいるが、それすらも垢抜けている。
「本当に他人の子は大きくなるの早いって言うけど……ミラも妹なんだよねぇ」
かなり年は離れているけれど、リルの実妹だ。
「でも、助かる……」
キッチンに向かう途中で今度はリルと遭遇し、リエラはどうしたと聞かれさっきの話をする。
「おぅ!わかった!」
そう言って手を上げたリルはいそいそと子供部屋に向かう。
本当に頼もしいパパでありがたい。
誰かがいてくれるから、俺もリエラから目が離しやすい。
ミルクもオムツも皆、お手の物だ。
「今日はクレームブリュレにしようかなぁ」
それとも……と、考えながら今度はレヴィとすれ違う。
レヴィの後ろにはルスがいた。
「ルス、レヴィパパと何してきたの?」
「おはな!きれいにしてきた」
「そうなの?シャーラも喜ぶね。これからおやつ作るから、パパとシャワー浴びてきたら?ね?」
ちらりとレヴィを見上げるとレヴィはわかったと頷き、ひょいとルスを抱き上げて浴室へと向かった。
土いじりをしてきたのだろう、ルスの頬に土がついていた。
どちらかと言えばライの方が土いじりが好きそうなのに、今は妹であるリエラの方が気になっているのだろう。
可愛い子供たちを想像しながらクスクス笑い、俺はキッチンに向かう。
キッチンと言っても、厨房の隅に俺専用に作ってもらったものだった。
船旅から戻ってくると、俺が使いやすいようにと魔道具をふんだんに使い、色々なものを軽量化してくれている配慮は俺が草食獣人と同じかそれ以下の非力さだと皆が気付いたからだ。
オーブンひとつに取っても火をつけるのには難儀するし、天板を持ち上げるのも大変そうだと。
リルとレヴィにラディットさんが許可を貰いラディットさんたちの休憩室よりは少し豪華なキッチンが出来上がったのだった。
「リクト様、何かお作りに?」
ネイさんがひょっこりと顔を出す。
子供たちのおやつにしようかと話をして、ふたりで何がいいかと話し合うのだった。
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