【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

604話

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「この子……耳だけ見ると、リルの耳なんだよね」
俺はリエラを抱きながら哺乳瓶でのミルクを与えていた。
「でも、俺の種族にこんな真っ黒の毛並みの奴はいねぇから、それはリクト似か」
んくんくとミルクを飲むリエラにデレデレしながら笑うリル。
「黒い毛なら熊族にはいるが……」
レヴィも不思議そうに覗き込んでくる。 
「でも、ちゃんとリルかレヴィの子だよ?」
「おぅ、それは疑ってねぇけどな?だってこんなに可愛いんだぜ?早く遊んでやりてぇなぁ……」
触りたくて仕方ない二人を制しながら、俺はミルクが終わるとけぷっとゲップをさせてから、リエラをベビーベッドに寝かせた。
子供の仕事は眠ること。
ここ数日で、リエラはやっぱり手の掛からない子だと知った。
双子の時の方がまだ動く。
それはやっぱり個体差らしいが。
「まま、リエラ……」
妹大好きお兄ちゃんのライがまたベビーベッドの柵に手を掛けて中を覗き込んでいる。
どちらかと言うと、同時に生まれたのに後から出てきたため弟扱いをされてきたライだったからか、妹が出来たのがとても嬉しいらしい。
ルスもリエラの事は気にはなっているみたいだが、この部屋にはあまり来ずにミラやネイさんが遊んでくれている。
「ライ、リエラをお願いね?」
ライの頭を撫でてから俺は外へと出た。
向かったのはシャーラの木の下。
レヴィたちが作り直してくれた花壇がシャーラを囲むように作ってくれて一度避難させた花苗も綺麗に植え替えられている。
「シャーラ、お疲れ様。あの子、名前をリエラにしたよ?ルスかライに聞いたかな……」
ゆっくり話しかけるとシャーラの葉がさわさわ揺れた。
「もう少ししたら新しいリボンを結ばせてね?誰のリボンがいいかなぁ」
できれば外部の人からよりは職員を優先にしたい。
ラディットさんにお願いをして職員で結びたい番を募って貰った。
シャーラに近しい人にお願いしたいとは思っているのだけれど。
そんな会話をシャーラに聞かせていると、何処かで俺を呼ぶ声がした。
「リクトさま、いらっしゃいますか?」
それはラディットさんの声だった。
「ラディットさん、シャーラと一緒にいますよ」
返事を返すと、ラディットさんの長い耳が見えて俺は手を上げる。
そのラディットさんの後ろに懐かしい顔があった。
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