616 / 692
本編
620話
しおりを挟む
「リオ……実が成ったのね」
シャーラのしたでテネットさんが一本の枝を見上げていた。
嬉しそうに笑う姿は本当に綺麗な女性だった。
「リオさん、あの建物が自警団の詰所に使っていただくようになるかと思いますが、リオさん達が家を建てるまで住むことも出来ますよ?二階が宿みたく寝室や風呂など生活出来るようになっています。1階に寝具とかを於けば自警団の方たちが寝泊まりできますし……この実が大きくなるのを見ながらお仕事できますよ?」
もし良かったらですけれど、と、おれはリオさんに話し掛けた。
王都に行って自警団のシステムを学んできたリオさんたちが、どうするかと話し合ってくれた結果シャーラを見守る団体を作ってくれると決まったのだ。
そのための自警団の増強に、移住をお願いすると同時に新居を建てるとか、宿泊施設を見直すなどと様々な事が動き始めた最中だった。
流石に俺たちの家の周囲には個人の家を建てる獣人はおらず、少し離れた場所に家組ができ始めている。
それを作る大工さんたちも王都から続々とやって来ていて避暑地の為の宿泊施設がガテン系のお兄さんお姉さんでいっぱいになっていると言う。
食堂や食材を扱うお店はてんやわんやの大盛況らしく、ルーファスさんは王都で仕入れてきた食材が飛ぶように売れて近々また行かなければならないかもと言っていた。
「あー……俺たちは今のところで大丈夫だから、自警団の奴らを泊めてやってくれ。早ければもうそろそろ組み合わせや詰める奴が決まるし、仕事内容は周知してあっからまたその時に話をする」
「わかりました、もし欲しい物があれば一覧を作っておいてくださいね、何かのついでに王都で買ってきますから」
テネットさんを見ながらリオさんと話をする。
「男の子と女の子、どっちがいいですか?」
「どっちでもいい。健康に生まれてくれればそれだけで」
「そうですね」
リルたちに聞くとかなりのプレイボーイらしいリオさんが、テネットさんにメロメロなのだ。
幸せそうな二人の様子を見ながら、シャーラが子供を作るのを許可したのもわかるなと思い胸がほっこりとした。
テネットさんは小さな実に頬を寄せながら、シャーラの枝をそっと撫でているのを俺は見ているだけだった。
シャーラのしたでテネットさんが一本の枝を見上げていた。
嬉しそうに笑う姿は本当に綺麗な女性だった。
「リオさん、あの建物が自警団の詰所に使っていただくようになるかと思いますが、リオさん達が家を建てるまで住むことも出来ますよ?二階が宿みたく寝室や風呂など生活出来るようになっています。1階に寝具とかを於けば自警団の方たちが寝泊まりできますし……この実が大きくなるのを見ながらお仕事できますよ?」
もし良かったらですけれど、と、おれはリオさんに話し掛けた。
王都に行って自警団のシステムを学んできたリオさんたちが、どうするかと話し合ってくれた結果シャーラを見守る団体を作ってくれると決まったのだ。
そのための自警団の増強に、移住をお願いすると同時に新居を建てるとか、宿泊施設を見直すなどと様々な事が動き始めた最中だった。
流石に俺たちの家の周囲には個人の家を建てる獣人はおらず、少し離れた場所に家組ができ始めている。
それを作る大工さんたちも王都から続々とやって来ていて避暑地の為の宿泊施設がガテン系のお兄さんお姉さんでいっぱいになっていると言う。
食堂や食材を扱うお店はてんやわんやの大盛況らしく、ルーファスさんは王都で仕入れてきた食材が飛ぶように売れて近々また行かなければならないかもと言っていた。
「あー……俺たちは今のところで大丈夫だから、自警団の奴らを泊めてやってくれ。早ければもうそろそろ組み合わせや詰める奴が決まるし、仕事内容は周知してあっからまたその時に話をする」
「わかりました、もし欲しい物があれば一覧を作っておいてくださいね、何かのついでに王都で買ってきますから」
テネットさんを見ながらリオさんと話をする。
「男の子と女の子、どっちがいいですか?」
「どっちでもいい。健康に生まれてくれればそれだけで」
「そうですね」
リルたちに聞くとかなりのプレイボーイらしいリオさんが、テネットさんにメロメロなのだ。
幸せそうな二人の様子を見ながら、シャーラが子供を作るのを許可したのもわかるなと思い胸がほっこりとした。
テネットさんは小さな実に頬を寄せながら、シャーラの枝をそっと撫でているのを俺は見ているだけだった。
421
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています
* ゆるゆ
BL
『もふもふ獣人転生』からタイトル変更しました!
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で息絶えそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
本編、完結済です。
魔法学校編、はじめました!
リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるようにお書きしています。
リトとジゼの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。
読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる