【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

125話

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ミトさんに離して貰うと、既にレヴィは戻ってきていた。

「レヴィありがとうね?馬鹿息子はちっとも働かないんだから」

クスクス笑うミトさんは、そんな事を言ってもリルを愛しているのがわかる。
リルも、強くは言えずに苦虫を噛み潰しているが、ミトさんが俺から離れると今度はレヴィをハグした。

「レヴィだって私達の大切な息子だし、リクトちゃんもね?」
「……っ!」

レヴィが絶句しているが、ミトさんを無下に振り払う事ができず、大きな男性同士がハグしている。
見ているのはいいけど、挟まれたら潰されそうだ。

「夕飯は作るから部屋に行くのもいいし、お風呂も入れるわよ?それか、まぁ、小さな街だけどリクトちゃんは初めてだから観光も楽しいわよ?」
「ミトさん、お手伝いします……」
「大丈夫よぉ!今日は私が作っちゃうからね?リクトちゃん程美味しくできるかはわからないけど」
「ミトさんの味ですね……俺の故郷だと、おふくろの味っていうんですが…代々受け継ぐ味なので……楽しみです」

前にミトさんに手伝って貰ったが、手際もいいし、味付けも悪くない。
何が原因かはわからないけれど、ミトさんに任せることにした。
俺達、お客様だし……とりあえず。

「街を歩いていらっしゃい?」
「はぁい……リルとレヴィはどうする?」
「護衛は俺が行こう」

申し出てくれたのは、なんとルーファスさんだった。

「え。でも……」
「たまには子供と話したい」
「ありがとうございます!」

ミトさんには、ずっと息子だと言われたが、ルーファスさんもそう思ってくれていたのだと思うと嬉しくなる。

「じゃあ、行こうか」

差し出された手にどうしようとミトさんを見ると、優しい笑顔で頷いてくれる。
リルとレヴィは仕方ないなという表情でこちらを見ていた。

「リクト行こうか」

そう声を掛けられて俺は歩き出す。
ルーファスさんの手はミトさんよりは小さいけれど少し骨ばった硬い手だった。
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