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本編
244話
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ぺたりとルスの掌が聖樹に触れた。
だが、何も聖樹に変化はない。
駄目なのかなと思った瞬間、小さくライが声を上げた。
「え、ライも触ってみる?」
小さな手を一生懸命のばすライ。
ライを抱くレヴィが聖樹に近寄ってきた。
「ライも触りたいようだな」
俺がしていたようにレヴィがライの手首を掴んでからその掌を幹に触れさせた瞬間、ぶわっと風が吹き強く枝が揺れたような気がした。
その次の瞬間、萎みかけていた先端の実がポンと弾けるような音を立てて丸く大きくなる。
なぜ、そうなっていくのかはわからない。
まるで空気を入れた風船のように一回り一回り大きくなっていく。
「うわ、凄い風船みたい」
ルスの手を幹から離すと大きくなるのが止まる。
ルスとライが触れると聖樹の力が強くなるようだった。
「凄い、ルスとライの力だね」
レヴィに話しかけると、そうだなと頷く。
「リル、王妃様王様を連れてきてくれる?お時間があればこの実を生まれてくる子供を見せてあげたい……王様が嫌でなければ。凄く感動しますよ?だから、ルスもライももう少しだけ頑張ってね?」
パチパチと長い睫毛が瞬きの度に揺れる。
ぷくりとした白い肌。
本当に俺に似ない彫りの深い顔立ちは獣人特有で。
愛しい伴侶に似てくれたのが凄く嬉しい。
きっと大きくなればイケメンになるだろうと今から思うのは親バカだろうか。
そんなことを考えていると、リルがそっと離れて行った。
王妃様も、そっと聖樹に近づいて触れてくれる。
たくさんの手が聖樹に触れると、その分だけ元気に枝を揺らしているように見えた。
「王妃様、ちゃんと寝ましたか?体調が悪そうですが……」
「大丈夫よリクトありがとう。少し位は無理もしなきゃ。ねぇ、その子が生まれたばかりの子供たち?後で紹介してね?」
「あっ!ごめんなさい」
「いいのよ、連れてくるとはお兄様から聞いていたもの」
お兄様とはミトさんのこと。本当の兄妹ではないのに仲良しらしい。
「悪いわね、生まれたばかりの子とゆっくりしたいでしょうに……」
王妃様の優しい心遣いか嬉しい。
本当にこの実から子供が生まれてくれたらいいなと思う。
「リクト、レオンを連れてきたぜ?」
リルが戻ってきたの振り返ると其所にはリルと、豪奢な服を纏うレオンさん。
レオンさんは困ったようにこちらを見ていた。
だが、何も聖樹に変化はない。
駄目なのかなと思った瞬間、小さくライが声を上げた。
「え、ライも触ってみる?」
小さな手を一生懸命のばすライ。
ライを抱くレヴィが聖樹に近寄ってきた。
「ライも触りたいようだな」
俺がしていたようにレヴィがライの手首を掴んでからその掌を幹に触れさせた瞬間、ぶわっと風が吹き強く枝が揺れたような気がした。
その次の瞬間、萎みかけていた先端の実がポンと弾けるような音を立てて丸く大きくなる。
なぜ、そうなっていくのかはわからない。
まるで空気を入れた風船のように一回り一回り大きくなっていく。
「うわ、凄い風船みたい」
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ルスとライが触れると聖樹の力が強くなるようだった。
「凄い、ルスとライの力だね」
レヴィに話しかけると、そうだなと頷く。
「リル、王妃様王様を連れてきてくれる?お時間があればこの実を生まれてくる子供を見せてあげたい……王様が嫌でなければ。凄く感動しますよ?だから、ルスもライももう少しだけ頑張ってね?」
パチパチと長い睫毛が瞬きの度に揺れる。
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本当に俺に似ない彫りの深い顔立ちは獣人特有で。
愛しい伴侶に似てくれたのが凄く嬉しい。
きっと大きくなればイケメンになるだろうと今から思うのは親バカだろうか。
そんなことを考えていると、リルがそっと離れて行った。
王妃様も、そっと聖樹に近づいて触れてくれる。
たくさんの手が聖樹に触れると、その分だけ元気に枝を揺らしているように見えた。
「王妃様、ちゃんと寝ましたか?体調が悪そうですが……」
「大丈夫よリクトありがとう。少し位は無理もしなきゃ。ねぇ、その子が生まれたばかりの子供たち?後で紹介してね?」
「あっ!ごめんなさい」
「いいのよ、連れてくるとはお兄様から聞いていたもの」
お兄様とはミトさんのこと。本当の兄妹ではないのに仲良しらしい。
「悪いわね、生まれたばかりの子とゆっくりしたいでしょうに……」
王妃様の優しい心遣いか嬉しい。
本当にこの実から子供が生まれてくれたらいいなと思う。
「リクト、レオンを連れてきたぜ?」
リルが戻ってきたの振り返ると其所にはリルと、豪奢な服を纏うレオンさん。
レオンさんは困ったようにこちらを見ていた。
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