【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

249話王子命名ラヴィ

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「リクト、上手ね」
王様が政務に向かったからと、王妃様の話し相手に寝室に入った。
流石にリルとレヴィは寝室だからと辞退して、俺と王妃様の願いで双子が部屋に呼ばれたのだ。
流石に俺は双子を同時に抱く事はできないため、揺りかごを借りてそれを寝台の傍らで揺らしながら王妃様と他愛ない話をする。
王妃様の腕の中には王子様。
すやすやと眠る姿は愛らしい。
ルスやライと違って獣体で生まれた王子様は、生まれて一日目にして獣体と人間体と変化する。
不安定な身体で目を離すと変わっている事がある。
最初は驚いたが、どちらも可愛らしい。
金色の髪と黒い瞳が印象的だ。
そんな王子様の様子を見ながら双子をあやすと気に入らないのかライがぐずり始めて今はライにミルクを与えているところなのだ。
もう数日すればやわらかい肉や野菜が食べられるのは、ミラを見て知っている。
俺たちヒトとは姿は似ているが全く違う生物なのだ。
「俺たちの世界だと、ミルクを飲む期間が長いので哺乳瓶と言って中にミルクを入れて吸わせる器具があったりしたのですが……」
こちらではあまり必要ないらしい。
「あら、それはどんなものなのかしら。スプーンからだと飲むのが苦手な子もいるのよ」
王妃様の言葉に、俺は四苦八苦をしながらライのミルクを終わらせてから図を描いて説明すると、控えていた侍従長がその絵を持って出ていった。
どうやら職人に作らせてみるらしい。
ライが眠り始めると、今度はルス。そして王子様。
仲良く順番にミルクを飲ませた。
「名前は決まりましたか?」
ふと、気になった事を聞いてみる。
「えぇ、ラヴィにしようかなと思っているの。太陽を意味する言葉になるのよ……どうかしら」
太陽と聞いて俺は頷く。
「素敵な名前ですね」
「実はね、ずっと私が実に触れていたときから呼び掛けていた名前なのよ……名前が無いなんて可哀想でしょ?」
王妃様の膝の上で丸くなった王子様は、すやすやと穏やかな寝息を立てている。
「レオンもそれでいいと言ってくれたし……命名式にはリクトたちも来てほしいのだけどどうかしら?」
「ありがとうございます。でも、この子たちもいますから……」
騒いで式典を壊してしまうのが怖い。
「あら、大丈夫よ子供は泣くのが仕事だもの」
優しい手付きで王子様を撫でる王妃様。
甘いミルクの香りに包まれながら、王様が戻ってくるまで王妃様との楽しい会話を続けるのだった。
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