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本編
355話
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「ルス危ないから、ゆっくりね!ライと一緒にね?」
あれから、ルスは頻繁に人型と獣型を繰り返すようになった。
ミトさんに言われたように着替えをたくさん購入して持ち歩くようになり、目が離せない。
ライはずっと獣型だが力が強くて俺は勝てない時もある。
二人で楽しそうに追いかけっこをしている時もあれば、別々に遊んでいる時もあり、ライは熊の姿の方が動きが早い。
それはそうなんだけど、俺の中ではハイハイが始まり立って歩くになる認識が既に四足で走り回るのだ。
庭が手狭になり、子供達の為に土地を買ったと言う伴侶達が作ってくれた庭から行ける公園は、かなりの広さがあり双子が走り回っても問題は無い。
しかも、ぐるりと公園を囲むように塀が作られていて道に飛び出る心配もなくなっている。
それに、リルとレヴィが敷地内に作るアスレチックが、かなり本格的でちょっと可笑しい。
いつの間にか二人で切り出してきた木材を使いブランコ、シーソー、ジャングルジム、ターザンロープ、その他にも色々な遊具が作られている。
半分以上は俺が知っている遊具で、時折俺も双子と一緒に遊んでしまう。
ルスのお気に入りは滑り台。
リルとレヴィが角度を変えて試行錯誤をしながら作ってくれた、木製の滑り台で滑り降りる部分には絶対に棘が無いように慎重に研磨してもらった。
「ライ、パパと一緒に滑るか?」
リルはライと滑り台を滑ろうとしたが、ふとライがある一点を見ていた。
その視線の先にいたのは。
「あいつっ!」
リルが駆け出そうとする前に、ライが小さな身体で走り出す。 その速さはびっくりするくらい早かった。
「リル、此処にいて。俺が話してくるよ……囲いがあるからこっちには来れないだろうから」
「リクト……」
「大丈夫、レヴィにも念の為話しておいて」
俺はポンとリルの背中を叩くと、ゆっくりとした足取りで柵へと近付く。
「……ロウ……」
俺が名前を呼ぶと、柵の間からライに触れようとしていた手がビクッと震え引っ込んだ。
「ロウ……って呼んでいいよね?身体は大丈夫?」
俺の言葉に驚いたようにガタンと柵の向こうで音がした。
「お、おぅ……」
「大丈夫じゃないよね、俺は知らないけどリルとレヴィ。それにミトさんとルーファスさんも行ったんだから」
何があったかは、断片的にしか聞いていないけれど……。
「それだけの事をしたんだから、俺たちは謝らないよ?でもね、本当にロウはライを伴侶にしたいの?」
「したい。それしか考えられねぇ……許されないことをしちまったのはわかってるけど……」
「うん。それにライの気持ちもわかってないよね?まだ赤ちゃんなんだよ?ライがロウの事を伴侶だって認識出来るわけがない年齢なんだよ?」
俺は足元のライを抱き上げる。
柵の隙間から、ロウの耳がしょんぼりと垂れているのに気付いた。
あれから、ルスは頻繁に人型と獣型を繰り返すようになった。
ミトさんに言われたように着替えをたくさん購入して持ち歩くようになり、目が離せない。
ライはずっと獣型だが力が強くて俺は勝てない時もある。
二人で楽しそうに追いかけっこをしている時もあれば、別々に遊んでいる時もあり、ライは熊の姿の方が動きが早い。
それはそうなんだけど、俺の中ではハイハイが始まり立って歩くになる認識が既に四足で走り回るのだ。
庭が手狭になり、子供達の為に土地を買ったと言う伴侶達が作ってくれた庭から行ける公園は、かなりの広さがあり双子が走り回っても問題は無い。
しかも、ぐるりと公園を囲むように塀が作られていて道に飛び出る心配もなくなっている。
それに、リルとレヴィが敷地内に作るアスレチックが、かなり本格的でちょっと可笑しい。
いつの間にか二人で切り出してきた木材を使いブランコ、シーソー、ジャングルジム、ターザンロープ、その他にも色々な遊具が作られている。
半分以上は俺が知っている遊具で、時折俺も双子と一緒に遊んでしまう。
ルスのお気に入りは滑り台。
リルとレヴィが角度を変えて試行錯誤をしながら作ってくれた、木製の滑り台で滑り降りる部分には絶対に棘が無いように慎重に研磨してもらった。
「ライ、パパと一緒に滑るか?」
リルはライと滑り台を滑ろうとしたが、ふとライがある一点を見ていた。
その視線の先にいたのは。
「あいつっ!」
リルが駆け出そうとする前に、ライが小さな身体で走り出す。 その速さはびっくりするくらい早かった。
「リル、此処にいて。俺が話してくるよ……囲いがあるからこっちには来れないだろうから」
「リクト……」
「大丈夫、レヴィにも念の為話しておいて」
俺はポンとリルの背中を叩くと、ゆっくりとした足取りで柵へと近付く。
「……ロウ……」
俺が名前を呼ぶと、柵の間からライに触れようとしていた手がビクッと震え引っ込んだ。
「ロウ……って呼んでいいよね?身体は大丈夫?」
俺の言葉に驚いたようにガタンと柵の向こうで音がした。
「お、おぅ……」
「大丈夫じゃないよね、俺は知らないけどリルとレヴィ。それにミトさんとルーファスさんも行ったんだから」
何があったかは、断片的にしか聞いていないけれど……。
「それだけの事をしたんだから、俺たちは謝らないよ?でもね、本当にロウはライを伴侶にしたいの?」
「したい。それしか考えられねぇ……許されないことをしちまったのはわかってるけど……」
「うん。それにライの気持ちもわかってないよね?まだ赤ちゃんなんだよ?ライがロウの事を伴侶だって認識出来るわけがない年齢なんだよ?」
俺は足元のライを抱き上げる。
柵の隙間から、ロウの耳がしょんぼりと垂れているのに気付いた。
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