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本編
440話
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「リルもレヴィも……よく怪我しなかったねぇ」
インベントリーから取り出した肉の塊を見て俺は溜息しかでなかった。
「おぅ、忘れがちだけどな、俺ちA級冒険者なんだぜ?」
胸を張るリルの服を俺は掴む。
「でもね、心配なんだよ……お願いだから、怪我はしないで」
「任せろ。俺もレヴィも大丈夫だ」
わしわしと頭を撫でられ、それでも以前のことを思い出すと恐怖に身震いした。
「うん……」
「ほら、ボアの肉をどのくらい必要だ?」
ポンポンと背中をリルに叩かれ、俺は顔を上げる。
「どのくらい……は、ふたりが食べたいだけ。厚さを親指くらいの厚さにしてくれれば」
「ふたりでも、流石に一頭は無理か?レヴィ」
「流石に無理だな」
「チビどもだってそんなに食わねぇし……貰いすぎたか?」
「でも、これだったら残ったら生姜焼きとか焼肉にしてもいいし、ハンバーグとかでも美味しいと思うよ?部位によってはコトコト煮込んでシチューとか」
俺は一生懸命肉料理を考えるが、どうしても豚や牛をイメージしてしまう。
「ハンバーグ、いいな!」
「唐揚げも美味いがハンバーグも好きだ」
キランと、ふたりの目が輝く。
煮込みハンバーグなら結構な数が作れるかもと思いながらまずはトンカツ用の肉をと言いながら肉を見ていたがふたりが何かソワソワしていて俺は首を傾げる。
「どうかした?」
「いや、これはブラックボアの肉なんだ……」
ブラックボアって、美味い部分を貰ってきたって……待ってボアってイノシシのサイズじゃないわけ?
「ブラウン……ボア……は?」
「こっちだ」
レヴィがヨイショと取り出したブラウンボアの肉の大きさに俺は絶句した。
何これ……某映画に出てくる西国から来たイノシシ神がこのくらいじゃないかと思う大きさ。
「こんなのか何頭もいたの?」
「あぁ、ちょっといつもの群れより大きかったらしいからな、でも空飛ぶトカゲじゃねぇから結構楽に倒せたぜ?」
けろりと言い放つリルに、うんうんと頷いたレヴィ。
そういう問題?と、思いながら俺は腕まくりをする。
既にブラウンボアは血抜きをされ、塊になっている。
あまりやった事がなかったが、俺は持ってきていた包丁を取り出そうとして止められた。
「リクト、部位の解体はアイツらがやってくれるから、お礼に一切れずつトンカツをご馳走してやってくれるか?きっとラディットも食ってみてぇだろうし」
リルが、解体までやってくれるぞと言ったため、お願いしますと頭を下げると、狼の獣人さんたちは手際よくブラウンボアを捌き始めてくれた。
みるみる塊が部位ごとに別れ並べられると、俺はロースとヒレと思われる部分を貰う。
今度はこれを程良いサイズに切らないといけないのだが、塊だけでもかなりの重さがある。
俺はリルとレヴィを交互に見ると、任せとけとそれぞれの塊を運んでくれる。
これから、夕飯までは厨房は戦場となるだろうなぁ。
俺はそれが楽しみで仕方なかった。
インベントリーから取り出した肉の塊を見て俺は溜息しかでなかった。
「おぅ、忘れがちだけどな、俺ちA級冒険者なんだぜ?」
胸を張るリルの服を俺は掴む。
「でもね、心配なんだよ……お願いだから、怪我はしないで」
「任せろ。俺もレヴィも大丈夫だ」
わしわしと頭を撫でられ、それでも以前のことを思い出すと恐怖に身震いした。
「うん……」
「ほら、ボアの肉をどのくらい必要だ?」
ポンポンと背中をリルに叩かれ、俺は顔を上げる。
「どのくらい……は、ふたりが食べたいだけ。厚さを親指くらいの厚さにしてくれれば」
「ふたりでも、流石に一頭は無理か?レヴィ」
「流石に無理だな」
「チビどもだってそんなに食わねぇし……貰いすぎたか?」
「でも、これだったら残ったら生姜焼きとか焼肉にしてもいいし、ハンバーグとかでも美味しいと思うよ?部位によってはコトコト煮込んでシチューとか」
俺は一生懸命肉料理を考えるが、どうしても豚や牛をイメージしてしまう。
「ハンバーグ、いいな!」
「唐揚げも美味いがハンバーグも好きだ」
キランと、ふたりの目が輝く。
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「どうかした?」
「いや、これはブラックボアの肉なんだ……」
ブラックボアって、美味い部分を貰ってきたって……待ってボアってイノシシのサイズじゃないわけ?
「ブラウン……ボア……は?」
「こっちだ」
レヴィがヨイショと取り出したブラウンボアの肉の大きさに俺は絶句した。
何これ……某映画に出てくる西国から来たイノシシ神がこのくらいじゃないかと思う大きさ。
「こんなのか何頭もいたの?」
「あぁ、ちょっといつもの群れより大きかったらしいからな、でも空飛ぶトカゲじゃねぇから結構楽に倒せたぜ?」
けろりと言い放つリルに、うんうんと頷いたレヴィ。
そういう問題?と、思いながら俺は腕まくりをする。
既にブラウンボアは血抜きをされ、塊になっている。
あまりやった事がなかったが、俺は持ってきていた包丁を取り出そうとして止められた。
「リクト、部位の解体はアイツらがやってくれるから、お礼に一切れずつトンカツをご馳走してやってくれるか?きっとラディットも食ってみてぇだろうし」
リルが、解体までやってくれるぞと言ったため、お願いしますと頭を下げると、狼の獣人さんたちは手際よくブラウンボアを捌き始めてくれた。
みるみる塊が部位ごとに別れ並べられると、俺はロースとヒレと思われる部分を貰う。
今度はこれを程良いサイズに切らないといけないのだが、塊だけでもかなりの重さがある。
俺はリルとレヴィを交互に見ると、任せとけとそれぞれの塊を運んでくれる。
これから、夕飯までは厨房は戦場となるだろうなぁ。
俺はそれが楽しみで仕方なかった。
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