【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

499話

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「何とかなったかなぁ」
70本以上のバゲットにレタスと具材を詰めていく。
ミラと二人がかりでもかなりの時間を使った。
「ミラ、先に食べちゃう?お父さんとお母さんに持って行くか、取りに来て貰って?それと、ジーザくんだっけ?美味しいって言ってくれるといいねぇ」
そう言うと、ミラは恥ずかしそうに笑った。
行ってくるねと出て行ったミラを見送ってから、俺は夕飯の準備に取り掛かる。
夕飯はミートボールスープだ。
使っていないミンサーみたいなものがあるのに気付いたからだ。
まだインベントリーにボアの肉が入っているから、それも使ってしまおうと。
先ずはミンサーを洗ってからだと俺は水を取り出した。
丁度その時にルーファスさんとミトさんが顔を出す。
「来たわよリクトちゃん、豪華ねぇ……」
「スープにしたのですが、零れないですか?」
「大丈夫よぉ、じゃあ甲板に行きましょ?ダーリン、バゲットをお願い」
そう言ったミトさんは、よいしょとあの大きな寸胴鍋を持ち上げた。
「えっ!?お母さん?」
「甲板で配らないとズルして倍の量を持ってくのがいるからねぇ?リクトちゃんの美味しい料理だもの、瞬殺よぉ?」
ミトさんの言葉にルーファスさんも頷いている。
「俺、持ちますよ!?」
「リクトちゃんには無理よ、ほら大丈夫だからその辺のクルーつかってお皿とか運び出して頂戴な」
ミトさんがてきぱきと指示を出してくれ、俺は積み上げられている木のスープボウルと木の匙を手にした。
「ママごめん、何かする?」
ミラがジーザくんを連れて戻ってくると、持ちますとミトさんに声を掛けると、ダーリンをお願いと言われバゲットを箱ごと持っていった。
「えっと……リクト兄さん、私は?」
「あ、俺たちの唐揚げをインベントリーに入れてもらって持って行って貰える?」
「食べてもいい?」
「一個ね?」
「ジーザの分も」
「はいはい、いいよ?ジーザくんの口に合うかはわからないよ?」
「ありがとー」
ミラはこっそり、二個小皿に唐揚げを移してから残りをインベントリーに入れると鞄を持ってくれた。
「じゃあ、行こうか」
俺はミラを促して、もう一度火の始末を確認すると、外へと出た。
甲板では既に酒盛りが始まっていた。
船には積める水が決まっているから水を飲まずに酒を飲むのだと聞いてはいるが。
「ほら、食事よ」
木箱の上に寸胴鍋を置いたミトさんがおたまを持ってクルーを呼んだ。
「いらない奴は後で食いたいって言っても無いからね?」
そう言って配り始めたミトさんに任せて俺はミラから鞄を受け取ると、足にまとわりついてきた双子の頭を撫でてからリルとレヴィの傍に向かう。
「リルたちはバゲットにする?おにぎりや唐揚げもあるけど?」
「食う」
「じゃあバゲット貰ってくるね?ナイフで切り分けた方がいいかな?」
「ルスとライも食いたいだろ、切り分けようぜ?行ってくる」
リルがそう言って立ち上がると、よろしくとお願いした。
「スープ飲む?貰ってくるよ?」
「なら、俺が行く。リクトは双子を頼む」
レヴィが貰ってくると立ち上がるのを頼むと、俺は双子の手を軽く洗わせて二人を待った。
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