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本編
503話
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「さてと、とりあえず支度は終わりです。リオさんもありがとうございました」
「あ、あぁ……」
ぼんやりとしていたのだろう、リオさんはハッと顔を上げた。
「もしかして、お腹減ってます?」
「いや……あぁ……少し」
「じゃあ、ちょっとだけ待ってくださいね、おやつにしましょう」
皆には内緒ですよと言いながら、一口サイズのジャガイモを俺はゴロゴロと洗ってから鍋の中に蒸し器を入れて火を付けた。
スープにするには皮を剥くのが面倒くさいサイズだからと、寄り分けてあったのだ。
「リオさん、マヨネーズは好きです?それとバター」
確かあったよなと、インベントリーの中を探してバターを取り出す。
醤油もあったあった。
「マヨネーズ?」
「これです。味見してみますか?元々は卵と油とお酢……はい、どうぞ?」
スプーンで少し掬って差し出すと、リオさんは躊躇わずに口にした。
「美味い……な」
「でしょう?リルもレヴィも子供たちも好きなので……あ、そろそろいいかな?」
鍋の蓋を開けるとふわっと湯気が立ち昇った。
「リオさん、はいオヤツですよ?」
俺は蒸しあがったジャガイモに包丁をいれてから皿に移しバターとマヨネーズを乗せて手渡した。
「皮が苦手なら自分で剥がしてくださいね?バターとマヨネーズだけでもいいですが、俺は醤油や七味を足しても好きですね、塩胡椒でもいいかも」
そう言いながら調味料を置いてやる。
「ジャガイモなので、主食になりますからね。夕飯が入らなくなる程には食べないでくださいね?」
俺はまだたくさんあるジャガイモをいくつか別の皿に乗せて、バターとマヨネーズをのせた。
「ちょっと行ってきますね?」
「何処にだ?」
「子供たちのオヤツです。熱々が美味しいんですよ」
俺は火を消したのを確認してから皿を持って双子たちが昼寝をしている部屋に俺は向かう。
時間があればフライドポテトを作ってもいいかと思いながら扉を開けると、そこにはリルと双子が仲良く寝ていた。
「起こしちゃ悪い……かな?」
「ん、リクトか?」
「うん、じゃがバター作ったけど食べるかなって」
「じゃがバター?何だそれは……」
むくりと上体を起こしたリルにそっと近寄ると、俺は皿を差し出した。
まだ、微かに湯気が立ち上っている。
「食べてみて?熱いから気をつけてね?」
フォークを渡してから俺はリルの隣に座る。
すると、腰を抱かれて一口サイズのジャガイモを差し出されて、俺はぱくりとジャガイモを頬張った。
懐かしい味覚にほっこりする。
「美味しい……」
「そうか」
リルもモグモグとしていると、美味いとリルが驚いてもうひとつを口にする。
「素朴な味でも美味しいでしょ?レヴィにも食べて貰いたいから行ってくるね?」
「あぁ、レヴィを連れてこいよ」
「わかった行ってくるね」
チュッとリルの頬にキスをしてから立ち上がった。
「あ、あぁ……」
ぼんやりとしていたのだろう、リオさんはハッと顔を上げた。
「もしかして、お腹減ってます?」
「いや……あぁ……少し」
「じゃあ、ちょっとだけ待ってくださいね、おやつにしましょう」
皆には内緒ですよと言いながら、一口サイズのジャガイモを俺はゴロゴロと洗ってから鍋の中に蒸し器を入れて火を付けた。
スープにするには皮を剥くのが面倒くさいサイズだからと、寄り分けてあったのだ。
「リオさん、マヨネーズは好きです?それとバター」
確かあったよなと、インベントリーの中を探してバターを取り出す。
醤油もあったあった。
「マヨネーズ?」
「これです。味見してみますか?元々は卵と油とお酢……はい、どうぞ?」
スプーンで少し掬って差し出すと、リオさんは躊躇わずに口にした。
「美味い……な」
「でしょう?リルもレヴィも子供たちも好きなので……あ、そろそろいいかな?」
鍋の蓋を開けるとふわっと湯気が立ち昇った。
「リオさん、はいオヤツですよ?」
俺は蒸しあがったジャガイモに包丁をいれてから皿に移しバターとマヨネーズを乗せて手渡した。
「皮が苦手なら自分で剥がしてくださいね?バターとマヨネーズだけでもいいですが、俺は醤油や七味を足しても好きですね、塩胡椒でもいいかも」
そう言いながら調味料を置いてやる。
「ジャガイモなので、主食になりますからね。夕飯が入らなくなる程には食べないでくださいね?」
俺はまだたくさんあるジャガイモをいくつか別の皿に乗せて、バターとマヨネーズをのせた。
「ちょっと行ってきますね?」
「何処にだ?」
「子供たちのオヤツです。熱々が美味しいんですよ」
俺は火を消したのを確認してから皿を持って双子たちが昼寝をしている部屋に俺は向かう。
時間があればフライドポテトを作ってもいいかと思いながら扉を開けると、そこにはリルと双子が仲良く寝ていた。
「起こしちゃ悪い……かな?」
「ん、リクトか?」
「うん、じゃがバター作ったけど食べるかなって」
「じゃがバター?何だそれは……」
むくりと上体を起こしたリルにそっと近寄ると、俺は皿を差し出した。
まだ、微かに湯気が立ち上っている。
「食べてみて?熱いから気をつけてね?」
フォークを渡してから俺はリルの隣に座る。
すると、腰を抱かれて一口サイズのジャガイモを差し出されて、俺はぱくりとジャガイモを頬張った。
懐かしい味覚にほっこりする。
「美味しい……」
「そうか」
リルもモグモグとしていると、美味いとリルが驚いてもうひとつを口にする。
「素朴な味でも美味しいでしょ?レヴィにも食べて貰いたいから行ってくるね?」
「あぁ、レヴィを連れてこいよ」
「わかった行ってくるね」
チュッとリルの頬にキスをしてから立ち上がった。
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