【BL】かつて大聖女様と呼ばれていた俺は現在男ですが何か。

梅花

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71話

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「サディ様、風邪をひきますよ?」
「ん、あらやだわ寝ちゃった」

慌てて口回りを気にしたサディ様にそっと毛布を掛けてあげると同時に癒しをかける。

「ありがとうね、サハルちゃん本当にいい子だわ」
「ありがとうございます」

へへっと笑いながらサディ様が元気になれるようにと癒しをかけながら、ふと気付く。

「サディ様、もしかして呼吸器弱いです?」
「えっ!?」
「ちょっとだけ、呼吸浅くないですか?季節の変わり目とか、苦しくなったりしません?なってないならいいですが…」
「あらやだ、誰にも言ったことないのに…」

驚いたように目を見開くサディ様の鎖骨の辺りに服の上からそっと手を添える。

「少し魔力を入れますね?嫌だったら言ってください」
「あら、あたたかいわ。気持ちいい…」
「直接触れる方がいいのですが、サディ様は触れられるのが苦手ですよね?無理にはしませんので、これからか何日かに1回こうして魔力を流させていただければ、多少良くなります。そうしたらもっと早く長く剣が振れるようになりますよ」

「…じゃあ、お願い…でも出来るだけ知られたくないわ?」
「なら、お時間のあるときにお茶に誘っていただけますか?そうすれば大丈夫かな?ミゲル様にはばれますけど」

サディ様の安心したような表情に、誰にも知られたくない秘密があるのだろう。
俺にだってあるのだから。

「サディ様、付与が終わっていますから、俺はそろそろ行きますね?」
「えぇ、何かあったら早めに戻っていらっしゃい?」

サディ様がひらひらと手を振る。
夕方近くになったから、サディ様の食事の用意をしなければ。
弟騎士がいなければ、誰かが支度をしているのだろうから、俺がしてもいいだろう。

「サディ様、お食事はお持ちしますか?」
「大丈夫よ、外で食べるわ」
「なら、テーブルにご用意しておきますので、ゆっくりどうぞ」

俺は天幕を出て少し暗くなった空を見上げた。
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