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81話
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「初めまして、調香師のアルフレッドと申します」
そう言って応接間で頭を下げた調香師は、ゲームの中で見た事があるお助けキャラだった。
ゲームでは名前が無かったが、この世界ではちゃんと名前があって動いているのだと変なところで感心した。
「初めまして、こちらのお屋敷でお世話になっていますルーカスと言います。さっそくですが香水を送りたいのでオーダーをお願いします。それと、今回のこの屋敷の支払いは全て俺がしますから。数が多くなると思いますがお願いします」
「畏まりました」
そう言ってアルフレッドはテーブルにいくつもの小さな瓶を置いていく。
中身は香りの付いた水で、これを混ぜることによって香水になるのだと。
きっちりと瓶に栓がしてあり、ひとつを開けるとふわりと部屋に香りが漂った。
「さて、作る準備は出来ましたので送られる方のイメージを思い描きながらルーカス様の好きな香りにしていきましょう。香水は付けてから次第に香りが変わります。それに、付けた人の匂いと混ざり同じ匂いにはなりませんので、お時間を掛けて満足できる香りを作りましょう」
アルフレッドは簡単に香りの選び方、調香の仕方などを話してくれてから俺にどうぞと進めてくる。
やった事の無い俺はそれでもいくつかの香りを選んで合わせてもらう。
それを嗅いでみて、何度か試してこれだと言うシルフェ様の香りが出来た。
爽やかでいて少し重みのある騎士団長という役職に似合いそうな香りだった。
これを一定の量に混ぜてから数日おけばできあがりらしい。
ブレンド量をメモしたアルフレッドは、今度は香水をどの瓶に入れるかと聞いてきた。
いくつかの瓶と瓶デザインが書かれたノート。
その中で気に入ったものに入れてくれるらしい。
オーダーになると瓶を作るのに数日かかるため出来上がりが遅くなるらしい。
パラパラとノートを捲るとノートの中に好きなデザインがみつかり、アルフレッドにそれをお願いする。
シルフェ様の香水はそれで終わりにし、俺は続いてダーウェルとフェイの香水も作って貰いふたりに香りを確認してもらうと気に入ってくれたようで安心して、それが終わると働いている侍従達を次々に呼んでもらうとアルフレッドに託して俺は部屋出た。
出来上がるのが楽しみだと思いながら、シルフェ様の香りの小瓶はもう1つ俺用に作って貰うようにしたのが、この後トラブルになるとは全く思ってもいなかったのだった。
そう言って応接間で頭を下げた調香師は、ゲームの中で見た事があるお助けキャラだった。
ゲームでは名前が無かったが、この世界ではちゃんと名前があって動いているのだと変なところで感心した。
「初めまして、こちらのお屋敷でお世話になっていますルーカスと言います。さっそくですが香水を送りたいのでオーダーをお願いします。それと、今回のこの屋敷の支払いは全て俺がしますから。数が多くなると思いますがお願いします」
「畏まりました」
そう言ってアルフレッドはテーブルにいくつもの小さな瓶を置いていく。
中身は香りの付いた水で、これを混ぜることによって香水になるのだと。
きっちりと瓶に栓がしてあり、ひとつを開けるとふわりと部屋に香りが漂った。
「さて、作る準備は出来ましたので送られる方のイメージを思い描きながらルーカス様の好きな香りにしていきましょう。香水は付けてから次第に香りが変わります。それに、付けた人の匂いと混ざり同じ匂いにはなりませんので、お時間を掛けて満足できる香りを作りましょう」
アルフレッドは簡単に香りの選び方、調香の仕方などを話してくれてから俺にどうぞと進めてくる。
やった事の無い俺はそれでもいくつかの香りを選んで合わせてもらう。
それを嗅いでみて、何度か試してこれだと言うシルフェ様の香りが出来た。
爽やかでいて少し重みのある騎士団長という役職に似合いそうな香りだった。
これを一定の量に混ぜてから数日おけばできあがりらしい。
ブレンド量をメモしたアルフレッドは、今度は香水をどの瓶に入れるかと聞いてきた。
いくつかの瓶と瓶デザインが書かれたノート。
その中で気に入ったものに入れてくれるらしい。
オーダーになると瓶を作るのに数日かかるため出来上がりが遅くなるらしい。
パラパラとノートを捲るとノートの中に好きなデザインがみつかり、アルフレッドにそれをお願いする。
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出来上がるのが楽しみだと思いながら、シルフェ様の香りの小瓶はもう1つ俺用に作って貰うようにしたのが、この後トラブルになるとは全く思ってもいなかったのだった。
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