昼の蟷螂 ネタバレ

歌川ピロシキ

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昼の蟷螂

其の十一

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 すみません。夕べネタバレかくの度忘れしていました(平謝り)
 頭痛すぎて完全武装美少女の続き書いてしまったくせに肝心のこちらを書き忘れるとは……(痛恨)

 相変わらず熱下がってないので、しっちゃかめっちゃかですが……。さて、草妖精は「人間より敏捷性、器用度、精神力に優れていて魔法に強い耐性を持つ反面、やたらと非力である」という種族特性を持っているわけです。人間とのハーフである半草妖精もまた、草原妖精のように俊敏で器用な代わりに、とてつもなく非力なはずですが……いったいどの程度の筋力なのでしょうか?
 もともとはこの回で草妖精と、半妖精であるアザットの違いを語られるはずだったのですが、長くなりすぎるのと、そもそも草妖精を知らないオーウェンたちに長々と説明したがらないだろうな~ということで没になった部分をこちらに載せておきます。

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「それで、草原妖精と半草妖精はどう違うんだ?」

 中隊長がうんざりしながら闇ギルドの男に訊ねた。

「半草妖精というのはほとんど存在しないので、ごく限られた個体の話になるのだが……奴らは非力とはいえ、純血の草原妖精に比べればはるかに筋力もある。
普通の草原妖精はアナウサギを抱き上げるのがやっとだが、なんと奴らは小型犬を抱っこできるのだ!!」

 もったいぶって言われた言葉は一同の耳をいったん素通りした。言い切った感のある男のドヤ顔をしげしげと眺めながら、ゆっくりと一語一語反芻する。

 ……確かにアナウサギと小型犬では大きな違いではあるが、結局どうしようもなく非力である事には変わらないのではないか?ペンより重いものが持ち上がらないか、扇子は持てるかの違い程度だろう。

 なぜそのような非力な存在を危険視するのか、さっぱり訳が分からない。
結局は人間の子供と同程度の腕力しかないのだ、しっかり鍛え上げられた騎士である自分たちが一度取り押さえたなら、もう二度と自力で振りほどくことはかなうまい。

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何となく、草原妖精と半草妖精のイメージを掴んでいただければよいのですが……
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