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平成30年1月22日
奇跡?偶然?
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「なあ悠一!!聞いてくれよ!!」
いつにもなく浩二がハイテンションである。この前、失恋した男なのだろうか。
「やけ酒で独りで行った飲み屋でさ、運命の出会いをしたんだよ!これほんと!三度の飯よりラーメン好きだぜ!?最高だろ?」
この部分だけ聞くと、ただのラーメン雑誌記者にしか聞こえないが、失恋の傷が一瞬にして癒えたのだろう。悠一は、心のなかで喜びを噛み締めた。
「デートのお誘いしてきたか?」悠一はちょっかいをかけるように言ってみた。
「もちのろんよ!ラーメンデートよ!」浩二は自信満々に答えた。
さすがムードメーカーと言うべきか、浩二が明るい日は社内も明るい。新入社員の秀人も、少しニコニコしている。
・・・そんな中、1人険しい顔をしている人がいる。
主任の立花だ。
スタスタスタ・・
悠一の近くに近づいてきた。
「なあ、悠一くん。今、時間あるかな?」何やら混み入った雰囲気をまといながら話しかけてきた。
「ええ、大丈夫ですよ」
2人は会議室に入った。
「悠一くんに相談があるんだ」
「え、私にですか?」
「僕ね、会社辞めようと思ってる」
「・・え。」
「本気なんだ、上司たちにはまだ話してないけどね。君は僕が居なくなったら困るかい?」
複雑な心境だった。
職場で唯一の苦手な人間が辞める。
良いこと・・・なのか?
「本気でおっしゃってるんですよね?私は困りますよ、今まで一緒に仕事してきた仲間がいなくなるんだから。想像できないですよ、立花さんの居ない職場」
「ありがとう、そんなこと君の口から出てくるなんて」
「え、そんな風に思ってたんですか?心外ですよ?」悠一は少しひきつった笑顔を見せた。
「とりあえず、ここだけの話でね、よろしく!」
・・二人は会議室を出ていった。
いつにもなく浩二がハイテンションである。この前、失恋した男なのだろうか。
「やけ酒で独りで行った飲み屋でさ、運命の出会いをしたんだよ!これほんと!三度の飯よりラーメン好きだぜ!?最高だろ?」
この部分だけ聞くと、ただのラーメン雑誌記者にしか聞こえないが、失恋の傷が一瞬にして癒えたのだろう。悠一は、心のなかで喜びを噛み締めた。
「デートのお誘いしてきたか?」悠一はちょっかいをかけるように言ってみた。
「もちのろんよ!ラーメンデートよ!」浩二は自信満々に答えた。
さすがムードメーカーと言うべきか、浩二が明るい日は社内も明るい。新入社員の秀人も、少しニコニコしている。
・・・そんな中、1人険しい顔をしている人がいる。
主任の立花だ。
スタスタスタ・・
悠一の近くに近づいてきた。
「なあ、悠一くん。今、時間あるかな?」何やら混み入った雰囲気をまといながら話しかけてきた。
「ええ、大丈夫ですよ」
2人は会議室に入った。
「悠一くんに相談があるんだ」
「え、私にですか?」
「僕ね、会社辞めようと思ってる」
「・・え。」
「本気なんだ、上司たちにはまだ話してないけどね。君は僕が居なくなったら困るかい?」
複雑な心境だった。
職場で唯一の苦手な人間が辞める。
良いこと・・・なのか?
「本気でおっしゃってるんですよね?私は困りますよ、今まで一緒に仕事してきた仲間がいなくなるんだから。想像できないですよ、立花さんの居ない職場」
「ありがとう、そんなこと君の口から出てくるなんて」
「え、そんな風に思ってたんですか?心外ですよ?」悠一は少しひきつった笑顔を見せた。
「とりあえず、ここだけの話でね、よろしく!」
・・二人は会議室を出ていった。
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