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3.本懐
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どのくらい時間が経ったのか。
洞窟の中は、嬌声で満たされていた。
手と口で丁寧に愛撫し、何度目かの絶頂を迎えた彼女は、身体も思考もとろとろに溶けてしまっていた。
そろそろかな。
俺は自分の水着を手早く脱ぐと、彼女をくるりと壁へ向けて手をつかせ、秘部に自身を押し当てた。
「あ、そのままじゃ…」
「大丈夫。心配しないで」
朦朧とした中でも避妊するだけの頭は残っていたらしい。
俺はこれ以上ないほどやさしい声で告げると、そのまま自身を彼女の奥深くへと押し込んだ。
「っああああっ!」
声はリップサービスだろうか。
十分すぎるほど潤んだ彼女の中はするりと俺を飲み込んだので、痛みはないはずだ。
それでも万が一を考え、しばらく彼女を抱きしめたまま肝心の部分は動かさず、快感が途切れないようにと乳首と陰核を慰め続けた。
「はぁっ…いいっ、からぁ、も、ぅ…っ」
荒い吐息の合間、とぎれとぎれの言葉とともに、彼女の腰が物欲しげに揺れる。
それが合図とばかりに、俺は抽挿を開始した。
「あっ、あっ、あっ、」
奥を突くタイミングで声が跳ねる。
繋がった後の彼女は今まで以上に貪欲だった。
自ら腰を振り、体位を変え、今は俺の首に必死に摑まりながら上下運動を繰り返している。
「も、や…また、いっちゃ…」
「いいよ、イって。俺ももう限界」
俺の言葉に、彼女は快楽に身を委ねながらも、微かに残る理性を口にした。
「ぁ、なかは、だめ…っ。そと、にっ」
「大丈夫だよ。君が妊娠することは絶対にないから」
「それ、どうい…あああっ!」
彼女の疑問に答えることなく、俺は一層激しく彼女を高みへと追いつめる。
「いっ、」
「くっ」
ぐっと奥歯を噛み締め、達してしまった彼女の中に、俺もまた遠慮なく欲望を吐き出した。
行きつくところまでいってしまった彼女は、ほどなくしてくったりと力を抜く。
「気持ちよかった?」
「う…ん。すご…く、よか…った」
快楽の余韻と程よい疲れで、とろりとした目は閉じる寸前だ。
「疲れたでしょ。休んでいいよ」
「……」
唇に軽くキスをし、頭を撫でると、彼女は嬉しそうに目を閉じた。
「最期は幸せなのが一番だからさ」
彼女が意識を手放したのを確認した後、俺は誰に言うでもなく呟いた。
抱きかかえたまま海へと向かい、跪くと右手を海水へと浸す。
「神様、父さん、母さん、今年も来たよ」
俺の呼びかけに現れたのは、見かけは鯨に近い、巨大な生き物。
神様と呼んでいるのは、俺が勝手にそう言っているだけで、本当は悪魔なのかもしれないし、何でもないのかもしれない。
けれど、彼と意思疎通ができるのは確かで、俺を助けたのも彼だ。
いつものように、大きく開けた口の中に女を横たえる。
神様は静かに口を閉じると、来た時と同じように海に溶けて消えた。
俺はそれを静かに見送り、手を合わせる。
供物をそなえ、故人を偲び、お参りをする。
それがお盆だ。
俺は、あったことも無い人間を敬うことはないが、犠牲になった父母は悼む。
見たことも無い神仏に祈りを捧げたりはしないが、救ってくれた者には礼を尽くす。
-な、ちゃんとやってるだろ?
洞窟の中は、嬌声で満たされていた。
手と口で丁寧に愛撫し、何度目かの絶頂を迎えた彼女は、身体も思考もとろとろに溶けてしまっていた。
そろそろかな。
俺は自分の水着を手早く脱ぐと、彼女をくるりと壁へ向けて手をつかせ、秘部に自身を押し当てた。
「あ、そのままじゃ…」
「大丈夫。心配しないで」
朦朧とした中でも避妊するだけの頭は残っていたらしい。
俺はこれ以上ないほどやさしい声で告げると、そのまま自身を彼女の奥深くへと押し込んだ。
「っああああっ!」
声はリップサービスだろうか。
十分すぎるほど潤んだ彼女の中はするりと俺を飲み込んだので、痛みはないはずだ。
それでも万が一を考え、しばらく彼女を抱きしめたまま肝心の部分は動かさず、快感が途切れないようにと乳首と陰核を慰め続けた。
「はぁっ…いいっ、からぁ、も、ぅ…っ」
荒い吐息の合間、とぎれとぎれの言葉とともに、彼女の腰が物欲しげに揺れる。
それが合図とばかりに、俺は抽挿を開始した。
「あっ、あっ、あっ、」
奥を突くタイミングで声が跳ねる。
繋がった後の彼女は今まで以上に貪欲だった。
自ら腰を振り、体位を変え、今は俺の首に必死に摑まりながら上下運動を繰り返している。
「も、や…また、いっちゃ…」
「いいよ、イって。俺ももう限界」
俺の言葉に、彼女は快楽に身を委ねながらも、微かに残る理性を口にした。
「ぁ、なかは、だめ…っ。そと、にっ」
「大丈夫だよ。君が妊娠することは絶対にないから」
「それ、どうい…あああっ!」
彼女の疑問に答えることなく、俺は一層激しく彼女を高みへと追いつめる。
「いっ、」
「くっ」
ぐっと奥歯を噛み締め、達してしまった彼女の中に、俺もまた遠慮なく欲望を吐き出した。
行きつくところまでいってしまった彼女は、ほどなくしてくったりと力を抜く。
「気持ちよかった?」
「う…ん。すご…く、よか…った」
快楽の余韻と程よい疲れで、とろりとした目は閉じる寸前だ。
「疲れたでしょ。休んでいいよ」
「……」
唇に軽くキスをし、頭を撫でると、彼女は嬉しそうに目を閉じた。
「最期は幸せなのが一番だからさ」
彼女が意識を手放したのを確認した後、俺は誰に言うでもなく呟いた。
抱きかかえたまま海へと向かい、跪くと右手を海水へと浸す。
「神様、父さん、母さん、今年も来たよ」
俺の呼びかけに現れたのは、見かけは鯨に近い、巨大な生き物。
神様と呼んでいるのは、俺が勝手にそう言っているだけで、本当は悪魔なのかもしれないし、何でもないのかもしれない。
けれど、彼と意思疎通ができるのは確かで、俺を助けたのも彼だ。
いつものように、大きく開けた口の中に女を横たえる。
神様は静かに口を閉じると、来た時と同じように海に溶けて消えた。
俺はそれを静かに見送り、手を合わせる。
供物をそなえ、故人を偲び、お参りをする。
それがお盆だ。
俺は、あったことも無い人間を敬うことはないが、犠牲になった父母は悼む。
見たことも無い神仏に祈りを捧げたりはしないが、救ってくれた者には礼を尽くす。
-な、ちゃんとやってるだろ?
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