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第2 ばってん
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「 好きです。 断ってください」
「 またですか......」
私は頭を抱えました。
男子からの告白は何度目でしょうか。
しかも。
今回はクラス1のイケメンが相手です。
嬉しいかですって?
でも、 よく聞いてください。
セリフがおかしかったですよね。
そうです。 これは罰ゲームなんですよ。
男子が分かりやすくカードゲームで盛り上がっていましたからね。
もちろん、 私は断ってあげました。
「 ごめんなさい。 恋とかまだよく分からないんです」
「そっか。 それじゃこれからもクラスメイトということで」
「はい、 そうですね」
にっこり。
すっかり、 作り笑いには慣れたものです。
あっ。
でも、イケメンの......。
...... 名前は何でしたっけ?
罰ゲームの対象にされているから、 男子には興味がないんですよね。
でも。
他のクラスメートの女子達は別です。
イケメン君は何と、 女子から大人気だそうです。
私は罰ゲームに参加している時点で御免ですけどね。
今日は女子からの質問攻めにあいそうです。
話はこれで終わり、 のはずでした。
ところが。
イケメン君は、 さらに別の話題を振ってきました。
「 ついでだから聞くけど、 りなちゃんはいずみちゃんの親友だったよね」
「 そうですけど......」
「 だったら、いずみちゃんに伝えてよ」
「 何をですか?」
「いずみちゃんなら俺の彼女にしてもいいってさ」
イケメン君は何を言っているのでしょう。
私は話についていけず首をかしげました。
すると。
イケメン君はおかしそうに笑います。
「それわざとなの?」
「 何のことですか?」
「 俺はいずみちゃんと付き合ってもいいって言ってるんだけど」
「 罰ゲームですか?」
「 違うよ。 いずみちゃんはし選出者だからさ、
俺の隣にいることを許すってこと」
「 意味が分かりません」
「 いずみちゃんはりなちゃんの親友を止めて、 俺の彼女になるって事だよ」
「な......っ!?」
いずみちゃんがイケメン君...... 罰ゲームやろうと付き合う!?
しかも。
私と絶交して......!?
「 そげんこつ、 あるわけなか!!」
「 はい、方言いただきました」
いつのまにか他の男子が集まっていて、 スマホで動画撮影をしていました。
そうです。
私は頭に血が上ると方言が出てしまうから、 男子からからかわれるようになったんですよ。
「 あっ、そうそう。 今日から俺も、 いずみちゃんと同じ選出者の仲間入りをしたんだよね」
イケメン君は、 私にスマホの画面を見せつけてきます。
そこに写っているのは異世界で活躍しているイケメン君の姿でした。
私はまだなのに。
最低な男子の方が先にいずみちゃんと同じステージに立てるなんて......。
私の視界がぼんやりとにじんできました。
余計に男子にからかわれてしまうのに。
もう溢れて止まりません。
「 やめてよ。 俺がいじめてるみたいに見えるからさ」
「 寄ってたかって一人の女の子をからかうなんて、 誰がどう見てもいじめだろ」
突然。
私と同じ背丈くらいの男子が間に入ってきました。
女の子のように可愛らしい顔立ちで、他の男子と違って強い感じが全くしません。
それどころか。
怒った表情も微笑ましいです。
これはもう、 きゅーと君で決定ですね。
きゅーと君は更にイケメン君に忠告しました。
「 これ以上やるならペルソナ扱いになるよ?」
「それは困る。 今すぐ立ち去るから見逃してくれよ、きゅーと くん」
「 今回は目を瞑るよ」
なんと!
きゅーと君は本当にきゅーと君でした。
あだ名の可能性もありますけどね。
...... じゃあなくて。
きゅーと君 のおかげでイケメン君達はいなくなりました。
感謝してもしきれません。
「 助けてくれてありがとうございました」
「 別に、僕は僕の役目を果たしただけだよ」
「きゅーと君は 風紀委員何ですか?」
「...... そういえば、井手さんは中学からの入学したったね」
「 はい、そうなんですよ」
きゅーと君は質問に答えてくれなかったけど、私はちゃんとうなずきました。
そうなんです。
私は小学校までは福岡にいました。
それがなぜ東京の 、しかもエスカレート式の有名な選出学園に入学することになったかと言うと、 髪の色が突然ピンクに変わったからです。
普通と違う身体特徴は選出者の証です。
選出者は異世界に転移して冒険者となることができます。
とはいえ。
何も知らずに異世界に送り込まれても苦労するだけです。
それどころか。
死ぬ可能性もゼロではないんですよ。
そこで。
選出者候補生を集め、異世界の知識や戦い方を教えてくれる学校ができました。
それが選出学園なのです。
ほとんどの人が小学校から入学するから、私のように中学校からの入学者は珍しいんですよね。
毎年何人かはいるらしいんですけど、去年は私1人だけだったから余計に目立ってしまって......。
「 さっきのように困ったことがあったら僕を頼ってよ」
きゅーと君は、 私に優しく微笑んでくれます。
「 助けになってあげるからね」
「 ありがとうございます」
選出学園で初めて男子と仲良くなれました。
それから。
毎日。
私ときゅーと君は おしゃべりするようになりました。
「 でこちゃん、きゅーと君のことが好きなんだろ」
りょうちゃんにからかわれても気になりません。
もちろん好きですよ。
最初は浮かれていただけでした。
少女漫画みたいな展開でしたからね。
でも。
きゅーと君と話しているうちに。
恋に恋している訳じゃなくて。
きゅーと君 自身が好きだって気付いたんです。
そして。
きっと、きゅーと君も私のことを......。
「 はい、両思いですよ」
にっこり。
「 からかいがいのないやつだな」
「 そんなこと言わないの。良かったね、でこちゃん。おめでとう」
いずみちゃんだけは一緒になって喜んでくれます。
私は幸せでした。
そのはずでした。
ところが.....。
「 好きだよ 。異世界行きを断って」
きゅーと君が 私に告白してくれました。
でも。
ちょっと待ってください。
この言い回しは聞き覚えがあります。
そうです。
男子がやっていた罰ゲームの告白のセリフです。
きゅーと君 だけは他の男子と違うって信じてたのに。
私は気絶しそうなほどショックを受けました。
「 またですか......」
私は頭を抱えました。
男子からの告白は何度目でしょうか。
しかも。
今回はクラス1のイケメンが相手です。
嬉しいかですって?
でも、 よく聞いてください。
セリフがおかしかったですよね。
そうです。 これは罰ゲームなんですよ。
男子が分かりやすくカードゲームで盛り上がっていましたからね。
もちろん、 私は断ってあげました。
「 ごめんなさい。 恋とかまだよく分からないんです」
「そっか。 それじゃこれからもクラスメイトということで」
「はい、 そうですね」
にっこり。
すっかり、 作り笑いには慣れたものです。
あっ。
でも、イケメンの......。
...... 名前は何でしたっけ?
罰ゲームの対象にされているから、 男子には興味がないんですよね。
でも。
他のクラスメートの女子達は別です。
イケメン君は何と、 女子から大人気だそうです。
私は罰ゲームに参加している時点で御免ですけどね。
今日は女子からの質問攻めにあいそうです。
話はこれで終わり、 のはずでした。
ところが。
イケメン君は、 さらに別の話題を振ってきました。
「 ついでだから聞くけど、 りなちゃんはいずみちゃんの親友だったよね」
「 そうですけど......」
「 だったら、いずみちゃんに伝えてよ」
「 何をですか?」
「いずみちゃんなら俺の彼女にしてもいいってさ」
イケメン君は何を言っているのでしょう。
私は話についていけず首をかしげました。
すると。
イケメン君はおかしそうに笑います。
「それわざとなの?」
「 何のことですか?」
「 俺はいずみちゃんと付き合ってもいいって言ってるんだけど」
「 罰ゲームですか?」
「 違うよ。 いずみちゃんはし選出者だからさ、
俺の隣にいることを許すってこと」
「 意味が分かりません」
「 いずみちゃんはりなちゃんの親友を止めて、 俺の彼女になるって事だよ」
「な......っ!?」
いずみちゃんがイケメン君...... 罰ゲームやろうと付き合う!?
しかも。
私と絶交して......!?
「 そげんこつ、 あるわけなか!!」
「 はい、方言いただきました」
いつのまにか他の男子が集まっていて、 スマホで動画撮影をしていました。
そうです。
私は頭に血が上ると方言が出てしまうから、 男子からからかわれるようになったんですよ。
「 あっ、そうそう。 今日から俺も、 いずみちゃんと同じ選出者の仲間入りをしたんだよね」
イケメン君は、 私にスマホの画面を見せつけてきます。
そこに写っているのは異世界で活躍しているイケメン君の姿でした。
私はまだなのに。
最低な男子の方が先にいずみちゃんと同じステージに立てるなんて......。
私の視界がぼんやりとにじんできました。
余計に男子にからかわれてしまうのに。
もう溢れて止まりません。
「 やめてよ。 俺がいじめてるみたいに見えるからさ」
「 寄ってたかって一人の女の子をからかうなんて、 誰がどう見てもいじめだろ」
突然。
私と同じ背丈くらいの男子が間に入ってきました。
女の子のように可愛らしい顔立ちで、他の男子と違って強い感じが全くしません。
それどころか。
怒った表情も微笑ましいです。
これはもう、 きゅーと君で決定ですね。
きゅーと君は更にイケメン君に忠告しました。
「 これ以上やるならペルソナ扱いになるよ?」
「それは困る。 今すぐ立ち去るから見逃してくれよ、きゅーと くん」
「 今回は目を瞑るよ」
なんと!
きゅーと君は本当にきゅーと君でした。
あだ名の可能性もありますけどね。
...... じゃあなくて。
きゅーと君 のおかげでイケメン君達はいなくなりました。
感謝してもしきれません。
「 助けてくれてありがとうございました」
「 別に、僕は僕の役目を果たしただけだよ」
「きゅーと君は 風紀委員何ですか?」
「...... そういえば、井手さんは中学からの入学したったね」
「 はい、そうなんですよ」
きゅーと君は質問に答えてくれなかったけど、私はちゃんとうなずきました。
そうなんです。
私は小学校までは福岡にいました。
それがなぜ東京の 、しかもエスカレート式の有名な選出学園に入学することになったかと言うと、 髪の色が突然ピンクに変わったからです。
普通と違う身体特徴は選出者の証です。
選出者は異世界に転移して冒険者となることができます。
とはいえ。
何も知らずに異世界に送り込まれても苦労するだけです。
それどころか。
死ぬ可能性もゼロではないんですよ。
そこで。
選出者候補生を集め、異世界の知識や戦い方を教えてくれる学校ができました。
それが選出学園なのです。
ほとんどの人が小学校から入学するから、私のように中学校からの入学者は珍しいんですよね。
毎年何人かはいるらしいんですけど、去年は私1人だけだったから余計に目立ってしまって......。
「 さっきのように困ったことがあったら僕を頼ってよ」
きゅーと君は、 私に優しく微笑んでくれます。
「 助けになってあげるからね」
「 ありがとうございます」
選出学園で初めて男子と仲良くなれました。
それから。
毎日。
私ときゅーと君は おしゃべりするようになりました。
「 でこちゃん、きゅーと君のことが好きなんだろ」
りょうちゃんにからかわれても気になりません。
もちろん好きですよ。
最初は浮かれていただけでした。
少女漫画みたいな展開でしたからね。
でも。
きゅーと君と話しているうちに。
恋に恋している訳じゃなくて。
きゅーと君 自身が好きだって気付いたんです。
そして。
きっと、きゅーと君も私のことを......。
「 はい、両思いですよ」
にっこり。
「 からかいがいのないやつだな」
「 そんなこと言わないの。良かったね、でこちゃん。おめでとう」
いずみちゃんだけは一緒になって喜んでくれます。
私は幸せでした。
そのはずでした。
ところが.....。
「 好きだよ 。異世界行きを断って」
きゅーと君が 私に告白してくれました。
でも。
ちょっと待ってください。
この言い回しは聞き覚えがあります。
そうです。
男子がやっていた罰ゲームの告白のセリフです。
きゅーと君 だけは他の男子と違うって信じてたのに。
私は気絶しそうなほどショックを受けました。
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