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第3ばってん
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「 好きだよ。 異世界行きを断って」
そんな台詞は聞きたくありませんでした。
異世界で冒険するのは私の夢です。
中学校に入学したばかりの頃は右も左も分からなくて、選出者になることは不安でした。
でも。
そんな私に、いずみちゃんが優しく声をかけてくれました。
危険なこと。
そして。
素晴らしくて楽しい異世界の魅力も。
すべて。
教えてくれました。
それでも怖いことを伝えると、私がデビューする時はいずみちゃんが一緒に冒険してくれると約束してくれました。
不安はみるみるうちに消え去り。
それどころか。
異世界行きが楽しみにさえなっていたのです。
きゅーと君に、 その話をしていました。
男子嫌いの私が唯一まともに接することができる男の子。
私はこれでも、小学生の頃までは男子と普通に話せていたから、きゅーと君の ことも男友達くらいにしか思っていませんでした。
でも。
少女漫画のように助けてもらって。
それも、何度も。
何度も。
恋に落ちるのはあっという間でした。
だから。
余計に。
きゅーと君が 男子の罰ゲームに参加したことが許せません。
よりにもよって私といずみちゃんの大切な約束までからかいの対象にするなんて......。
こんなことがあったのにすぐに嫌いになれないのがさらに辛い。
苦しい。
両思いだと思っていたのは私の素敵な勘違いだったのですか?
「 なんでそげんかこつ言うとね ?
うちの 夢知っとろーもん......」
涙も方言も気にしていられません。
というより。
そんなことを気にする余裕がありませんでした。
きっと、何か事情があるはずです。
そう信じたくて。
でも。
これは間違いなく男子の罰ゲームの流れで......。
私の頭の中はグチャグチャに混乱しています。
きゅーと君は、 ゆっくりと口を開きました。
「 でこちゃんは男子からからかわれるのが嫌だよね?」
「 わかりきっとるやろ!」
「 だったら、異世界には行かないほうがいいよ」
「 意味不明やけん、 ちゃんと説明ばせんね!」
「 行けば からかわれることになる。だから......」
「もうよか!うちは絶対、正式な選出者になってみせるっちゃ!」
そう捨て台詞を残し、私はその場を後にしました。
ここはどこでしょう。
私は校舎の中で迷子になってしまいました。
誰も使っていない空き教室できゅーと君と あっていたんですけど、あまりにも学校が広すぎて道が分からなくなったんです。
選出者候補生を全国から集めるから後者はかなり大きめに作られているらしいですからね。
少なくとも1年は通っているのに......。
いずみちゃんに連絡を取り、迎えに来てもらいました。
よか 笑いものやね。
もちろん、りょうちゃんは大笑いしていました。
シリアスな場面だったはずなのに。
いつものドジっ子が発動してしまうなんて......。
さらに精神的な追い打ちじゃないですか!
しくしく。
でも。
不思議と暗く落ち込むことはありませんでした。
いつも通りのやり取りだからでしょうか。
ならば。
私も。
いつも通りに接しましょう。
「 そんなに笑うことないじゃないですか!」
「...... ふむ。まあ、食え」
なぜかりょうちゃんから、お菓子を勧められました。
物で釣ろうだなんて......。
むむっ、 これは新商品ですね。
釣られてあげましょう。
わーい!
...... いや、これはですね。
そう、あれですよ。
残したらもったいないじゃないですか。
仲直りの証なんですよ。
受け取っておくべきでしょう。
パクリ。
こ、 これは......!?
「 ばりうまか! これどこに売っとーとね!?」
「 でこちゃんはそうでなきゃな」
りょうちゃんはまた笑いました。
むうっ。
お菓子一つではしゃぐなんて子供っぽいですか。
「 そうだね」
「 いずみちゃんまで!?」
みんなして笑っています。
でも。
悪い感じはしません。
優しい微笑み。
温かい気持ちになります。
分かりづらいけど、私のことを慰めていたんですか。
ありがとうございます。
なんて。
照れ臭くて口に出しては言えませんけどね。
いずみちゃんはそのままほっておいてくれません。しっかりと追求してきました。
「...... で?何があったの?」
「 言わなきゃダメですか?」
「ダメ」
「 わかりました。言いますよ」
私はきゅーと君と何があったのかを正直に話します。
呼び出されて、ついに告白されるのかと期待していました。
でも。
残念な結果でした。
告白の罰ゲームに参加したあげく、私の大切な約束まで持ち出してきました。
絶対に許せません!
きゅーと君なんて!きゅーと君なんて......。
じわり。
と。
胸が痛みます。
きゅーと君を嫌いになりました。
でも。
まだ好きな気持ちが残っていて......。
だからこそ。
心が傷ついているのです。
「きゅーと君、なんで あげんかこつばしたとね......」
どうして、あんなことをしたのですか?
どうして......。
今でも。
きゅーと君が 人をからかう人間だとは思えません。
思いたくなか!
きゅーと君のことを 信じたいのです。
私が話し終えると、いずみちゃんは真剣な顔になりました。
「きゅーと君が 危ないかも」
「ああ、 ペルソナを受けているだろうな」
りょうちゃんも珍しく真面目な表情をしています。
理解していないのは私だけです。
「 一体、何の話をしているんですか?」
「 でこちゃんは中学からの入学だから知らなかったよね」
きゅーと君には 秘密があるのでしょうか。
いずみちゃんが説明してくれました。
「 実は、きゅーと君は異世界人でね......」
きゅーと君は 選出者を異世界に送り届ける案内人だそうです。
候補生の中から異世界行きが決定したものにそのことをお知らせ、拒否権を行使するかどうかの確認を行います。
拒否権を使わずに世界行きに同意したなら、通行証が発行されます。
通行証があれば転出学園と異世界を自由に行き来できるようになるのです。
夢のようなアイテムですよね。
私も早く手に入れたいものです。
「 今度異世界行きが決まったのはでこちゃんだったんだよ」
「えっ?」
今、何て言いました?
私が?
ついに?
それは喜ばしいことじゃないですか。
......でも。
きゅーと君の 話をしているんですよね?
何か問題があるのでしょうか。
「 まだわからない?」
「はい」
「 すでに通行証のある者には新人をフォローするために決定者を教えてもらうんだけど、本人に一番に知らせるのは案内人の役目なんだよ」
「えっ? 私、教えてもらってませんよ。今、初めて聞きました」
きゅーと君は 私の異世界行きを反対していました。
遠回りに異世界行きを知らせていたのでしょうか。
いや、わかるわけありませんよ。
「 それが問題なの」
いずみちゃんは、さらに説明を続けます。
「 案内には決定者にそのことを伝える義務がある。なのにきゅーと君はそのことおでこちゃんに言わなかった。だから、問題なんだよ」
異世界行きが決定してから、1週間以内に 通行証を発行しないと、召喚拒否とみなされてしまいます。
でも。
知らせがないと発行所に行くことはありません。
つまり。
いずみちゃんが教えてくれなければ、私の異世界行きはなくなってしまうところだったのです。
「きゅーと君は、そげんうちの こつが嫌いとね......?」
「 むしろ、逆よ」
「えっ?」
「 とにかく急ごう。まだきゅーと君を救えるかもしれないからね」
「ああ、 そうだな」
いずみちゃんとりょうちゃんは駆け出しました。
意味が分かりません。
「 最後まで説明ばせんね!?」
叫んでも、ふたりは止まってくれませんでした。
仕方がないので後を追いかけることにします。
そんな台詞は聞きたくありませんでした。
異世界で冒険するのは私の夢です。
中学校に入学したばかりの頃は右も左も分からなくて、選出者になることは不安でした。
でも。
そんな私に、いずみちゃんが優しく声をかけてくれました。
危険なこと。
そして。
素晴らしくて楽しい異世界の魅力も。
すべて。
教えてくれました。
それでも怖いことを伝えると、私がデビューする時はいずみちゃんが一緒に冒険してくれると約束してくれました。
不安はみるみるうちに消え去り。
それどころか。
異世界行きが楽しみにさえなっていたのです。
きゅーと君に、 その話をしていました。
男子嫌いの私が唯一まともに接することができる男の子。
私はこれでも、小学生の頃までは男子と普通に話せていたから、きゅーと君の ことも男友達くらいにしか思っていませんでした。
でも。
少女漫画のように助けてもらって。
それも、何度も。
何度も。
恋に落ちるのはあっという間でした。
だから。
余計に。
きゅーと君が 男子の罰ゲームに参加したことが許せません。
よりにもよって私といずみちゃんの大切な約束までからかいの対象にするなんて......。
こんなことがあったのにすぐに嫌いになれないのがさらに辛い。
苦しい。
両思いだと思っていたのは私の素敵な勘違いだったのですか?
「 なんでそげんかこつ言うとね ?
うちの 夢知っとろーもん......」
涙も方言も気にしていられません。
というより。
そんなことを気にする余裕がありませんでした。
きっと、何か事情があるはずです。
そう信じたくて。
でも。
これは間違いなく男子の罰ゲームの流れで......。
私の頭の中はグチャグチャに混乱しています。
きゅーと君は、 ゆっくりと口を開きました。
「 でこちゃんは男子からからかわれるのが嫌だよね?」
「 わかりきっとるやろ!」
「 だったら、異世界には行かないほうがいいよ」
「 意味不明やけん、 ちゃんと説明ばせんね!」
「 行けば からかわれることになる。だから......」
「もうよか!うちは絶対、正式な選出者になってみせるっちゃ!」
そう捨て台詞を残し、私はその場を後にしました。
ここはどこでしょう。
私は校舎の中で迷子になってしまいました。
誰も使っていない空き教室できゅーと君と あっていたんですけど、あまりにも学校が広すぎて道が分からなくなったんです。
選出者候補生を全国から集めるから後者はかなり大きめに作られているらしいですからね。
少なくとも1年は通っているのに......。
いずみちゃんに連絡を取り、迎えに来てもらいました。
よか 笑いものやね。
もちろん、りょうちゃんは大笑いしていました。
シリアスな場面だったはずなのに。
いつものドジっ子が発動してしまうなんて......。
さらに精神的な追い打ちじゃないですか!
しくしく。
でも。
不思議と暗く落ち込むことはありませんでした。
いつも通りのやり取りだからでしょうか。
ならば。
私も。
いつも通りに接しましょう。
「 そんなに笑うことないじゃないですか!」
「...... ふむ。まあ、食え」
なぜかりょうちゃんから、お菓子を勧められました。
物で釣ろうだなんて......。
むむっ、 これは新商品ですね。
釣られてあげましょう。
わーい!
...... いや、これはですね。
そう、あれですよ。
残したらもったいないじゃないですか。
仲直りの証なんですよ。
受け取っておくべきでしょう。
パクリ。
こ、 これは......!?
「 ばりうまか! これどこに売っとーとね!?」
「 でこちゃんはそうでなきゃな」
りょうちゃんはまた笑いました。
むうっ。
お菓子一つではしゃぐなんて子供っぽいですか。
「 そうだね」
「 いずみちゃんまで!?」
みんなして笑っています。
でも。
悪い感じはしません。
優しい微笑み。
温かい気持ちになります。
分かりづらいけど、私のことを慰めていたんですか。
ありがとうございます。
なんて。
照れ臭くて口に出しては言えませんけどね。
いずみちゃんはそのままほっておいてくれません。しっかりと追求してきました。
「...... で?何があったの?」
「 言わなきゃダメですか?」
「ダメ」
「 わかりました。言いますよ」
私はきゅーと君と何があったのかを正直に話します。
呼び出されて、ついに告白されるのかと期待していました。
でも。
残念な結果でした。
告白の罰ゲームに参加したあげく、私の大切な約束まで持ち出してきました。
絶対に許せません!
きゅーと君なんて!きゅーと君なんて......。
じわり。
と。
胸が痛みます。
きゅーと君を嫌いになりました。
でも。
まだ好きな気持ちが残っていて......。
だからこそ。
心が傷ついているのです。
「きゅーと君、なんで あげんかこつばしたとね......」
どうして、あんなことをしたのですか?
どうして......。
今でも。
きゅーと君が 人をからかう人間だとは思えません。
思いたくなか!
きゅーと君のことを 信じたいのです。
私が話し終えると、いずみちゃんは真剣な顔になりました。
「きゅーと君が 危ないかも」
「ああ、 ペルソナを受けているだろうな」
りょうちゃんも珍しく真面目な表情をしています。
理解していないのは私だけです。
「 一体、何の話をしているんですか?」
「 でこちゃんは中学からの入学だから知らなかったよね」
きゅーと君には 秘密があるのでしょうか。
いずみちゃんが説明してくれました。
「 実は、きゅーと君は異世界人でね......」
きゅーと君は 選出者を異世界に送り届ける案内人だそうです。
候補生の中から異世界行きが決定したものにそのことをお知らせ、拒否権を行使するかどうかの確認を行います。
拒否権を使わずに世界行きに同意したなら、通行証が発行されます。
通行証があれば転出学園と異世界を自由に行き来できるようになるのです。
夢のようなアイテムですよね。
私も早く手に入れたいものです。
「 今度異世界行きが決まったのはでこちゃんだったんだよ」
「えっ?」
今、何て言いました?
私が?
ついに?
それは喜ばしいことじゃないですか。
......でも。
きゅーと君の 話をしているんですよね?
何か問題があるのでしょうか。
「 まだわからない?」
「はい」
「 すでに通行証のある者には新人をフォローするために決定者を教えてもらうんだけど、本人に一番に知らせるのは案内人の役目なんだよ」
「えっ? 私、教えてもらってませんよ。今、初めて聞きました」
きゅーと君は 私の異世界行きを反対していました。
遠回りに異世界行きを知らせていたのでしょうか。
いや、わかるわけありませんよ。
「 それが問題なの」
いずみちゃんは、さらに説明を続けます。
「 案内には決定者にそのことを伝える義務がある。なのにきゅーと君はそのことおでこちゃんに言わなかった。だから、問題なんだよ」
異世界行きが決定してから、1週間以内に 通行証を発行しないと、召喚拒否とみなされてしまいます。
でも。
知らせがないと発行所に行くことはありません。
つまり。
いずみちゃんが教えてくれなければ、私の異世界行きはなくなってしまうところだったのです。
「きゅーと君は、そげんうちの こつが嫌いとね......?」
「 むしろ、逆よ」
「えっ?」
「 とにかく急ごう。まだきゅーと君を救えるかもしれないからね」
「ああ、 そうだな」
いずみちゃんとりょうちゃんは駆け出しました。
意味が分かりません。
「 最後まで説明ばせんね!?」
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