素敵な罰ゲームなんてあり得ません!

はなまる

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第7 ばってん

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異世界転移するにあたり、様々なルールが定められています。
それが異世界法です。
違反したものは罰せられます。
その時に、[ペルソナ]という呪いの呪文をかけられるのです。

きゅーと君は ペルソナにより白猫にされました。
案内人には二度と戻れません。
新しい職を探すのは難しく。
きゅーと君は......。
生きて行けないかもしれないのです。
結局、私がいい笑いものになっただけだ ったなら、浮かばれませんよね。

私は声を張り上げました。

「 いい加減に、きゅーと君を助ける方法を教えてくださいよ!」
「 それもそうじゃの」
「 分かってるけど、でこちゃんの反応が面白くてつい」
「 でこちゃんが家出すれば きゅーと君が助かるぞ」
「 またまた、そんな。
からかおうとしてもそうは行きませんよ」
「 今の話はマジだからな」
「えっ?」

一体、どういうことでしょう。
訳がわかりませんよ。
私が首をかしげると、いずみちゃんは説明することにしました。

「きゅーと君は 白猫になったから、魔法使いの使い魔にしかなれないんだよ」
「 しかしの、魔法使いのペルソナは 使い魔に悪い影響を及ぼすし、逆もまた然りなのじゃ」

さらに、ぷりんちゃんも教えてくれます。

「ローディア人は 魔力が低下してしまうし、地球人は地球に帰れなくなってしまう。
だから、きゅーと君は使い魔にも選ばれず、そのまま猫として余生を過ごすしかないわけじゃな」

[ペルソナ]をかけられたものは全ての能力が封印されます 。
その影響で、使い魔の契約をした者まで全体の能力値が減少してしまうそうなのです。
そして。
使い魔と主はそれぞれで違う世界に移動することはできません。
どちらも同じ世界に存在していなければならないのです。
きゅーと君と 使い魔の契約をすれば、家に帰れなくなるわけですね 。
それでも。

「その契約をしなければきゅーと君を元に戻せないということですか?」
「 正確には使い魔の契約を交わしてこちゃんがランキング1位になれば特典として、[ペルソナ]の呪いを解くことができるのだよ。

呪いが解ければ、きゅーと君は人間に戻ります。
 人間は使い魔になれないから契約が破棄され、
私は家に帰れるようになります。
けれど、もう一つだけ確認したいことがありました。

「きゅーと君は 案内人に戻れますか?」
「 残念ながら、それはできん相談じゃ
の」
「 そんな......」
「 でこちゃん、いいんだ。
なんなら、今から召喚拒否をしたっていいよ」
きゅーと君は 優しい微笑みを浮かべています 浮かべています。

「えっ?
通行証発行した後でも、召喚拒否が可能なんですか?」

「いざ行ってみてから嫌になることもあるでしょう。
だけど通行証を持っていると 向こうの世界から呼び出されることもあるからね」

なるほど。
いずみちゃんの言う通りですね。
いつでも、召喚拒否できるようにしていないといけませんよね。
って。
ちょっと待ってください。

「 それなら どうして、きゅーとくんは無理して私の召喚拒否の手続きを行ったんですか?」
「 それは......」
「 でこちゃんを愛してるからでしょ」
「 そうだな」
にやにや。

いずみちゃんとりょうちゃんがからかうような目つきをしています。
私ときゅーと君は、 2人仲良く赤面しました。

「そ、 そういうことだから」
「そ、 そういうことでしたかにゃ」

ランキング1位を目指さなくても、活動記録として動画を残す義務があります。
その動画は学校関係者なら自由に視聴することが可能なのです。
つまり。
あほまほ 関連のことを男子からからかわれるわけですね。
いや、女子も笑うことでしょう。
さらに。
ランキングは web 公開されたものからしか選ばれません。
世界レベルの笑い者ですよ。

異世界の人に魔法少女の姿を見られる可能性もありますよね。

きゅーと君に 悪気がなかったのは分かりますよ。
私のためになったのですからね。
でも、余計にこじれてますよね。

それでもきゅーと君のことが大好きです。
なんて。
いろんな意味で口に出しては言えませんよ。

早速、使い魔の契約をしないといけませんよね。
でも。
いったい、何をどうすればいいのでしょうか。

私が疑問に思っていることを、ぷりんちゃんはあっさりと告げました。

「 では、でこちゃん。きゅーと君と誓いのキスをするのじゃ」
「そげにゃ!?」

そんな!
誓いのキスって......!?
結婚式じゃないのですよ。
そんなの人前でできるわけないじゃないですか!

きゅーと君は......。
って。
よく考えたら、猫の表情はよく分かりません。
私だけ丸わかりで何かずるいですよ!
いずみちゃんとりょうちゃんは、いつものパターンでまくし立てました。

「 ほらほら、使い魔の契約でしょ」
「 人命救助のようなものだろ」
「 私達の事は気にせずに、ぶちゅーっと」
「あたし達のことは 空気だと思って、ぶちゅーっと」
「 できるわけなかやろ!」
「 じゃあ、私がやるよ」
「いや、あたしが やるぞ」
「 いや、私がやるのじゃ」
「............」

じーっ。
3人の視線が私に集まります。
この流れはあれですよね......。

「 分かりましたよ。私がやればいいんでしょ!」
「「「 どうぞ、どうぞ」」」

どうせ、そのやり取りがしたかっただけですよね。
でも。
お陰で踏ん切りがつきました。

チュッ。
ネズミじゃありません。
猫ですよ。
なんて。
つまらないことを考えてしまいました。
現実逃避というやつですよ。

さあいよいよ、 異世界行きです。

その前に。
確認することがあります。

「 どうやって、異世界に転移すればいいんですか?」
「 通行証にスイッチがあるんだけど、1の方は......」
「 1を押せばいいんですね」

ポチツ。

私がスイッチを押すと、きゅーと君はうつむき加減に首を横に振りました。

「 1のスイッチは上級者向けの一星行きだから、押しちゃ駄目って言おうとしたんだけど......」

フライングして、既1のスイッチを押しています。
さらに。
いずみちゃんが指摘しました。

「 ご両親に挨拶ぐらいすればよかったんじゃないの?」
「 ですよねー」

お母さん、お父さんごめんなさい。
私はこれから危ない目に会いに行きます。
いきなり上級者向けの世界......。

「 いずみちゃん、助けてくれますよね?」
「 ごめん。世界は広いからすぐには駆けつけられないよ」

私は一体、どうなってしまうのでしょうか。
楽しみだったはずの異世界冒険が今では不満、不安しかありませんよ......。
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