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第8 ばってん
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1星に行って参りました。
大ピンチです!
二星でならチートによるゴリ押しが通用します。
しかし。
1星は上級者向けで、チートによるゴリ押しだけでは渡っていけません。
強力な魔物がはびこっていて、二星のボスクラスが一星では最強モンスターだったりします。
ましてや、いきなり最強クラスの魔物が目の前に現れてもしたら......。
恐竜のような姿に巨大な翼。
間違いなくドラゴンですね。
すごいですね。
誰の召喚獣でしょうか。
はたまた竜騎士の騎獣でしょうか。
おやっ?
おかしいですね。
私以外に人間の姿は見当たりません。
野生ということですか。
友好的なら良いのですが......。
せめて中立でお願いします。
よだれを垂らして いますね。
ご飯の時間ですか。
おかしいですね。
獲物はいませんよ?
あっ。
白猫のきゅーと君が いますね。
そして......。
............。
短い人生でした。
人の話を聞かなかった私が悪いんですよね。
でも......。
「まだ死にとーなかにゃ!!」
大泣。
こんなところで終わりなんて嫌です!
私が混乱していると、きゅーと君は 一喝しました。
「 でこちゃん落ち着いて!変身するんだ!!」
あの台詞を言うんですか......。
でも。
ピンチを脱するにはそれしか方法はなさそうですね。
ギャラリーはいないから恥ずかしがる場面ではありません。
私は決め台詞を叫ぶように言いました。
「どげんかせんといけんにゃ!!」
「ぷっ」
ああっ!
きゅーと君、 吹き出しましたね!
おとりに使ってあげてもいいんですよ?
とにかく、変身は完了しました。
あとは逃げるだけです。
男子はテンションが上がって突撃するところでしょう。
けれど。
私は普通の女の子です。無謀な真似はしませんよ。
とはいえ。
ただ走り回るだけで逃げ切れるとは思えません。
何らかの方法でドラゴンの気をそらす必要があります。
使えそうな魔法や必殺技はないのでしょうか。
こんなことならあほまほについてちゃんと聞いておくべきでしたよ。
いや 。
きゅーと君は何か知っているかもしれません。
「きゅーと君、 ドラゴンから逃亡できる魔法か何かありませんか?」
「 頭に思い浮かべるだけで、自分の魔法などが分かるようになってるよ」
走りながらだと上手く集中できませんよ。
なんて。
言い訳をしている場合じゃないですよね頑張って調べてみますよね。
えーと......。
これが良さそうですね。
[デコイチャーム]
効果までは目を通せなかったけど、きっと対象をメロメロにする魔法なのでしょう。
ドラゴンに効くかどうかはわかりません。
でも。
やるだけやってみることにしました。
「[デコイチャーム]!!」
すると。
ドラゴンはますます激しく私に襲い掛かってきます。
「どげんなっとーとにゃ!?」
一体、何がどうなっているのでしょうか。
魔法が失敗したということですか?
初めてだし、慌てていましたからね。
何か他に有効な手を探しましょう。
攻撃魔法があります。
怒らせるだけのような気もするけど、すでにやばい状況ですし、逃げる隙を見つけるためにも何らかのアクションは起こさなければいけませんよね。
私は覚悟を決め、ドラゴンに攻撃魔法を打つことにしました。
「[ピーチ フラッシュ]!」
おでこから桃色の光線が出ています。
何ですか!
このふざけた魔法は!?
あっ。
でも。
ドラゴンにはダメージを与えられたようです。
ではでは、この隙に......。
って。
ドラゴンが二体に増えていますよ。
いつのまに現れたんですか!?
ドラゴン二体はお返しとばかりに口を開き、ブレスを吐こうとしています。絶対絶命の大ピンチです!
私は前世で何か悪いことでもしたのでしょうか?
いずみちゃんの助けも期待できません。
私は今日、ここで死ぬんですね......。
嫌です!
やりたい事が沢山あるのですから。
「 誰か助けちゃらんね!!」
私は必死に叫びます。
すると......。
「[ ディファインシールド]!!」
目の前に一人の女の子が現れて、ブレスを魔法で塞ぎました。
いずみちゃんかと思いましたが、髪が水色ではなくオレンジ色なので違いますね。
それにいずみちゃんは肩までのセミロングですけど、その子はツインテールのようです。
その子は見覚えがあります。
いずみちゃんと 1、2を争っている 女の子で、現在ランキング1位のひとみちゃんです。
ひとみちゃんは、さらに攻撃魔法を繰り出しました。
「[ ゴッドブレス]!!」
巨大な魔法陣が上空に現れ、光の強風がドラゴンを消滅させます。
それも2体同時に。
圧巻、の一言ですね。
さすがランキング1位です。
って。
ちょっと待って下さい。
私、ひとみちゃんに勝たないと家に帰れないということじゃないですか!
無理難題もいいところですよ......。
ひとみちゃんはあっさりとドラゴンを片付けると、私の方に向き直りました。
「 大丈夫だった?」
「あっ、 はい。おかげさまで」
「一星は 初めて?」
「 それが、その......」
私は口ごもってしまいます。
すると。
きゅーと君が 代わりに説明してくれました。
「で......井手 りなこさんは通行証を発行したばかりだよ」
「 その声はきゅーと君ね。
...... なんとなくわかったわ。
ワープゲートまで案内してあげるね」
にっこり。
笑顔が素敵すぎます!
人気が出るのも頷けますよ。
よくよく聞いてみると、ワープゲートから二星まで転移にできるようです。
私はひとみちゃんに頭を下げました。
「 ありがとうございます」
「 いいのよ。好感度のためだもの」
「えっ?」
汗。
実は腹黒なんですか!?
「 冗談よ。面白くなかった?」
「ハハハ。 ですよねー」
作り笑いはばっちりです。
本当に冗談だったのでしょうか?
なんて。
踏み込んではいけません。
絶対に。
踏み込んではいけないのです。
大事なことなので2回言ってみました。
大ピンチです!
二星でならチートによるゴリ押しが通用します。
しかし。
1星は上級者向けで、チートによるゴリ押しだけでは渡っていけません。
強力な魔物がはびこっていて、二星のボスクラスが一星では最強モンスターだったりします。
ましてや、いきなり最強クラスの魔物が目の前に現れてもしたら......。
恐竜のような姿に巨大な翼。
間違いなくドラゴンですね。
すごいですね。
誰の召喚獣でしょうか。
はたまた竜騎士の騎獣でしょうか。
おやっ?
おかしいですね。
私以外に人間の姿は見当たりません。
野生ということですか。
友好的なら良いのですが......。
せめて中立でお願いします。
よだれを垂らして いますね。
ご飯の時間ですか。
おかしいですね。
獲物はいませんよ?
あっ。
白猫のきゅーと君が いますね。
そして......。
............。
短い人生でした。
人の話を聞かなかった私が悪いんですよね。
でも......。
「まだ死にとーなかにゃ!!」
大泣。
こんなところで終わりなんて嫌です!
私が混乱していると、きゅーと君は 一喝しました。
「 でこちゃん落ち着いて!変身するんだ!!」
あの台詞を言うんですか......。
でも。
ピンチを脱するにはそれしか方法はなさそうですね。
ギャラリーはいないから恥ずかしがる場面ではありません。
私は決め台詞を叫ぶように言いました。
「どげんかせんといけんにゃ!!」
「ぷっ」
ああっ!
きゅーと君、 吹き出しましたね!
おとりに使ってあげてもいいんですよ?
とにかく、変身は完了しました。
あとは逃げるだけです。
男子はテンションが上がって突撃するところでしょう。
けれど。
私は普通の女の子です。無謀な真似はしませんよ。
とはいえ。
ただ走り回るだけで逃げ切れるとは思えません。
何らかの方法でドラゴンの気をそらす必要があります。
使えそうな魔法や必殺技はないのでしょうか。
こんなことならあほまほについてちゃんと聞いておくべきでしたよ。
いや 。
きゅーと君は何か知っているかもしれません。
「きゅーと君、 ドラゴンから逃亡できる魔法か何かありませんか?」
「 頭に思い浮かべるだけで、自分の魔法などが分かるようになってるよ」
走りながらだと上手く集中できませんよ。
なんて。
言い訳をしている場合じゃないですよね頑張って調べてみますよね。
えーと......。
これが良さそうですね。
[デコイチャーム]
効果までは目を通せなかったけど、きっと対象をメロメロにする魔法なのでしょう。
ドラゴンに効くかどうかはわかりません。
でも。
やるだけやってみることにしました。
「[デコイチャーム]!!」
すると。
ドラゴンはますます激しく私に襲い掛かってきます。
「どげんなっとーとにゃ!?」
一体、何がどうなっているのでしょうか。
魔法が失敗したということですか?
初めてだし、慌てていましたからね。
何か他に有効な手を探しましょう。
攻撃魔法があります。
怒らせるだけのような気もするけど、すでにやばい状況ですし、逃げる隙を見つけるためにも何らかのアクションは起こさなければいけませんよね。
私は覚悟を決め、ドラゴンに攻撃魔法を打つことにしました。
「[ピーチ フラッシュ]!」
おでこから桃色の光線が出ています。
何ですか!
このふざけた魔法は!?
あっ。
でも。
ドラゴンにはダメージを与えられたようです。
ではでは、この隙に......。
って。
ドラゴンが二体に増えていますよ。
いつのまに現れたんですか!?
ドラゴン二体はお返しとばかりに口を開き、ブレスを吐こうとしています。絶対絶命の大ピンチです!
私は前世で何か悪いことでもしたのでしょうか?
いずみちゃんの助けも期待できません。
私は今日、ここで死ぬんですね......。
嫌です!
やりたい事が沢山あるのですから。
「 誰か助けちゃらんね!!」
私は必死に叫びます。
すると......。
「[ ディファインシールド]!!」
目の前に一人の女の子が現れて、ブレスを魔法で塞ぎました。
いずみちゃんかと思いましたが、髪が水色ではなくオレンジ色なので違いますね。
それにいずみちゃんは肩までのセミロングですけど、その子はツインテールのようです。
その子は見覚えがあります。
いずみちゃんと 1、2を争っている 女の子で、現在ランキング1位のひとみちゃんです。
ひとみちゃんは、さらに攻撃魔法を繰り出しました。
「[ ゴッドブレス]!!」
巨大な魔法陣が上空に現れ、光の強風がドラゴンを消滅させます。
それも2体同時に。
圧巻、の一言ですね。
さすがランキング1位です。
って。
ちょっと待って下さい。
私、ひとみちゃんに勝たないと家に帰れないということじゃないですか!
無理難題もいいところですよ......。
ひとみちゃんはあっさりとドラゴンを片付けると、私の方に向き直りました。
「 大丈夫だった?」
「あっ、 はい。おかげさまで」
「一星は 初めて?」
「 それが、その......」
私は口ごもってしまいます。
すると。
きゅーと君が 代わりに説明してくれました。
「で......井手 りなこさんは通行証を発行したばかりだよ」
「 その声はきゅーと君ね。
...... なんとなくわかったわ。
ワープゲートまで案内してあげるね」
にっこり。
笑顔が素敵すぎます!
人気が出るのも頷けますよ。
よくよく聞いてみると、ワープゲートから二星まで転移にできるようです。
私はひとみちゃんに頭を下げました。
「 ありがとうございます」
「 いいのよ。好感度のためだもの」
「えっ?」
汗。
実は腹黒なんですか!?
「 冗談よ。面白くなかった?」
「ハハハ。 ですよねー」
作り笑いはばっちりです。
本当に冗談だったのでしょうか?
なんて。
踏み込んではいけません。
絶対に。
踏み込んではいけないのです。
大事なことなので2回言ってみました。
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