素敵な罰ゲームなんてあり得ません!

はなまる

文字の大きさ
32 / 37

第31 ばってん

しおりを挟む
私はひんじゃく君を指名しました。
「 さあ、ひんじゃく君。やっちゃってください」
「えっ!?俺?」
「 勇者の力を見せつけてくださいよ」
「 このタイミングで?」
「 真打登場!
ヒーローは遅れてやってくるというやつですよ」
「 今更な感じがするけど......わかったよ」

ひんじゃく君は 勇者として活躍したがっていましたから、邪神の相手を任せることにしました。
なんて。
建前ですけどね。
邪神の 戦闘スタイルを観察したいんですよ。
ももちゃんはダウンしています。いずみちゃんはももちゃんに回復魔法をかけています。
きゅーと君は 全く戦えません。
様子見にぴったりなのは、ひんじゃく君しかいませんでした。
油断したとはいえ、ももちゃんを倒した相手ですからね。
 万全の状態で臨まなければいけません。
そのためには時間稼ぎが必要なのです。
ひんじゃく君 は きたいさんに防御任せて、邪神の懐に飛び込みました。
そして。
一閃。
光の聖剣が邪神の欠片を切り裂き、少しずつダメージを与えていきます。
魔法が一切使えなくても、腐らずに磨き続けた 剣技。
[精霊の加護]による精霊との同調。
ひんじゃく君はこの時、間違いなく勇者として活躍していました。
「[秘技、 風月斬影剣]!!」

風の精霊王の 力が解放され、一瞬のうちに相手の懐に潜り込み、下から上に切り上げる大技です。
ひんじゃく君には 魔力がないから、余計に気配を感じされないのです。

「 影が薄いのを生かした必殺技ですね」
「 大きなお世話だよ!」
しくしく。

きゅーと君 だけでなく、ひんじゃく君も泣き虫ですね。
なんて。
茶化している場合ではありませんでした。

@ 邪神の欠片は聖霊の力を封じてくるだろうな。
@ どうやって?
@全員を二星に 転移させると思う。

その通りでした。

「[ ディメンションゲート]!」

邪神の欠片の 呪文により、私たちは全員二星に強制転移されたのです。
これでは、ひんじゃく君が力を発揮することができません。
どうしましょう 。
空も絶望の真っ暗闇に染まっていますよ。
星ひとつありません。
って。
ちょっと待ってください。
これって、きたいさんと約束した星のない空ですよね。
果たして。
ですよちゃんが私の目の前に現れました。

「 綺羅星の名にかけて、ついに星のない空を実現させたですよ」
「 ですよちゃん、グッドタイミングです」

これでしばらくは持ちこたえられそうです。
あともう少しで......。
シンデレラの逆バージョンになります。
それまでどうか、足止めをお願いしますね。

「[ 風牙 斬撃 裂派]!」
「 何!? 二星でも精霊の力が使えるだと!?」

邪神は 目論見が外れて苦い表情をしています。
ひんじゃく君は 倒す決定打がないまでも負けてはいません。
善戦しています。
私の事は意識の外のようですね。
きっと、魔法を阻止されることはないはずです。

「 [オープンステータス]!
[デコイチャーム]!
[ピーチフラッシュ]!」

〈邪神の欠片。
妹神に 再びとりつき世界征服することを企んでいます。
 魔力は二百万です。
物理攻撃無効。
通常魔法無効。
精霊魔法、もしくは神聖魔法でしかダメージを与えられません〉

えっ?
 あほまほは?

〈亜方 魔法は、邪神の邪気を唯一消滅させられる特殊魔法です〉

それなら、私の狙いは上手く行きますね。
時間になりました。
さて、始めますか。

「[ ミラクルホープデコレーション]!!!」

「 馬鹿な!?必殺魔法を二度も使えるだと!?」
「 私はチートですからね」

なんて。
理由は別にありますけどね。
午前0時を過ぎました。
つまり。
日付が変わって、一日一回限定の必殺魔法も再び使えるわけですよ。
ピンチゲージ?
もちろん、皆さんが応援しまくってくれてますよね?
 だから、応援ポイントも再びマックスとなり。
[ミラクルホームデコレーション]を放つことができました。
もう逃げられませんよ。
 後は邪神の欠片を滅ぼすだけの簡単なお仕事です。
どうせなら、決め台詞を言ってみましょう。

@「「「 どげんかせんといけんにゃ?」」」

違いますよ!
締めの決め台詞です。

「 奇跡は人の手で創り出せるんですよ!」

@ 人口奇跡w
@ それって微妙ねw

せっかく邪神の欠片を倒せたのに。
色々台無しじゃないですか!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...