根暗な僕が愚痴をこぼすだけのつまらない話

はなまる

文字の大きさ
3 / 5

 ただ落ち込むだけの話 

しおりを挟む
 挫折って 、すごく落ち込むよね。
 夢中になって全力を注いだ夢が終わる。
 普通のことができなくて、何もかもがもどかしいなか、 これだけはと必死にしがみついたものが、 あっさりと打ち砕かれてしまった。

 二週間に一度のペースで小説を書き上げて、 小説 大賞に応募したが、 一次予選さえ通らなかった。

 僕には才能がない。
 その事実を突きつけられるのは、とてつもなく つらかった。
 苦しい。

 僕の ありったけを注いだものが否定されたら、 もう何も残らないじゃないか。

 夢を諦めたくない。だけど、諦めないといけない状況に追い込まれてしまっている。

 まるで、お前は必要ないと言われているようだ。
 涙が止まらなかった。
 大人なのに?
 そんなことは知らない!

 僕は小説大賞に応募するのをやめた。
 でも、小説に対する思いはとめどなく溢れてきて、 ノートに 小説を書きなぐる日々。

「 誰にも読んでもらえないのに、どうして僕は小説を書き続けているのだろう?」

 分からない。
 書き続け なければ、 心が壊れてしまいそうだった。

 そんな時に、スマホでも Web 小説が書けることを知った。

 こんな僕の小説を読んでくれる人がいる。
 とても嬉しかった。

 僕にはプロになる才能はない。
  文章力ははっきり言って小学生レベルだ。
 それでも僕にだってできることがある。

 妥協って悪くない。
 ひねくれ者の僕が少しだけ素直になれる気がするからね。

 今なら子供の頃にうまく伝えられなかった、 僕の気持ちを うまく伝えられるだろうか。

[Web 小説始めたよ(*^^*)]

 僕はぐみちゃんにメールすることにした。
 しばらくして返事が返ってくる。

[誰?]

 そういえば、僕のメールアドレスを教えてなかったね。
 同じ失敗をしてるよ。
 学習能力がなさすぎだろ。

[まるいうただよ(*^)(*^-^*)ゞ]
[そうなんだ]
[冷たいリアクションしないでよ。僕とぐみちゃんの仲でしょ(*´∀`)♪]
[そんな仲じゃないでしょ。それとぐみちゃんって 呼ばないで]
[ええっ!?( ; ゜Д゜)!?]
[私彼氏いるから。誤解されるような表現しないで]

 ぐみちゃんはぐみちゃんのはずなのに、 他にどう呼べばいいのかな。わからないよ。

[ねぇねぇ、 どんな誤解されちゃうの? 教えて教えて☆(о´∀`о)☆]
[浮気相手だと思われちゃうでしょ]
[なんなら本当に浮気しちゃう?(*^^*)? なんてね☆]
[そんな態度をとるなら、もう連絡してこないで]
[ごめん(。´Д⊂)]

 さすがに悪ふざけが過ぎたね。 反省するよ。

[年相応の適切な距離感というものがあるでしょう]

 ハイハイ。
 普通の人間様は難しいことを 強要しますね。
 僕にはわからないよ。
 とりあえず馴れ馴れしい態度を止めればいいのかな。
 
[わかりました。ぐみさんが嫌がるなら、もう二度と連絡しません]
[そこでどうして、いきなり敬語になるの?]
[距離を取る方法を他に知らないからです]

 僕にとって敬語は 、 恐ろしい社会を乗り切るための心の仮面なんだよ。

[素でいいよ]
[それが文章で敬語じゃない とキャラを作るクセが あるから、 ありのままの喋り言葉は無理なのです]
[じゃあ電話しよう。それなら 、 普通に喋れるでしょ]
[はい]

 冷静に振り返ってみると、 着信拒否されてもおかしくないような 、イライラするような態度をとっていたよね。
 それでも普通に接してくれるなんて、ぐみちゃん は 女神様のようだよ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

裏切りの代償

中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。 尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。 取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。 自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

処理中です...