『 時を越えてでも伝えたい思いがあるんだ!』 ーー僕が転生した理由ーー

はなまる

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5、 運命の出会い

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「 僕はこれからどうすればいいんですか?」

突然雇うと言われても、 仕事の内容がさっぱりだよ。
使用人として 働くことになるとは思うけど、 僕は誰に指示を受けて 動けば良いのだろうか。
さっき紅茶やクッキーを用意してくれた優しそうなメイドさんが指導係ならいいんだけど......。
屈強なボディーガードは勘弁してほしいんだ。

「 サリー、ロイくんの 指導係をやってちょうだい」
「 かしこまりました」

よかった。さっきのメイドさんだった。
サリーさんは 20歳ぐらいかな。 僕よりも少しだけ背が高い、 グラマーな美人さんだ。
胸元に目が行くのは仕方ないよね。

「ロイくん、 視線でバレバレですよ」
「 ごめんなさい」

サリーさんは 僕が胸元を見ていたのに気づいていた。 僕は思わず土下座をしてしまう。

「 顔を上げてください。 燕尾服に 着替えさせる前で良かったですよ」
「 怒っていないんですか?」
「 年頃の男性の心理はわかっています」

サリーさんは心が広く、 僕の でき心を許してくれた。

「 さすが経験豊富な年上の女性ですね」
「 ご冗談を」

サリーさんの目つきが一瞬鋭くなったかと思うと 、僕の頬をナイフがかすめた。
口は災いの元。 余計なことを言わないように黙っていた方が良さそうだね。

「 ここには年頃のアイリンお嬢様がいます。 五体満足でいたければ 、自分が男であることを忘れなさい」

サリーさんが、僕に忠告という名の脅迫をしてきた。
それはつまり、お嬢様に対して異性としての面を 一切 表に出すなということである。
もしもお嬢様に不埒なことをしようものなら...... 僕は去勢されるかもしれないね。

『 女の子にされちゃうね♪』

僕はただでさえ女装が似合いそうとティルに からかわれるくらいだから、 冗談では済まされない死活問題だよ!

サリーさんは僕を連れて、 どこかに案内するために廊下を移動している。
まずは使用人の更衣室で、 慣れない 燕尾服に着替えさせられた。
次に向かう先は......。

「 では早速 、 アイリンお嬢様への挨拶を......」
「 サリー、ちょっといいかしら」

サリーさんが目的地に止まったちょうどその時。 おばあさんが彼女に 声をかけてきた。

「 奥様、すぐに参ります。...... ロイくんは しばらくお待ちください。 くれぐれも勝手に動き回らないでくださいね」

サリーさんは僕に釘を刺して、お婆さんの所に向かったいった。

...... 暇だね。

『 アイリンは 私の転生者なんだよ』

リンが 嬉しそうに説明した。
なるほどね。
僕が仕事にありつけて、 彼女の転生者にも 面会できる。 一石二鳥の作戦だったわけだね。
サリーさんがさんざん脅しをかけてきたけど、 僕が普通に仕事をしていればいいだけだから、 結果的には 好条件の職場だと思う。
リンに お礼を言わなきゃいけないね。

『 もう待てないよ! というわけで、アイリンお嬢様。 お目通り願いまーす!』
「 新しいメイドね。ちょうど良かった。着替えの手伝いを......」

部屋のドアが開いたと思ったら、 下着姿の可愛らしい女の子が出てきた。
年は僕と同じくらいかな。 プラチナ色の髪の毛が印象的だ。
きっと、アイリンお嬢様なのだろう
しばらく目が合う。

「キャアーッ!!」

アイリンお嬢様は叫び声をあげて、僕に平手打ちを食らわせた。

『 ラッキースケベだね』
ニヤニヤ。

全然ラッキーじゃないよ!
リンは 未来予知ができるんだから、 この結果を予想できてたよね!?
僕がサリーさんに殺されたらどうしてくれるのさ!!
しくしく。


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